RESULT

【ツール・ド・おきなわ】アラン・マランゴーニが引退レースで劇的プロ初勝利

2018年11月11日

チームにとって2018シーズン最終戦となるツール・ド・おきなわ(UCIアジアツアー1.2)が、11月11日(日曜日)に沖縄県にて開催されました。コースは沖縄北部やんばる地域を巡る国内UCIレース最長距離の210km。2回登る与那と、終盤に組み込まれる羽地ダムへの登りが勝負所。また終盤には細かいアップダウンが多く組み込まれており、自脚の強さも要求されるコースです。

まだ夜が明け切らない6時45分に、選手たちは名護の街からスタート。なかなか逃げは決まらずに進みましたが、約40km地点で今回が引退レースとなるアラン・マランゴーニを含む10名のやや大きな逃げが形成されました。

有力チームが選手を一人ずつ送り込んだ逃げ集団は協調体制が取られ、本島の西側を北上する海岸線で、タイム差は一気に8分台まで広がりました。本島北端を周り、2回目の与那の登りに入るとタイム差は6分台まで縮まり、メイン集団はアタックがかかり活性化。下り終えた時点でタイム差を4分半まで詰めてきます。

そしてメイン集団から5名が飛び出して追走集団を形成。一方の先頭からは2選手が脱落し先頭は8名に。しかし、先頭と追走との差は縮まらず、逃げ切りの展開が濃厚となっていきます。そして最後の長い登坂となる羽地ダムへの登坂区間で先頭からアタックがかかり、先頭集団はマランゴーニを含む4名に絞られました。

冷静さを失わないマランゴーニは、勝負をしかけるタイミングを待ち続け、残り5kmの緩やかな登坂区間で一気にアタック。それが決定的な動きとなり、そのままフィニッシュラインへ独走で飛び込みました。

現在34歳のマランゴーニは、2009年のプロデビュー以来、ワールドツアーチームにも長く所属していましたが、アシストとしての走りに徹し、自身が勝利するレースはありませんでした。そして迎えたキャリア最後のレースで、念願だったプロ初勝利を掴み、フィニッシュ後には大勢の方の祝福に、大粒の涙をみせました。


結果

1 MARANGONI Alan NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ  5:05:04
2 OVETT Freddy オーストラリアン・サイクリングアカデミー・ライド・サンシャインコースト  +0:19
3 FENG Chun Kai 台湾ナショナルチーム  +0:19


出場選手
伊藤雅和
内間康平
吉田隼人
アラン・マランゴーニ(イタリア)
監督: 福島晋一


アラン・マランゴーニのコメント
今日はすべてのことが完璧に進み、まるで映画のなかにいるような気分。今日のレースに向けて、1ヶ月以上イタリアには帰れず、多くの犠牲を払ってきた。知らない土地で、一人でトレーニングすることになったが、素晴らしい友人の助けもあり、今日の勝利を掴むことができたと思う。助けてくれた全ての人に感謝している。レース中はいままでのキャリアが走馬灯のようによぎり、勝ちたいという一心でペダルを踏んだが、なぜか今日は冷静さを失うことはなく、最後までタイミングを待つことができた。ミラノ〜サンレモのようなビッグレースではないけれど、今回の勝利は自分のなかで特別な意味をもつ。考えられる最高の形でキャリアを締めくくることができ、本当に幸せに思う。



内間康平のコメント
いつもどおりの展開であれば、逃げは捕まると思い、最初のアタックには吉田に動いてもらい、自分は最後の展開に向けて温存しているなかで、アランの逃げが決まった。メンバーを聞いて、脚が揃っていたこと、今までは羽地ダムへの登りで逃げは捕まるが、2回目の与那で8分差があったため、逃げ切りが濃厚だと思った。

メイン集団はアタックが頻発してペースが上がらなかった。伊藤と二人だったが、枚数が足りず、脚も攣りそうだったため、追走には乗れなかった。入らないといけないグループだったが、そこに入れなかったことは、優勝できる脚がなかったと感じた。

しかし、シーズン最後の地元のレースで、大勢に応援してもらっていたので、全力をつくしてゴールしようと思った。最初は無謀かと思ったが、アランがいいメンバーとともに逃げ切り、優勝したと聞いて、とても嬉しかった。キャリア最後のレースで勝てることはそう簡単ではない。アシスト人生を送って来た彼のキャリアにおいて、本当に素晴らしいと感じた。チームは4人での出走だったが、最後のレースで勝って、シーズンを終えられるということはとても嬉しい。来年以降も今回のことを思い出して、頑張っていきたい。



レース情報
ツール・ド・おきなわ
開催期間/2018年11月11日(日)
カテゴリー/UCIアジアツアー1.2
開催国/日本・沖縄県

公式サイト http://www.tour-de-okinawa.jp/index.html
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RACE

【ツール・ド・おきなわ/事前情報】シーズン最後のワンディレース

2018年11月09日

30回目の記念大会となる今年のツール・ド・おきなわ。昨年に引き続き、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは11月11日(日曜日)に開催される男子チャンピオンレース(UCIアジアツアー1.2)に出走します。

国内最長となる210km、名護を発着とし、沖縄北部のやんばる地方を巡る起伏のあるコース設定で、中盤に2回登る与那、終盤の羽地ダムへの登りが勝負どころとなります。

地元選手である内間康平をはじめ、10月末のツアー・オブ・ハイナン(UCIアジアツアー2. HC)を走ったメンバーでチームを編成。非常に遅い時期のレースになりますが、良いコンディションを維持しての参戦となります。ハイナンで調子を上げた伊藤雅和、そして本大会で現役を引退するアラン・マランゴーニの走りにもご注目ください。

出場選手
伊藤雅和
内間康平
吉田隼人
アラン・マランゴーニ(イタリア)
監督: 福島晋一


内間康平のコメント
ツアー・オブ・ハイナンでの疲れをしっかりと抜くことを重要視してトレーニングを積んだ。 今シーズン最後のレースになるので、自分の力を絞り尽くしてゴールを目指していく!



伊藤雅和のコメント
ツアー・オブ・ハイナンが終わってから、良いリカバリーができ、
良いトレーニングを積むことができた。
今シーズン最後のレースになるので力を出し切って、
チーム一丸となり、成績を狙っていきます。



吉田隼人のコメント
今年最後のレース。 直前にはツアー・オブ・ハイナンを走り、状態は悪くないと思う。
しっかり来年に繋がる走りをしたい。

レース情報
ツール・ド・おきなわ
開催期間/2018年11月11日(日)
カテゴリー/UCIアジアツアー1.2
開催国/日本・沖縄県

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RESULT

【ツアー・オブ・ハイナン/第9ステージ】引退を控えたマランゴーニがエスケープ、敢闘賞を獲得

2018年11月01日

長いステージレースも最終日を迎えました。一行は9日間かけて海南島を一周し、最終ステージは、最初にスタートしたダン州でフィニッシュを迎える181.9kmの平坦基調なコース設定になっていました。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、引退を控えるアラン・マランゴーニ最後のステージレースということもあり、マランゴーニを逃げに乗せること、またスプリントの展開では、イメリオ・チーマと吉田隼人、岡本隼のスプリンターで区間成績を狙う作戦でスタートしました。

スタート直後より、マランゴーニは逃げに乗るべく積極的に走り、何度かの激しいアタックの攻防のすえ、マランゴーニを含む7名の逃げが形成されました。メイン集団はリーダーチームであるアンドローニがコントロールし、逃げとのタイム差を2分弱に抑えますが、終盤になっても、なかなかタイム差は縮まっていきません。

残り10kmを切っても、6名になった先頭集団は、1分のタイム差を維持。最後はシモン・ペロー(スイス)が独走に持ち込み先着。マランゴーニも集団に5秒のアドバンテージをもって区間4位でフィニッシュ。積極的な走りが評価され、敢闘賞を獲得して表彰台で笑顔を見せました。

僅差にて6名の先行を許したメイン集団は、7位以下を決めるスプリントとなり、イメリオ・チーマが区間9位、岡本隼が25位でフィニッシュ。個人総合成績では、伊藤雅和が25位でUCIポイントを5点獲得しています。

いよいよ、今季は11月11日(日曜日)に開催されるツール・ド・おきなわ(UCIアジアツアー1.2)を残すのみとなりました。地元開催となる内間康平を始め、出場メンバーはコンディションを高めて、シーズン最後の一戦に挑みます。またアラン・マランゴーニもツール・ド・おきなわに出走予定。中国から直接、沖縄に移動し、現役最後のレースに備えて、トレーニングを積んで行きます。

リザルト
第9ステージ
1  PELLAUD Simon Switzerland   4:10:53
2  SCHULTING Peter Monkey Town Continental Team   +0:05
3  ROTA Lorenzo Bardiani – CSF
4  MARANGONI Alan Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
9  CIMA Imerio Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini  +0:10
25  OKAMOTO HayatoNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
48  YOSHIDA Hayato Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini  +0:15
60  ITO MasakazuNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
90  UCHIMA Kohei Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini  +0:43

個人総合成績
1  MASNADA Fausto Androni Giocattoli – Sidermec   35:27:21
2  MÄDER Gino Switzerland   +0:02
3  EL FARES Julien Delko Marseille Provence KTM  +0:10
25  ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini    +4:15
43  MARANGONI Alan Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini  +15:21
51  CIMA Imerio Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini     +22:05
69  YOSHIDA Hayato Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini     +37:07
72  OKAMOTO Hayato Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini      +39:25
110  UCHIMA Kohei Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini      +58:59
●●
出場選手
伊藤雅和
内間康平
吉田隼人
岡本隼(トレーニー/愛三工業レーシングチーム所属)
アラン・マランゴーニ(イタリア)
イメリオ・チーマ(イタリア)
西村大輝(※第1ステージでリタイア)
監督: 福島晋一


伊藤雅和のコメント
今日のステージはマランゴーニを逃げに送り込むこととスプリンターの手伝いが仕事だった。 マランゴーニが積極的に逃げに反応していき、どうしても無理なときは逃げと集団をくっつける役割を担った。マランゴーニを含む逃げが決まり、あとはスプリントに向けてスプリンター達に風が当たらないように走った。 最後は集団ゴール。 もっと強くなってチームに貢献できるように帰ってからまた練習に励みます。


内間康平のコメント
スタートからアランが激しくアタックを連発。 もし自分ならきっと力尽きた後に逃げが決まるパターンだ… と思っていたが、流石はアラン。しっかり逃げグループに入り、逃げ切り! 自分はというと、集団に付いて行くだけでギリギリというコンディションで非常に苦しんだ。 このツアーは終わったが、最後の決戦に向けて今から準備を整えて行きたい。


吉田隼人のコメント
今日は結果的にマランゴーニ選手を含む逃げ集団が逃げ切った。 それでも集団スプリントへ向けて走った。 そして今日のコースは細かなアップダウンが続き、脚が削られる中でも自分は調子の良さを感じていたので、自信を持ってゴールまで5km切ってからも位置取りを行ったが、焦って前に行きすぎ脚を使いすぎた。 結果的に最後はスプリントも出来なく終わってしまったが、普段は後ろから見ている位置で走ることで、また新たに考え直すべきこともあった。 次の準備を進めたい。 応援ありがとうございました。


岡本隼のコメント
レース序盤のアタック合戦に常に動ける位置にいることを意識して、必要な時には反応した。 激しくアタック合戦を繰り返していたアラン選手が集団の後方に下がっていった時は前まで一緒に上がり、アラン選手が逃げに入れるように動いた。 逃げが決まり、集団内ではチーム単位での位置どり争いとなり、イメリオ選手を先頭に自分たちがいたい場所をしっかり守り、ゴールスプリントのために脚を温存できた。 ゴールスプリントは、埋もれてはならないと考え、ラスト2キロを過ぎてからの右コーナーでインから攻めたが、結果的に先頭までできれなかった。コーナー立ち上がりでポジションを少し上げ20位以内で最終コーナーを曲がり、残り1キロの看板を立ち上がったが、ラストの伸びがなく最終コーナーの順位をキープしたままで終わってしまった。 アタック合戦は後半のステージではかなりチームの連携に貢献出来たと思うし、集団内でアタックに反応できる位置取りを出来ていると思う。 ゴールスプリントは、ツアー・オブ・チャイナ1やタイフーレイクでも痛感しているが、位置どり争いの時のパワーが足りていないと感じている。 今まではラスト200〜150mだけを意識していたが、このレベルのスプリントではラスト2〜1kmで位置どりのために使うスプリント力が重要であり、そのままの惰性でゴールスプリントするという展開がほとんどだった。 トレーニー期間で学んだ事を、 学んだだけで終わらせてはいけない。 次に繋げないといけない。ありがとうございました。

レース情報
ツアー・オブ・ハイナン
開催期間/2018年10月23日(火)〜31日(水)
カテゴリー/UCIアジアツアー2.HC
開催国/中国
公式サイト http://www.tourofhainan.com/en/



今後のレーススケジュール(予定)
11月11日 Tour de Okinawa 日本・沖縄 アジアツアー1.2