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シマノレーシング所属 西村大輝と7月末よりトレーニー契約

2017年07月26日

2017シーズン、NIPPOヴィーニファンティーニは3名の若手選手とトレーニー契約を締結しました。イタリア人選手のダミアーノ・チーマ(1993年9月13日生まれ、23歳)、スペイン人選手のホアン・ボウ(1997年1月16日生まれ、20歳)、そして日本からはシマノレーシング所属の西村大輝(にしむら・ひろき、1994年10月20日生まれ、22歳)が、トレーニーとして7月末よりNIPPOヴィーニファンティーニの一員として活動します。

西村は高校時代から頭角を現し、ジュニアカテゴリーのアジア選手権で優勝するなど国内外のレースで活躍し、将来を有望視されていましたが、シマノレーシングに所属しプロ1年目となる2013年シーズン後半に椎間板の故障がもとで長い治療、リハビリへ入り、レースの第一線からの離脱を余儀なくされました。数シーズンを経て、今季完全復活を遂げ、6月末に開催された全日本選手権ロードレースでは、エリートカテゴリー1年目ながら5位でフィニッシュする好走を見せました。

西村の初戦は7月31日にスペインで開催されるワンディレース、サーキット・デ・ゲチョ(UCIヨーロッパツアー1.1)で、その後は8月1日〜5日までのブエルタ・ア・ブルゴス(UCIヨーロッパツアー2.HC)に出場する予定です。

西村大輝のプロフィール
1994年10月20日生まれ、兵庫県出身
身長/体重 171cm/57kg
2011年 ジュニア全日本選手権ロードレース 優勝
2012年 ジュニアアジア選手権ロードレース 優勝
ジュニア全日本選手権個人タイムトライアル優勝
ジュニア世界選手権ロードレース 23位
2013年 国民体育大会ロード(青年の部) 2位
2017年 エリート全日本選手権ロードレース 5位


(C) シマノレーシング

西村大輝のコメント
世界のトッププロが集まる大舞台で走るチャンスを頂けたことに深く感謝しています。故障をする前から目標にしていた世界のレベルに再び挑戦するステップアップの機会を大切に全身全霊を尽くしてレースに挑みます。

初戦はスペインで開催される2レース。ワンデイレース後に参加するブエルタ・ア・ブルゴスは5日間のステージレースですが、ワールドツアーが多く参加するHCクラスと伺い、正直焦っています。ヨーロッパツアーの、ましてやHCクラスのようなハイレベルなレースは今まで走った経験がなく、このレベルでのレース展開や集団内での選手の動き等、少しでも多くのことを学び次のステップに繋げたいと思います。

また、今回のレースでは帯同するチーム監督が、イタリア人の方だと聞いているので語学面での不安が拭いきれませんが、まずは辞書を片手に積極的に会話することにも挑戦し、チームメンバーにも自分の存在を認識して頂けるようにレース以外の面でも頑張りたいと思います。 今回チャンスを頂いたNIPPOヴィーニファンティーニ、ならびに常日頃からお世話になってるシマノレーシングチームのチームメイトと支えて頂いてる会社の関係者の方々、ファンの皆様からの期待にも応えられるよう頑張りたいです。

大門宏マネージャー/監督のコメント
今回決まった3名の中で、西村はアジア地域で唯一の選手だが、彼のことは2012年にジュニアアジア選手権で優勝した頃から注目していた。JISS(国立科学スポーツセンター)での体力テストの結果(特に心肺機能)も、全スポーツを通しても上位にランクインされる優秀な結果だったと記憶している。当時としては珍しくネイションズカップ(ジュニアナショナルチーム)でも活躍しており有望視していた。

2013年シマノレーシング1年目、アンダー初年度の時にナショナルチームでヨーロッパ遠征メンバーに選ばれイタリアのレースでも帯同する機会があったが、当時イタリアでも最もレベルが高い強豪がひしめくレースでも上位で完走をはたした走りには驚かされた。イタリアのレースは集団内の密度も異常で、実力だけでは決して生き残れない世界。まして日本のアンダー1年目の若手が上位で走れるとは夢にも思っていなかったので、そのシーンは今でも良く覚えている。コイツは近い将来、新城を抜くんじゃないかと期待したのは言うまでもない。

翌年からヨーロッパへの武者修行も決意していたようだったが、その年の後半、彼は椎間板の故障による腰痛に悩まされ、手術を決意。その後は自転車にも跨がれない日々が続いたりと低迷期に突入してしまったが、その後も患部の調子が悪く何回か椎間板の手術を繰り返していたようで、遠目ながら心配していた。今年に入って、福島監督の遠征先から、西村がやっと腰痛からも解放され復調してきたことを知らされたが、本人には申し訳ないが、正直まだ選手を続けていたことに改めて感心していた。

故障から立ち乗りさえすれば、再び世界ランキングに挑戦する資格がある選手だと常日頃から思っていたので、今回、彼にチャンスを与えられることを、ある意味ホッとしている。カムバックを心から歓迎しているが同時に、これまで故障で低迷していた彼を辛抱強く支え続け見守ってきたシマノレーシングチームの姿勢も素晴らしいと感じている。

近年、ワールドツアーチームではトレーニーのターゲットはアンダーの1年目2年目を最優先に選考してる傾向にある。トレーニーの候補選手を集めてミニキャンプを実施し選考するチームも珍しくない。ワールドツアーチームにとってツールの期間中が7月の「陽が当たるセクション」だとすれば、研修生の発掘業務は7月の「日陰のセクション」と言えるかもしれない。自国の選手の強化を推進するナショナルチームとの連携も積極的で、若手獲得に向けて決して手を抜かないのが近年の兆候だ。

長年の積み重ねでナショナルチームとの連携を軌道に乗せているオーストラリアには遠く及ばないが、我々もナショナルチームの浅田監督や国内コンチネンタルチーム、大学の監督とも可能な範囲で情報交換をしながらを考慮してきた。日本の将来を担うアンダー23のナショナルチームの主要メンバーは、すでにツール・ド・ラブニールの遠征が決まっていたので、今回は期待と可能性を求めてエリートカテゴリーも視野に検討していた。

本人にとっては久しぶりのヨーロッパ復帰戦、しかもワールドツアークラスがひしめく檜舞台。ハードルはかなり険しいのは承知の上だ。もちろん上位でゴールすることは厳しいと思うが、チーム内での動きやコミュニケーション適応能力も含めて見極めながら見守りたい。

スペイン連戦以降のスケジュールは、これから話し合いながら決めたいが、おそらく8月下旬のオーストリアのレースもエントリーさせる可能性がある。9月も含めると中国、フランス、ベルギー、いずれかのレースのなかでチャンスを与え、手応えを掴み取り、来季の飛躍への足掛かりになれば良いと期待している。


イタリアとスペインからも優秀な若手選手が加入

また今回トレーニー契約を締結した2名の外国人選手は、それぞれ今後の活躍が期待されている若手で、ダミアーノ・チーマはブレシア出身、アマチュアチームのヴィリス・マエストリに所属し、エリートカテゴリー1年目の昨年はトロフェオ・グランプレミオ・インダストリエ・デル・マルモ(UCI1.2)で優勝。今年もアマチュアレースで勝利しており、7月に実施されたNIPPOヴィーニファンティーニの高地キャンプに参加しました。

一方のスペイン人選手ホアン・ボウは弱冠20歳の若手で、現在はスペインの偉大なチャンピオンであるアルベルト・コンタドールが運営する選手育成チーム、アルベルト・コンタドール・ファウンデーションに所属しています。

チーマは7月末のアメリカ連戦、ボウは西村と同じく7月末から8月上旬のスペイン連戦からチームに合流します。
 

●今後のレーススケジュール

7月16日〜29日    ツアー・オブ・チンハイレイク(中国、アジアツアー2.HC)
7月31日    サーキット・デ・ゲチョ(スペイン、ヨーロッパツアー1.1)
7月31日〜8月6日    ツアー・オブ・ユタ(アメリカ、アメリカツアー2.HC)
8月1日〜5日    ブエルタ・ア・ブルゴス(スペイン、ヨーロッパツアー2.HC)
8月10日〜13日    アーティックレース・オブ・ノルウェー(ノルウェー、ヨーロッパツアー2.HC)
8月10日〜13日    コロラド・クラシック(アメリカ、アメリカツアー2.HC)
8月12日    アスタナ・エキスポ・インターナショナル・クリテリウム(カザフスタン、国際クリテリウム)