PRESS RELEASE

RCSスポルトがワイルドカード発表、春のワールドツアー3戦に出場決定

2018年01月21日

1月20日夜(ヨーロッパ時間)、イタリアのRCSスポルトが、同社の主催する春のUCIワールドツアーレースへのワイルドカード(主催者招待枠)を発表しました。(プロコンチネンタルチームとして活動するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、世界の最高カテゴリーとなるUCIワールドツアーへ参戦するためにはワイルドカードを獲得する必要があります)。

今回、「ジロ・デ・イタリア」への出場は叶いませんでしたが、3月に開催される悪路を走るトスカーナでの「ストラーデ・ビアンケ」、本格的なステージレースである「ティレーノ〜アドリアティコ」、そして伝統ある名門ワンディレース「ミラノ〜サンレモ」への出場権を昨年に引き続いて獲得しました。

昨年はティレーノ〜アドリアティコで、中根英登が終盤の山岳でトップ選手のアタックに反応したり、内間康平が世界最長距離である291kmのミラノ〜サンレモを走破するなど、日本人選手の活躍も目立ちました。今年もそれぞれのレースに日本人選手が出場する予定となっており、春のビックレースでの活躍に期待がかかります。

RCSスポルト主催UCIワールドツアー 出場権獲得レース
3月3日 ストラーデ・ビアンケ (ワイルドカード2枚/7人出走)
3月7日〜13日 ティレーノ〜アドリアティコ (ワイルドカード4枚/7人出走)
3月17日 ミラノ〜サンレモ (ワイルドカード7枚/7人出走)

現在チームはスペイン・カルペにて1月27日までの日程でトレーニングキャンプを実施しており、春の重要なレースに向けて、各自コンディションを上げています。チームの初戦は、1月31日からのVolta a la Comunitat Valencianaで、その後、ヨーロッパやアジアのレースを転戦していきます。


大門宏マネージャーのコメント

今年も春のイタリアでのUCIワールドツアー全戦の招待を得られ、主催者には心から感謝している。今シーズンはワイルドカードの権利を有するプロコンチネンタルチームが一気に27チームに増え、年々ライバルが増えている状況下にも関わらず、トップチームとして認知されたことを日本の運営責任者の1人として大変光栄に思う。

ジロ・デ・イタリア(以下ジロ)のワイルドカードに関しては、イタリア側の運営陣、スポンサーは今年も決して楽観視はしていなかった。特にマルコ・カノラにとっては、ミラノ〜サンレモが大好きなレース。もしジロの招待を得られれば、ミラノ〜サンレモに招待されない可能性があることを懸念していたので、まずは春の目標が定まりとても喜んでいる。

結果的にクネゴファンの期待を裏切ることになってしまったことは残念だが、近年の様々な現場の雰囲気から少なくとも“花道を飾るクネゴの引退レース”は主催者にとって選考の基準となり得ないことは重々承知していた。そのあたりの雰囲気はクネゴ自身も察し覚悟していたので、今は気持ちを切り替え、冷静に引退レースを新たに模索している。クネゴ自ら誇りに感じている日本の熱烈なファンの方々には、これまで同様に温かく見守って頂きたいと願っている。

僕自身の印象としてはジロの招待を受けたシーズンは、肝心の日本人の成長課題に落ち着いて取り組む余裕がなく、準備を含めてジロに始まってジロで終わった…という思いが強い。プロコンチネンタル体制4年目を迎えた今でも、所属する日本人選手のレベルを考えれば考えるほど、ジロに出る出ないに関わらずワイルドカード発表後の感想を表現するのは難しい。

もちろんスポンサーとして、また深夜にも関わらず観戦いただいているファンの皆様のことを考えるとジロ出場のメリットは計り知れず、発言には慎重にならざるを得ないが、特に日本の場合、我々のチームがジロを走ることでメリットがあるのは実際に走る可能性がある日本人所属選手ではなく、メディア側にあるのではないかと思っている。そういう意味では、“メディアにとっても残念なシーズンだった”昨年は、シーズンが終わってみれば、チーム、日本人所属選手にとっても収穫の多いシーズンとなった。参加レースの質と数も大幅に増え、エース級のメンバーに偏ることなく、所属メンバー全員にとって収穫も多いシーズンとなった。必然的に日本人選手の成長を促すためのレベルに適合した体制、環境作りにも落ち着いて取り組むことができた。誤解を恐れずに言うならば、もしジロに参加していたら、2017年のカノラの躍進、台頭劇はなかったかもしれない。

NIPPOからの支援を受け、自分自身が運営陣としてヨーロッパのチームに関わってから今シーズンで26年目を迎える。2015年からチームはジロを含めたUCIワールドツアーにも招待されるまでに成長し、ここ数年で三大ツールへの参加の是非を期待されるほどのチームに成長を遂げたことは、10年前は想像すらできなかった。

今後、日本人の成長プロジェクトが実り、たとえアシストでも立派にハイレベルな展開に絡む場面が増えてくれば、自分自身の個人的なジロのワイルドカードへのモチベーションも変わってくるのではないかと思っている。そうなれば、真の意味で日本のメディアからの期待に応えられるだろう。これからも極力、選手の技量と冷静に向き合い、成長するステップを見極めながら、まだ21日間のステージレースへの参加は早過ぎると真剣に考えているイタリア人のコーチやヨーロッパの若手選手と共に、日本人選手の強化活動と向き合いたい。

今後のレーススケジュール(予定)
1月31日〜2月4日 Volta a la Comunitat Valenciana スペイン ヨーロッパツアー2.1
2月8日 Tour Cycliste International La Provence フランス ヨーロッパツアー2.1
2月11日 Trofeo Laigueglia イタリア ヨーロッパツアー1.HC

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イタリアにてチームプレゼンテーション開催  2018シーズンが本格始動

2018年01月14日

2018シーズンの幕開けとなるチームプレゼンテーションがイタリア・アブルッツォ州キエーティのマッルチーノ劇場にて、1月13日に盛大に開催されました。アブルッツォ州はチームのメインスポンサーであるヴィーニファンティーニ(ファルネーゼヴィーニ社)や今季よりメインスポンサーに加わった精肉加工メーカーであるヨーロッパオヴィーニが本社を構えるチームにとって非常にゆかりの深い土地となっており、当日は世界の舞台で活躍する地元のオリンピアン(体操、射撃など)や関係者、政治家、スポンサーなど多くのゲストで荘厳な劇場は埋め尽くされました。

最初にスピーチを行ったのはNIPPOの岩田裕美社長。昨季、日本で大活躍したマルコ・カノラのエピソードなどを披露。イタリアと日本が強力にタッグを組み、グローバルに活動するチームへ大きなエールを送りました。

岩田裕美社長のスピーチ(一部抜粋)
昨年に引き続きチームプレゼンテーションに参加できたことを、光栄に思っております。このような機会を作っていただいたファルネーゼ社のショッティ社長、ならびに地元のヨーロッパオヴィーニ社のマルケザーニ社長、そして関係の皆さまに心より感謝申し上げます。

昨年は、ジロ・デ・イタリアに参加することは叶わなかったものの、日本では、5月に行われたツアーオブジャパンで、マルコ・カノラ選手が3つのステージを制覇しました。また、10月に行われたジャパンカップでは、マルコ・カノラ選手がクリテリウム、ロードレースで2日続けて優勝という、大会史上初の快挙を達成し、チームの知名度は飛躍的に高まりました。

私は永年、建設の仕事に携わってきました。仕事はチームで進めるもので、チームワークなしには成り立ちません。私は、マルコ・カノラ選手の活躍とともに、それを全員でアシストしたチームメート、スタッフの貢献に感銘を受けました。チームの勝利に向けて彼らが力を尽くす様は、かつて私が仲間とともに取り組んだ様々なプロジェクトの記憶とも重なり、私を感動させました。

私は、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが、私の大好きなイタリアと日本で広く愛され、皆さまに感動を与えられるようなチームに成長していってほしいと願っています。プロコンチネンタルチームとして今年で4年目を迎え、一層の飛躍を期待される正念場です。イタリア、日本での大会をはじめ、2020年の東京オリンピックにつながる様々な機会でも、大いに活躍してくれるものと期待しています。

我々建設業界の合い言葉は、「安全第一で良い仕事をすること」です。NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの選手、監督、スタッフも、「健康でケガなく」を第一に、それぞれの持ち場で頑張ってください。チームへの一層のご声援をお願いするとともに、チームの皆さんが一丸となって躍進されることと、ここにお集まりいただいた皆さまの益々のご健勝を祈念し、私のスピーチを締め括りたいと思います。

ファルネーゼヴィーニのヴァレンティーノ・ショッティ氏やデローザのクリスティアーノ・デローザ氏らスポンサー代表の挨拶に引き続いて、2018シーズンに所属する全選手が壇上にて監督たちから紹介されました。何人かの日本人選手にもマイクが向けられ、それぞれにイタリア語にて挨拶や抱負を語りました。そして昨季公式戦6勝という成績を挙げて、今季キャプテンを務めるカノラに続いて、最後にダミアーノ・クネゴが紹介されました。今季での引退を表明しているクネゴには、これまでの素晴らしいキャリアのハイライトとなるビデオをサプライズ上映する演出があり、驚きとともに目に涙を浮かべながらの登壇となりました。

3年目のシーズンを迎えた福島晋一監督。今季も3名のメイン監督とともに世界のレースで指揮をとる

スピーチを行う日本人選手たち。写真上. 中根英登、写真中. 小林海、写真下. 西村大輝

午前中にはファンライドも実施

チームプレゼンテーションに先駆けて、スポンサーやファン、ジュニアチームとともにファンライドが開催され、岩田社長も初めてロードバイクに跨り、その爽快な走り心地を選手たちと楽しみました。またライドの後半では、スポンサーやチーム関係者が選手とペアを組み、7kmほどのタイムトライアルに挑戦。和やかな雰囲気の中で、チーム全体の親睦も深まりました。

写真上. サイクリングを楽しむクリスティアーノ・デローザ氏(左)や岩田裕美社長(中央奥)、写真下. タイムトライアルのスタートを待つ伊藤雅和とスポンサー