RESULT

【ブエルタ・ア・サンフアン/第7ステージ】最終日、灼熱のショートステージ

2017年01月30日

1月23日に開幕したアルゼンチンでの「ブエルタ・ア・サンフアン」は、29日に最終ステージとなる第7ステージが開催されました。この日も厳しい暑さが予想されたため、周回数が変更され、138kmのレースが、111.3kmに短縮されました。

NIPPO・ヴィーニファンティーニはニコラス・マリーニの集団ゴールスプリントに照準を絞ってスタート。途中、ジュリアン・アレドンドが逃げに乗ったり、終盤には窪木一茂が牽制し合うメイン集団を牽引したりと活躍しました。

最後は、昨日勝利したマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ)がこの日もゴール前でアタックを仕掛けて、後続に3秒の差を付けてゴール。2位以下は集団スプリントとなり、リカルド・スタッキオッティのアシストを受けて、マリーニが飛び出しましたが、「脚がなかった」と14位でのフィニッシュとなりました。

NIPPO・ヴィーニファンティーニのシーズン初戦となる1週間の灼熱のレースが終わりました。ダミアーノ・クネゴの落車による鎖骨骨折(本日、イタリアにて手術予定)が残念ではありますが、マリーニの第1ステージ3位、窪木の第6ステージのロングエスケープ、順調な回復をみせるアレドンドなど、多くの良い収穫があった大会にもなりました。

チームの次戦は、2月5日、イタリアでのGPコスタ・デリ・エトルスキ(UCI1.1)となっております。引き続き応援をよろしくお願いします!


窪木一茂のレポート

最終ステージは、距離が短縮され、一周16kmの周回を7周する合計112kmでした。平坦基調なコースでゴールスプリントが予想されました。今日も気温が40度を超えていたので、水分補給はかかさずにとの指示がありました。

試合前のミーティングでは、上位のチームが逃げに乗った場合はすかさずチェックするようにと言われ、今日もマリーニのゴールスプリントで勝利を目指しました。

レースがスタートし、30分が経過したあたりでジュリアン(・アレドンド)を含む6名が先行しました。しかし、周回コースの風向きも追い風基調なので逃げと集団との差がなかなか広まらず、再度60分過ぎて集団は1つに。そこから、3名の逃げが先行しました。僕はジュリアンが捕まった後のアタックに備え、次なる逃げグループをチェックするために前方にて待機していました。そして3名の逃げを集団が容認しレースは進みました。

レースは進み、残り一周を切って集団で落車が発生。僕もストップしましたが、幸いすぐに先頭を追いかけて復帰できました。ラスト10kmを切ってからは僕を先頭にスタッキオッティとマリーニがともに集団前方で待機。

ラスト5kmで逃げグループを吸収し集団は1つになりましたが、主導権を握るチームがなくペースが緩みました。下り基調のラスト2.5kmを切ったあたりで3名がアタック。その中にはクイックステップのリケーゼ選手が含まれていました。先頭では牽制が入りました。

僕は焦ってしまい、すぐさま集団先頭にて出て集団を牽引し、約1.5km地点で先頭交代をして後方に下がってしまいました。そして、チームのエーススプリンターである、マリーニは着に絡めず終わりました。

これで全7ステージが終わりました。僕は昨日のエスケープにより疲労が残っていましたが、周回コースということもあり、休めるポイントを見つけて、休みながら集団前方で走ることができていたので、最後も力を発揮できたと思います。

今回のアルゼンチン遠征ではチームメイトとのコミュニケーションをより一層深めることもでき、またレースでの収穫も多くあったので、個人的な良い結果を出すことはできませんでしたが、満足しています。

この後はイタリアに戻り、次のレースに備えて、しっかり休息とそしてトレーニングを積み重ねて過ごしていきます。2017年ブエルタ・ア・サンフアン、日本からの応援本当にありがとうございました。

 

 

●リザルト
第7ステージ 区間成績
1 RICHEZE Ariel Maximiliano Quick-Step Floors 2:16:48
2 BOONEN Tom Quick-Step Floors5 +0:03
3 MALUCELLI Matteo Androni Giocattoli – Sidermec
14 MARINI Nicolas NIPPO – Vini Fantini
41 STACCHIOTTI Riccardo NIPPO – Vini Fantini
61 ARREDONDO Julián David NIPPO – Vini Fantini
73 SANTAROMITA Ivan NIPPO – Vini Fantini
85 KUBOKI Kazushige NIPPO – Vini Fantini

個人総合成績
1 MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo 20:19:00
2 SEVILLA Oscar Medellin – Inder +0:14
3 TORRES Rodolfo Andres Androni Giocattoli – Sidermec +0:16
26 SANTAROMITA Ivan NIPPO – Vini Fantini +4:19
46 ARREDONDO Julián David NIPPO – Vini Fantini +8:47
59 KUBOKI Kazushige NIPPO – Vini Fantini +14:58
84 STACCHIOTTI Riccardo NIPPO – Vini Fantini +24:03
87 MARINI Nicolas NIPPO – Vini Fantini +25:09

●NIPPO・ヴィーニファンティーニ 出場選手
窪木 一茂(日本)
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)※第4ステージでリタイア
ジュリアン・アレドンド(コロンビア)
ニコラス・マリーニ(イタリア)
リカルド・スタッキオッティ(イタリア)
イヴァン・サンタロミータ(イタリア)
監督:マリオ・マンゾーニ(イタリア)

●レース情報
35th Vuelta Ciclista a la Provincia de San Juan(ブエルタ・ア・サンフアン)
開催期間/2017年1月23日〜29日(全7ステージ)
カテゴリー/UCIアメリカツアー2.1
開催国/アルゼンチン(日本との時差 マイナス12時間)

公式サイト/ http://vueltaasanjuan.org
公式ツイッター/ @vueltasanjuanok   公式フェイスブック/ vueltaasanjuanok

第1ステージ 1月23日 San Juan › San Juan (142.5km/平坦ステージ)
第2ステージ 1月24日 San Juan › San Juan (128.8km/平坦ステージ)
第3ステージ 1月25日 San Juan › San Juan (11.9km/個人タイムトライアル)
第4ステージ 1月26日 San Martín › San Martín (160.5km/平坦ステージ)
第5ステージ 1月27日 Chimbas › Alto Colorado (162.4km/山岳ステージ)
第6ステージ 1月28日 Pocito › Pocito (185.7km/平坦ステージ)
第7ステージ 1月29日 San Juan › San Juan (138.2km/平坦ステージ)

RESULT

【ブエルタ・ア・サンフアン/第6ステージ】窪木一茂が果敢にエスケープ!

2017年01月29日

第6ステージは、当初185kmの平坦ステージでしたが、48℃にも達する酷暑のため、レーススタート後に距離が、168.1kmに短縮されました。

そして、今日は10名の逃げが決まり、そこに窪木一茂も加わりました。その逃げがしだいに人数を減らし、最終的には3名と4名のグループに分かれ、前の3名の逃げがゴールまで逃げ切り、過去にチームNIPPOに所属していた母国アルゼンチンのマキシミリアーノ・リケーゼ(クイックステップフロアーズ)が優勝しました。

窪木を含む4名の第2グループは、終盤にメイン集団に吸収され、4位以下は集団スプリントとなり、ニコラス・マリーニが区間9位でゴールしました。

逃げ切りをめざした窪木にとっては残念な結果となりましたが、優勝したリケーゼの走りなどから学ぶことは多く、貴重な経験を積んだステージになりました。

明日、第7ステージは今大会最終日となり、距離は138.2kmと短い平坦ステージで、マリーニのゴールスプリントを狙うには絶好のコースレイアウトです。最後まで勝利を目指して、NIPPO・ヴィーニファンティーニは戦い続けます!


窪木一茂のレポート
今日は今大会で1番の暑さだった。スタート前から気温が40度。今日の最高気温は50度に達した。距離は185kmの予定だったが、結果的に暑さが影響してUCIコミッセールの判断により途中から距離が短縮となり、距離は168kmになった。

じつは昨夜、監督のマリオが部屋に来て「明日は逃げろ」と指示があった。レース前のミーティングでは、アレドンド、窪木、サンタロミータがアタックすること。フルガス(全力)で行け、と。そして、かなり暑くなるから小まめに水分補給をすることアドバイスがあった。

アレドンドが僕をスタート前に呼んで、少しアップして前に並ぼうと誘ってきた。しかし、僕が思うにアップしてるに入らない程度のアップだった。そして2人で一番前に並んでスタートを切った。アレドンドはスペイン語も、イタリア語も話せるし、みんなから顔が知れてるのでとても心強かった。

800mのパレード走行のあと、レースがスタート。レース開始後、約20分くらいで逃げが決まる。スタート前にあまりアップをしていない中、スタート後20分、アタック、アタック、というシチュエーションで僕はかなり辛く、高強度トレーニングのようだった。とどめはリケーゼ選手がかなり踏んで、逃げのメンバーも一列棒状となり速かった。こうして逃げが形成された。

しばらく経過しても、タイム差は40秒前後で推移。1時間くらい経過してようやく、2分差。最初の1時間はかなりペースが速くて、平均時速50kmオーバーくらいだったと記憶している。10人でかなり速いペースでのローテーションだった。

逃げが容認され、最大タイム差が4分40秒まで開いてからは、逃げのペースも少し落ち着いて42km/h前後だっと思う。今日も常に風との戦いだった。序盤は追い風、中盤は横風と向かい風、終盤は向かい風と追い風。

10人の逃げができて、約100km地点の補給所を過ぎてから、ローテーションがなぜか回らなくなった。僕は集団のローテーションを回そうと振舞っていた。すると、クイックステップのリケーゼ選手が風を利用して道路右側から思いっきりアタックし、ほかの2選手が追走。

僕は左側にいたために反応が遅れたが、追走を開始。約1分で追いつくと決め、思いっきり右端により追いかけだが差が縮まらず。3人が逃げ始める。当たり前だが脚がかなりキツかった。ローテーションが回らなくなったので、一番脚があるであろうリケーゼ選手が、脚がある選手とゴールまで逃げるために集団内でシャッフルにかけたのだ。

逃げができてから、どこかでシャッフルがあるだろうと僕は思っていた。よくトラックレースのポイントレースなどでも同じことがある。終わってから振り返ると、あのローテーションが回らなくなった時に、少し油断していたとしか思えません。まだゴールまで80kmもあると思い込んでいたのだと思う。甘かった。

スタートしてから、もう少し三味線弾いて脚をもっと溜めておけば、精神的にも余裕が持てて、もしかもしたら、アタックに反応できたかもしれない。いまさらだが、とても勉強になった。もっとトレーニングしなきゃいけない。リケーゼ選手とは逃げている時に言葉を交わしていたが、もっと彼に注視していたらレース展開が変わったと思った。

リケーゼ選手のアタックでシャッフルされ、3人が逃げる展開となり、僕を含む4人が追走開始。47〜49km/hでローテーションしていたが、差が縮まらない。50分は追いかけたと思う。僕も約60秒もがいた直後だったのでかなりきつかったが、ギリギリ踏ん張り、追走する。タイム差が1分30秒を推移しても、僕ら4人は45km/h以上で前を追った。しかし、結局150km地点を過ぎても3人は捕まらず。

ゴールまで30km残して異変が起きた。僕の鼻から鼻血が出てきた。おそらく暑さの影響からだと思う。今日はたくさんボトルを要求した。福井メカニックいつもありがとう。コミッセールを呼んで走りながら対応してもらい、ガーゼで鼻を塞いで再びローテーションを回る。その後、監督のマリオがメイン集団を離れ、補給を渡しに僕らの第2集団に上がってきてくれた。

「KUBOKI!猛暑のために距離が短くなった。残り15kmで2分20秒差。逃げ切れる、GO!!!!」

聞き返したが、間違いない。他の4人も監督のマリオから距離変更の話を聞いてもう一度ペースを上げる。残り7kmを切ってアルゼンチンの選手が単独アタックをかけ、僕だけが追走した。残り3km付近でメイン集団に吸収され、今日のレース終了。

マリーニが4位以下の集団スプリントで9位に入った。レース後は一緒に逃げていたメンバーを探し、今日はお疲れさまと言ったニュアンスの言葉を交わした後、チームバスヘ戻った。

今日は、逃げている時からリケーゼ選手を見ながら勉強していた。ローテーションの時もしっかり踏めていたのは彼だし、有名で強いのは皆わかっているので、明らかに今日は勝つべくしてレースを支配して勝利したのだと感じた。素晴らしかった。最初の逃げを一番引き寄せたのも彼だと思うし、途中のメンバーシャッフルも彼の技、そして最後は得意のスプリントでステージ優勝。理想的な展開だと思った。

2013年のツール・ド・北海道で僕が総合3位になった時、彼は総合1位でした。僕の中で今日のレースは感慨深いものだった。あのアタックに反応して3、4人で逃げていたらと考えると悔しい。小集団スプリントしたかった。表彰台に立ちたかった。

今日は監督のマリオがチャンスを与えてくれた日で、僕自身のリザルトを残せた日だったと思った。160km逃げることは誰でもできるが、そこで着に絡めなきゃ意味はない。しっかり今日の反省を次に活かしたい。

参考までに一部レースデータ、GRIMINによる測定。距離168km、タイム3時間50分、平均時速44.14km、平均パワー255w、平均心拍数160bpm。

明日は最終ステージです。チームの目標はステージ優勝。連日の疲れはあるが、ステージ優勝のために動き、力を出し切ってレースをフィニッシュしたい。


マリオ・マンゾーニ監督のコメント
48度という暑さのため、距離が短縮されたステージでした。今日の指示は、サンタロミータ、アレドンド、窪木は逃げに乗るのもフリーというもので、正しい(決まった)10名の逃げに乗った窪木の走りをとても高く評価しています。暑さもあり、数名の選手が脱落し、最終的に逃げ集団は3名と4名に分かれ、残念ながら窪木は後者のグループとなり、結果的に3名の逃げが逃げ切る形となり、後ろのグループは残り3km地点で集団に吸収されました。

4位グループでのゴールスプリントに挑んだマリーニは、残り350mからスプリントを開始。この距離はマリーニにとって、ちょっと長いもので、残り50mで少し遅れてしまい、9位という結果でした。

今日のステージでは、窪木の走りを高く評価しています。3名の優勝争いに加われなかったことは残念でしたが、とても強かったですし、逃げのなかでも良いモラルをもって走っていました。

 

●リザルト
第6ステージ 区間成績
1 RICHEZE Ariel Maximiliano Quick-Step Floors 3:48:47
2 TROIA Oliviero UAE Abu Dhabi
3 TIVANI German Nicolas Unieuro Trevigiani – Hemus 1896
9 MARINI Nicolas NIPPO – Vini Fantini +0:52
42 STACCHIOTTI Riccardo NIPPO – Vini Fantini
66 ARREDONDOJulián DavidNIPPO – Vini Fantini
96 SANTAROMITA Ivan NIPPO – Vini Fantini
116 KUBOKI Kazushige NIPPO – Vini Fantini +1:14

個人総合成績
1 MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo 18:02:09
2 SEVILLA Oscar Medellin – Inder +0:14
3 TORRES Rodolfo Andres Androni Giocattoli – Sidermec +0:16
26 SANTAROMITA Ivan NIPPO – Vini Fantini +4:19
49 ARREDONDO Julián David NIPPO – Vini Fantini +8:47
67 KUBOKI Kazushige NIPPO – Vini Fantini +14:58
98 STACCHIOTTI Riccardo NIPPO – Vini Fantini +24:03
99 MARINI Nicolas NIPPO – Vini Fantini +25:09

●NIPPO・ヴィーニファンティーニ 出場選手
窪木 一茂(日本)
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)※第4ステージでリタイア
ジュリアン・アレドンド(コロンビア)
ニコラス・マリーニ(イタリア)
リカルド・スタッキオッティ(イタリア)
イヴァン・サンタロミータ(イタリア)
監督:マリオ・マンゾーニ(イタリア)

●レース情報
35th Vuelta Ciclista a la Provincia de San Juan(ブエルタ・ア・サンフアン)
開催期間/2017年1月23日〜29日(全7ステージ)
カテゴリー/UCIアメリカツアー2.1
開催国/アルゼンチン(日本との時差 マイナス12時間)

公式サイト/ http://vueltaasanjuan.org
公式ツイッター/ @vueltasanjuanok   公式フェイスブック/ vueltaasanjuanok

第1ステージ 1月23日 San Juan › San Juan (142.5km/平坦ステージ)
第2ステージ 1月24日 San Juan › San Juan (128.8km/平坦ステージ)
第3ステージ 1月25日 San Juan › San Juan (11.9km/個人タイムトライアル)
第4ステージ 1月26日 San Martín › San Martín (160.5km/平坦ステージ)
第5ステージ 1月27日 Chimbas › Alto Colorado (162.4km/山岳ステージ)
第6ステージ 1月28日 Pocito › Pocito (185.7km/平坦ステージ)
第7ステージ 1月29日 San Juan › San Juan (138.2km/平坦ステージ)

RESULT

【ブエルタ・ア・サンフアン/第5ステージ】確かな手応えを掴んだ難関山岳ステージ

2017年01月28日

今大会のクイーンステージとなる第5ステージが、1月27日に開催されました。162.4kmの第5ステージは、山頂ゴールを含む4つの山岳ポイントが組み込まれた厳しい山岳ステージで、午前中の開催となりましたが、気温35度という連日同様の厳しい暑さのなかでレースは進行しました。

NIPPO・ヴィーニファンティーニは、今季よりチームに加入した2名のクライマー、ジュリアン・アレドンドとイヴァン・サンタロミータを中心にレースを進めていき、サンタロミータが22位(+1:58)、アレドンドが43位(+5:21)でゴールしました。上位とは言い難い結果ですが、アレドンドはリハビリを経ての参戦でもあるため、マリオ・マンゾーニ監督は「シーズン初戦としては上出来!」と今日のステージを捉えています。

残り2ステージは集団ゴールスプリントの展開が予想されるため、スプリンターのニコラス・マリーニ、リカルド・スタッキオッティは脚を温存しながら走り、窪木一茂も2人のクライマーをサポートしながら、無事に66位(+12:26)でゴールしました。

1月28日に開催される第6ステージは、平坦基調ながら、185kmの最長ステージ。再びスプリントでの区間優勝をめざして、チーム一丸となり戦います。

 


窪木一茂のレポート
強い風が吹く162kmの山岳ステージでした。今日のステージのみ、朝9時30分レース開始で疲労も多く残っていたと感じました。

スタート前のミーティングでは、今日もとても暑いので、特にエネルギーの消耗に気をつけて、こまめに水分補給を取るように指示がありました。チームは5人で出走。窪木、マリーニ、スタキオッティは、残りの平坦ステージがあるので脚を使い切らないようにして、後ろの集団でゴールするようにと言われました。

スタート直後から各チームたくさんアタックを仕掛けていました。NIPPOは集団待機。ペースも速く、最初の60分は平均時速約46kmで進みました。風も吹いているので、かなりキツかった。

1時間過ぎてから、20人程度の逃げができました。しかし、30分程度逃げたところで、集団がもう一度吸収し、再度アタックがかかり、こんどは5人ほどの逃げグループができました。集団は落ち着き、今日は4回チームメイトの水や補給食を取りにチームカーへ戻ったと思います。

約60km地点から、地味に登っていくコースプロフィールで、後ろにいても前にいても、脚が疲労していくタフなコースでした。残り20km地点で逃げグループが集団に吸収されました。そこから少しずつ少しずつハイペースになっていきましたが、今日はジュリアンのそばにいました。なぜなら彼は(前に上がろう)とよく言ってくるので。もしも何かあった時のためにそばにいました。

終盤に差し掛かり、ラスト10kmで僕は先頭集団から千切れました。そこからは、千切れた他の選手たちとゴールを目指してゆっくり走り、レースを終えました。

途中、風が強く吹く中で集団が2つに分裂になり後方にNIPPOの選手が全員取り残された時は焦りましたが、復帰できて良かった。

世界トップクラスの選手たちと毎日一緒に走れて楽しく思っています。また集団の中ではいろんな国の選手がいるので、勉強になることが多いです。イタリア人じゃなくてもイタリア語を話せる選手が多く、そして、トップチームには選手もスタッフもイタリア人が多いので、何かと融通がきくのも、NIPPO・ヴィーニファンティーニの良いところでもあるなと改めて思いました。

今日は特にサンタロミータと、ジュリアンが頑張ってくれました。僕の脚の状態は悪くはない。レース後に2人から感謝され、メンタル的にも良いと思っています。明日は180kmと距離も長く、また予定最高気温が50度と噂されるくらいとても暑いのです。距離180km、約5時間半、気温40度前後の中、自転車を漕ぎ続けます。今夜はしっかり身体をリカバリーして、明日のレースに備えたいと思います。


マリオ・マンゾーニ監督のコメント
第5ステージは、気温は35度に達し、日陰もない160kmのコースに4つの山岳ポイントが組み込まれた厳しいクイーンステージでした。すべての登りは15-20km続き、とてもタフなものでした。

残されたスプリントステージのために脚を温存しながら走ったマリーニ、スタッキオッティ、窪木たちは最後の登りをグルペットでこなし、良い状態で走ることができました。

アレドンドはゴール前7km地点でトップ集団から遅れ、約5分遅れてのゴールとなりました。サンタロミータは残り4km、集団が約20名に絞られた時点で遅れ、2分遅れでのゴールとなりました。

総合的に見て、今日のチームのパフォーマンスは良かったと評価しています。非常に厳しいステージでしたが、トラブルなく走り、アレドンドに関しては、リハビリ中の患部に痛みが出ないことが、大事でした。これからさらにトレーニング、レースを積み重ねていけることを確信できたので良かった。そしてサンタロミータについても、2年間、トップカテゴリーのレースから遠ざかっていた上での結果です。今日の結果は確実に次につながると思い、とても嬉しく思っています。自分たちは引き続き、トレーニングに集中して取り込み、またレースでもより強度を上げて走っていかないといけませんが、前を見て頑張りたいと思います。

●リザルト
第5ステージ 区間成績
1 COSTA Rui UAE Abu Dhabi 4:15:04
2 TORRES Rodolfo AndresAndroni Giocattoli – Sidermec +0:03
3 ESCUELA Ricardo Agrupacion Virgen De Fatima +0:07
22 SANTAROMITA Ivan NIPPO – Vini Fantini +1:58
43 ARREDONDO Julián David NIPPO – Vini Fantini +5:21
66 KUBOKI Kazushige NIPPO – Vini Fantini +12:26
100 STACCHIOTTI Riccardo NIPPO – Vini Fantini +20:54
101 MARINI Nicolas NIPPO – Vini Fantini

個人総合成績
1 MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo 14:12:30
2 SEVILLA Oscar Medellin – Inder +0:14
3 TORRES Rodolfo Andres Androni Giocattoli – Sidermec +0:16
26 SANTAROMITA Ivan NIPPO – Vini Fantini +4:19
51 ARREDONDO Julián David NIPPO – Vini Fantini +8:47
67 KUBOKI Kazushige NIPPO – Vini Fantini +14:36
99 STACCHIOTTI Riccardo NIPPO – Vini Fantini +24:03
100 MARINI Nicolas NIPPO – Vini Fantini +25:09

●NIPPO・ヴィーニファンティーニ 出場選手
窪木 一茂(日本)
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)※第4ステージでリタイア
ジュリアン・アレドンド(コロンビア)
ニコラス・マリーニ(イタリア)
リカルド・スタッキオッティ(イタリア)
イヴァン・サンタロミータ(イタリア)
監督:マリオ・マンゾーニ(イタリア)

●レース情報
35th Vuelta Ciclista a la Provincia de San Juan(ブエルタ・ア・サンフアン)
開催期間/2017年1月23日〜29日(全7ステージ)
カテゴリー/UCIアメリカツアー2.1
開催国/アルゼンチン(日本との時差 マイナス12時間)

公式サイト/ http://vueltaasanjuan.org
公式ツイッター/ @vueltasanjuanok   公式フェイスブック/ vueltaasanjuanok

第1ステージ 1月23日 San Juan › San Juan (142.5km/平坦ステージ)
第2ステージ 1月24日 San Juan › San Juan (128.8km/平坦ステージ)
第3ステージ 1月25日 San Juan › San Juan (11.9km/個人タイムトライアル)
第4ステージ 1月26日 San Martín › San Martín (160.5km/平坦ステージ)
第5ステージ 1月27日 Chimbas › Alto Colorado (162.4km/山岳ステージ)
第6ステージ 1月28日 Pocito › Pocito (185.7km/平坦ステージ)
第7ステージ 1月29日 San Juan › San Juan (138.2km/平坦ステージ)