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【ツアー・オブ・ジャパン/第8ステージ東京】中根英登が逃げ切り8位、カノラがポイント賞を獲得

2017年05月31日

8日間にわたり開催されてきた国内最大の自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」の最終ステージが、5月28日、東京の日比谷公園前からスタートし、大井埠頭の特設コースにてフィニッシュを迎えました。

東京ステージは完全にフラットな112.7kmのコースで、大部分は大井埠頭に設定された7kmの周回コースを使って開催されます。昨ステージを終えた時点で、マルコ・カノラはポイント賞を確定させており、最終日、NIPPOヴィーニファンティーニは区間優勝をめざしてのスタートとなりました。

スタートよりカノラをはじめ、NIPPOヴィーニファンティーニが積極的に動き、エスケープを図ります。しかし、集団のマークが厳しく抜け出せずにレースは中盤を迎えました。そのなかで3回設定されていた中間スプリントのうち、最初の2回をカノラが首位通過。ボーナスタイムを合計6秒獲得。個人総合成績を10位から8位にジャンプアップさせることに成功しました。

そして、2回目の中間スプリントポイントを過ぎると、ようやく中根英登を含む13名のエスケープが決まり、集団から先行します。途中ユナイテッドヘルスケアの選手が後方に下がりましたが、11名となった先頭集団はペースを一切緩めず、逆に先頭を追うメイン集団では最終周回に入っても先頭を捉えることができず、バーレーン・メリダのヨン・イラストルサ(スペイン)がロングスパートを仕掛け逃げ切り勝利。先頭の2選手を除いて、リザルト上は集団に追いつかれる形となりましたが、中根は着順を守り、区間8位でフィニッシュしました。

区間優勝できなかったことから、チームとしては悔しさの残る結果となりましたが、最後まで攻めの姿勢をお見せすることができ、大会を通じて区間3勝、ポイント賞獲得と素晴らしい結果を残しました。また3名の日本人選手もチームの好成績に大きく貢献。それぞれに成長を実感し、強いイタリア人選手たちから多くのことを学ぶ有意義な大会となりました。


大門宏監督のコメント
すでにポイント賞ジャージを確定させているカノラは、最終日はアタックしまくって勝っても負けても悔いのないレースをしたいと、タイヤがスリップして煙が立ち込めるほど(!?)意気込んでいた。エスケープグループに乗ることが得意なキャプテンのマランゴーニも連携を図りながら狙っていた。中根、窪木にもそのことを確認してスタートを切った。

レース開始早々、開けっぴろげに積極的に攻めるカノラに、逃げに乗りたいメンバーも多いのか、これまでの東京ステージとは違い、メイングループのスピードが全く落ちないのが印象的だった。どのアタックもカノラ、NIPPOのメンバーが入ってる場面が多く、全く容認されない状況が中盤まで続いた。

道幅が広過ぎるフラットコースでエスケープを成功させる鍵は、良くも悪くも勢いのタイミングと送り込まれたメンバー次第。他チームの日本人選手の脚質を知っている中根、窪木もチームの連携プレーに効率よく動いていたようだった。もちろん果敢に、強引に攻めるカノラの姿勢はチームカーから見守っていてじつに頼もしい存在だった。

レース中盤、総合圏外のメンバーでのエスケープが成功したかに見えた局面もあったが、なぜかリーダーチームが焦って追撃し吸収。これはあくまでもリーダーチームではない監督の言う結果論だが、あそこは容認してイーブンペースでローテーションしていたほうがリーダーチームにとっては楽で安全だったと思う。

そんなことを予測される展開とともに選手に無線で説明しながら迎えた後半、メイングループ前方で衰えることなく、すきがあればアタックと追撃を繰り返すカノラを横目に、利害関係が一致した十数名のエスケープグループが形成された。そこに中根が入るが、エスケープグループのメンバー構成を見るかぎりチーム的にはもう1名乗せたかった状況だ。リーダーチームにとっては僅差で脅かすメンバーは入っておらず、ステージを狙っていたであろうユナイテッドヘルスケアが入っていたので「この展開はゴールまで行く」と思ったが、彼らのエーススプリンターのヘドがメイングループにいたこともあり、せっかく送り込んだメンバーをメイングループに戻してしまった(チームの作戦としては間違ってない戦法の1つ)。

そこから利害関係が一致したメンバーによるメイングループの追撃が開始された。中根には極力体力を温存させて、最後の最後に試みられるであろうアタック(バーレーンの若手には気をつけろと伝えていた)に反応することの重要性を伝えた。カノラも無線で何度も「温存するように」中根に伝える。

エスケープグループが強いのか、追撃したい牽引メンバーに勢いがないのか読めないまま迎えた終盤で、バーレーンの若手が決死のアタックを仕掛けた!そのまま逃げ切り、チームにとっても今大会初めて価値ある1勝を挙げた。

中根はギリギリメイングループには吸収されなかったが、前半からメイングループ前方で積極的にカノラと共に果敢に動き回っていたので、結果的にエスケープグループに入った時点でキツかったのだろう。彼自身責任感に満ちていたと思うが、今日のチームのミッションとしては前半からカノラと一緒に積極的に展開に参加していた彼にゴールの結果を求めるのは酷だった。次回は自身が最後にアタックし勝たなければダメだと心に誓ったはずだ。

エスケープを成功させたかったマランゴーニも悔しさが残ったステージだったが、イタリア人選手がレース後語っていた主な内容は「日本人選手はここまで果敢に反応し動けるのに、なぜ昨日の伊豆ステージでは動かなかったのか?」「伊豆ステージの時にこのくらい日本人選手が積極的に動けてれば展開も違ってんじゃないか?」。

少なくとも彼らより日本のレースを知り尽くしている自分の見解はこうだ。例年語り継がれている伊豆ステージでの「失格/足切り」(OTL)を懸念している日本チームが多い現状。ここのコースが得意な、登りに自信のある日本人選手もいるが、チームメイトをかばって、極力待ちの姿勢(ペース的に失格者を最小限に抑えられる可能性が見込まれる)で厳しい展開を避けたかった。富士山で総合リーダーとなる選手が登りで桁外れの実力を発揮したため、警戒して動く勇気がなかった。もし失速覚悟で積極的に動いて、結果的に最終日の東京ステージでスタートできないのは痛い…。

思いつくことは以上だが、単に前日の過労が影響しただけだった可能性も否定できないだろう。もちろんこういう見解に納得するイタリア人メンバー、我々の日本人メンバーはいなかったが、キャプテンのマランゴーニもあと何回か日本のこのレベルでのレースを走れば解ってくれるだろう。しかし、わかったからと言って選手の出世(世界ランキングを志す意味で)に役に立つとは思いたくないが。今回の総括は追って書かせて頂きたい。

●リザルト
第8ステージ
1 INSAUSTI Jon Ander Bahrain Merida Pro Cycling Team 2:14:47
2 ABE Takayuki Utsunomiya Blitzen
3 OKUBO Jin Bridgestone Anchor Cycling Team +0:05
8 NAKANE Hideto NIPPO – Vini Fantini
16 CANOLA Marco NIPPO – Vini Fantini
19 KUBOKI Kazushige NIPPO – Vini Fantini
29 MARANGONI Alan NIPPO – Vini Fantini
35 SANTAROMITA Ivan NIPPO – Vini Fantini

個人総合成績
1 PUJOL Oscar Team UKYO 19:00:52
2 EARLE Nathan Team UKYO +1:40
3 POURHASHEMI Hamid Tabriz Shahrdary Team +1:42
8 CANOLA Marco NIPPO – Vini Fantini +3:12
10 SANTAROMITA Ivan NIPPO – Vini Fantini +3:21
16 NAKANE Hideto NIPPO – Vini Fantini +6:10
28 KUBOKI Kazushige NIPPO – Vini Fantini +21:57
39 MARANGONI Alan NIPPO – Vini Fantini +33:26


●NIPPOヴィーニファンティーニ 出場選手
窪木一茂
中根英登

アラン・マランゴーニ
イヴァン・サンタロミータ
マルコ・カノラ
伊藤雅和  ※第5ステージでリタイア
監督:大門 宏

出場選手の経歴詳細はホームページをご覧ください。
http://teamnippo.jp/team/

●レース情報
NTN presents 20th Tour of Japan(NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン)
開催期間/2017年5月21日(日曜日)〜28日(日曜日)
カテゴリー/UCIアジアツアー 2.1
開催国/日本

公式サイト http://www.toj.co.jp/2017/
ツイッター  https://twitter.com/tourofjapan
フェイスブック https://www.facebook.com/tourofjapan/
ハッシュタグ #TOJ2017

5月21日(日)第1ステージ【堺】2.65km 個人タイムトライアル
5月22日(月)第2ステージ【京都】105km
5月23日(火)第3ステージ【いなべ】127km
5月24日(水)第4ステージ【美濃】139.4km
5月25日(木)第5ステージ【南信州】123.6km
5月26日(金)第6ステージ【富士山】11.4km ヒルクライム
5月27日(土)第7ステージ【伊豆】122km
5月28日(日)第8ステージ【東京】112.7km
総走行距離  743.75km  総獲得標高12,291m

 

RACE

【ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ/事前情報】ロードレース界に革命を起こす!? 全く新しい3日間のチーム戦

2017年05月31日

6月2日から4日までの3日間、オランダ・リンブルフ州にて「ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ」が開催されます。大会を主催するのは11のUCIワールドチームが合同で出資し、よりよいビジネスモデル構築のために立ち上げたVelon(ヴェロン)。またその背後には世界大手のスポーツマネージメント会社、スイスのインフロント・スポーツ&メディア社のバックアップもあります。

今大会がハンマーシリーズ初開催となりますが、Velonに加入するチームをはじめとしたUCIワールドチーム12チームと、NIPPOヴィーニファンティーニを含めた4つのプロコンチネンタルチームが出走します。

レースの特徴は第1に「チームで戦う」ということ。3日間かけて3種類のレースが開催されますが、どれも5選手で構成されるチーム全体の成績を競います。また視聴者やファンにとって観戦しやすく、より魅力的なレースになるよう工夫されているのも特徴です。従来のロードレースよりも距離が短く、短時間でレースが開催されることや、周回コースを使うことにより、現地での観戦する場合、ファンの目の前を何度も選手たちが通過していきます。

1日目の「ハンマークライム」は2カ所の登坂区間が設定された周回コースを使い、各周回完了時の上位通過者にポイントを与えていき、その合計を競います。2日目の「ハンマースプリント」も同様に平坦コースを使用してスプリント地点を設定し、そこの通過順位によりポイントが加算されます。そして、3日目の「ハンマーチェイス」はチームタイムトライアルがベースとなっていますが、2日目終了時点でのチームランキング上位のチームよりスタートしていき、最終的な着順により3日間の優勝チームが決定されます。

NIPPOヴィーニファンティーニはキャプテンのダミアーノ・クネゴ、ツアー・オブ・ジャパンで区間3勝を挙げたマルコ・カノラ、そして急成長を遂げる若手のイウリィ・フィロージを軸とした編成で、「ハンマースプリント」ではニコラス・マリーニがエースを務め、さらに日本のタレントである内間康平と小林海もラインナップ。ベストメンバーで初開催となる「ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ」に挑みます。※6名のうち、それぞれのレースには5名が出走します。

日本では、J SPORTSにて生中継されます。
http://www.jsports.co.jp/cycle/hammer/

6月2日 (金) 午後09:30~深夜01:15 生放送
ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ ハンマークライム JSPORTS 4
6月3日 (土) 午後09:30~深夜01:05 生放送
ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ ハンマースプリント JSPORTS 4
6月4日 (日) 午後08:35~深夜01:15 生放送
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ&ハンマーシリーズ 合体スペシャル
ハンマーシリーズ スポートゾーン・リンブルフ ~ハンマーチェイス  JSPORTS 4

ハンマーシリーズの概要も説明されています。
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2017052911314612.html

●NIPPOヴィーニファンティーニ 出場選手
内間康平
小林海

ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
マルコ・カノラ(イタリア)
ニコラス・マリーニ(イタリア)
イウリィ・フィロージ(イタリア)
監督:マリオ・マンゾーニ


内間康平のコメント
初開催となるハンマーシリーズ!
参戦する僕らもどんなレースになるのか想像するだけでもドキドキしてきます!
日本でもLIVE中継されるということもあり楽しみでたまりません。
ぜひぜひ、テレビの前で応援お願いします!


小林海のコメント
普段走ってるレースとは異なる、特殊なレースなので楽しみです。
生中継を観ながら、日本から応援してください 💪🏿💪🏿🇯🇵


●レース情報
Hammer Sportzone Limburg(ハンマーシリーズ・スポートゾーンリンブルフ)
開催期間
/2017年6月2日(金曜日)〜4日(日曜日)
カテゴリー/ UCIヨーロッパツアー2.1
開催国/オランダ(日本との時差 マイナス7時間)

公式サイト https://hammerseries.com/limburg/overview
ツイッター https://twitter.com/hammerseries
フェイスブック https://www.facebook.com/hammerseries
ハッシュタグ #HammerSeries

6月2日 ハンマークライム  7km x 11周 15:00〜
6月3日 ハンマースプリント  12.4km x 8周  15:00〜
6月4日 ハンマーチェイス 14.9km x 3周 14:50〜/グループ1 16:05〜/グループ2

RACE

【シュコダ=ツール・ド・ルクセンブルク/事前情報】ヨーロッパツアー超級、丘陵レースに窪木一茂と小石祐馬が初参戦

2017年05月30日



5月31日から6月4日まで、5日間にわたり「シュコダ=ツール・ド・ルクセンブルク(UCIヨーロッパツアー2.HC)」が開催されます。神奈川県ほどの小さな国土となるルクセンブルク全土を巡る大会で、全ステージを通して、アップダウンが続く丘陵地帯でのレースとなっています。

UCIワールドチームはBMCレーシングチームが出場、プロコンチネンタルチームはNIPPOヴィーニファンティーニを含めて8チームが出場します(全14チーム)。

チームを指揮するテバルディ監督は「アタックが活発に繰り返されるレースになることを確信している。自分たちはその機会を逃さぬよう、逃げに乗ることが得意なベルラート、窪木、小石といった選手を揃えているし、ゴールスプリントの展開となるなら、デネグリ、窪木、スタッキオッティで勝利を狙いに行く。たくさんの勝利に恵まれた5月をさらなる勝利で締めくくりたいし、また新しい6月を勝利から始められたら良いと思う」とコメント。テバルディ監督とともに、福島晋一監督も采配を振るいます。
●NIPPOヴィーニファンティーニ 出場選手
窪木一茂
小石祐馬
アレッサンドロ・ビソルティ(イタリア)
ピエールパオロ・デネグリ(イタリア)
リカルド・スタッキオッティ(イタリア)
ジャコーモ・ベルラート(イタリア)
ニコラ・バジョーリ(イタリア)
監督:福島晋一、ヴァレリオ・テバルディ


窪木一茂のコメント
約2kmのプロローグがあるので集中してベストを尽くす!
コースプロフィールを確認すると長い登りはなく、アップダウンが多い。
基本的にスピードレースになることが予想されるので、
自分のスピードを生かして、
勝負の局面ではチームメイトとともに上位に絡んでいきたい。


小石祐馬のコメント
3週間ぶりのレース。
この期間きっちりと練習ができ、コンディションを整えてきた。
5日間のステージレースで、
コースレイアウトも自分に向いてると思うので精一杯、頑張りたい。

●レース情報
Skoda-Tour de Luxembourg(シュコダ=ツール・ド・ルクセンブルク)
開催期間/2017年5月31日(水曜日)〜6月4日(日曜日)
カテゴリー/UCIヨーロッパツアー2.HC
開催国/ルクセンブルク(日本との時差 マイナス7時間)

公式サイト www.aotdl.com/ 
公式フェイスブック www.facebook.com/skodatour/ 
公式ツイッター  www.twitter.com/skodatour  

5月31日  Prologue – Luxembourg › Ville (2.14k)
6月1日   Stage 1 – Luxembourg › Bascharage (172k)
6月2日   Stage 2 – Steinfort › Walferdange (178.4k)
6月3日   Stage 3 – Eschweile › Wiltz-Diekirch(192.9K)
6月4日   Stage 4 – Mersch › Luxembourg(174.6k)