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【ツール・ド・コリア/第4ステージ】内間が果敢に逃げ、吉田が絶好の形でスプリントに挑む

2018年06月02日

早くも終盤を迎えた5日間の「ツアー・オブ・コリア」。137kmで開催された第4ステージは、いくつか起伏があり、残り35km地点に3級山岳が組み込まれているステージでした。

第3ステージを終えて、マルコ・ティッツァとジョアン・ボウが個人総合成績で14位、13位につけており、5位から25位までが同タイムの接戦であったため、まずは二人のうちのどちらかが逃げに入り、28.6km地点に設定されている中間スプリントポイントでボーナスタイムを獲得する作戦でスタートを切りました。

作戦は功を制し、ティッツァが逃げ、中間スプリントポイントを首位通過し、ボーナスタイムを3秒獲得することに成功しました。これによりティッツァは個人総合成績を9位までジャンプアップさせます。

中間スプリントポイントを通過すると、すぐに逃げていた選手たちは集団に吸収され、内間康平のカウンターアタックが成功し、新しく7名の先頭集団が作られました。プロコンチネンタルチームは内間のみ、その他はコンチネンタルチームの選手で構成された先頭集団は足並みも揃い、順調に距離を消化していきましたが、終盤の3級山岳の登坂区間にて、やや遅れてブリッジを仕掛けて先頭集団に入ったジョセフ・クーパー(ベネロングスイスウェルネス)がペースアップを仕掛け、単独で先頭に。

内間を含む4名となった残りの選手たちで前を追いましたが、差は縮まらず。そして内間は単独でペースアップを図り追走を開始。残り7km地点で再び3選手と合流し、4名の追走集団が形成されましたが、2位以下の集団ゴールスプリントの展開をめざすメイン集団が迫るなか、残り2kmで渾身のアタックを仕掛けましたが、残り1km地点にてペースアップするメイン集団に吸収されました。果敢にアタックを仕掛けるのは内間が得意とする攻撃スタイルで、逃げ切ることはできませんでしたが、好調さが滲む勇気ある走りでした。

また、クーパーが逃げ切りに成功し、2位以下を決める集団ゴールスプリントでは、吉田隼人をエースに残り2km地点から1km地点にかけて、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが理想的な形でトレインを組み、集団の主導権を握りました。吉田にとっても完璧な形で挑むスプリントとなりましたが、惜しくも残り300mで吉田のチェーンが外れるトラブルが発生。それを確認したダミアーノ・チーマがスプリントに挑み、区間7位でゴールしました。

ティッツァの総合ジャンプアップ、内間の果敢な逃げ、スプリントに持ち込む完璧なチーム連携、そしてチーマのトップ10など、勝利には届きませんでしたが、手応えの大きなステージとなりました。あっという間に迎える最終日ですが、チーム全体の士気は高まっており、最後のチャンスをつかむべく、最後まで全力で戦います。

 

リザルト
第4ステージ
1 COOPER Joseph Bennelong SwissWellness Cycling Team 3:12:36
2 PACIONI Luca Wilier Triestina – Selle Italia +2:30
3 PARK Sung Baek KSPO Bianchi Asia Procycling

7 CIMA DamianoNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
23 YOSHIDA HayatoNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
29 TIZZA MarcoNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
49 NISHIMURA HirokiNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
50 BOU JoanNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
80 UCHIMA Kohei Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +3:22

個人総合成績
1 TVETCOV Serghei UnitedHealthcare Pro Cycling Team 17:38:32
2 ASTAFYEV Stepan Vino – Astana Motors +0:28
3 BUSATO Matteo Wilier Triestina – Selle Italia +0:37

9 TIZZA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +1:57
14 BOU Joan Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +2:00
51 NISHIMURA Hiroki Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +27:14
53 UCHIMA Kohei Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +30:04
56 CIMA Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +35:45
75 YOSHIDA Hayato Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +45:13



内間康平のコメント
最初のスプリントポイントを総合上位につけるマルコ、ボウに取らせる作戦。そのポイントが欲しい選手は多く、激しくアタックがかかる。サポートしながら、きっとスプリントポイントの後は逃げが決まるはず、と考えながら前をキープ。スプリントポイントを過ぎたところで「今だ!」 と直感を感じてアタック。しっかり一発で決めることが出来たうえに、メンバーも良いと思っていたら、ベネロングの選手が一人で追いついてきた。この選手は危ない…. と考えながら、脚を回して後半に備えた。案の定、最後の山岳ポイントで彼がペースアップ。 力でねじ伏せられた4人で追うもペースが上がらない。この位置にいてもしょうがないと考え、1人で追走をかけたが残り7kで3人に追い付かれた。メイングループとの差は近かったが、諦めずに踏み、残り2kで再びアタック。死に物狂いで踏み続けたが、残り1キロで吸収され、ステージを終えた。逃げ切った彼には完全に力負け。 非常に悔しいが、先頭グループで闘った今日のステージはすごく楽しかった。 明日はまた別の闘いが繰り広げられるが、全力で走って行きたい!



吉田隼人のコメント
スタート直後から調子がいいのがわかったので、スプリントで勝負できるようにレースを進める。 チームメイトも逃げに入り、後手にならないようレースを進め、ゴールスプリントが予想されてからは、集団内のチームメイトは僕のために走ってくれ、感謝しても感謝しきれない。 そんな責任の中、1人の逃げ切りがほぼ確定し、2位狙いのスプリントのため準備を進めた。 チーマ選手と今まで何回もスプリントの位置どりのことなどで話し合い、今回初めて理想の形にもっていくことができた。しかし、ゴールまで300mでチェーンが外れ全て台無しになってしまった。しかし、今日が最終日じゃなくて本当に良かったと思う。 明日はどうしても勝ちたい。



西村大輝のコメント
今日の作戦は、最初のスプリントポイントまでに逃げ集団にボウかティッツアを送り、ボーナスタイム獲得を狙うこと、スプリントポイントが過ぎてからは、内間さんか僕で逃げを狙うというものだった。 今日は、これまでのステージの疲れの影響だと思うが、一日中、苦しく感じた。 スプリントポイントを過ぎた後に、内間さんが1発でアタックを成功させ、流石だと思ったのと同時に、僕もこういう所を見て学ばねばと感じた。ラスト5キロで、チームメイトから前にチームのトレインを引き上げるように言われ、集団の前まで引っ張り、ラスト3キロほどで後退した。 しっかりと回復に努め、明日のステージに専念しようと思う。




レース情報
Tour de Korea 2018
開催期間/2018年5月30日(水曜日)〜6月3日(日曜日)
カテゴリー/アジアツアー2. 1
開催国/韓国

5月30日 Stage 1 – Gunsan › Cheonan (184.6k)
5月31日 Stage 2 – Cheonan › Yeongju (202.6k)
6月1日 Stage 3 – Yeongju › Jeongseon (192.4k)
6月2日 Stage 4 – Jeongseon › Chungju (156k)
6月3日 Stage 5 – Seoul › Seoul (65k)

公式サイト http://www.tourdekorea.or.kr/tdk2018/elite_eng/index.asp
フェイスブック https://www.facebook.com/TourdeKorea


今後のレーススケジュール(予定)
5月30日〜6月3日 Tour de Korea 韓国 アジアツアー2.1
6月1日〜3日 Hammer Sportzone Limburg オランダ ヨーロッパツアー2.1
6月3日 Gran Premio Città di Lugano スイス ヨーロッパツアー1.HC
6月7日 GP du canton d’Argovie スイス ヨーロッパツアー1.HC
6月9日〜17日 Tour de Swiss スイス 2.ワールドツアー
6月13日〜17日 Tour of Slovenia スロベニア ヨーロッパツアー2.1

RESULT

【ツール・ド・コリア/第3ステージ】積極的に動き、ティッツァが11位でフィニッシュ

2018年06月02日

5日間のツール・ド・コリアの中日となる第3ステージは192KM、中盤の3級山岳からアップダウンを繰り返し、残り30KMを切った地点に2級山岳が設定されているコースレイアウトで、今大会の最難関といわれるステージでした。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、オールラウンダーのマルコ・ティッツァとクライマーのジョアン・ボウを軸にレースを組み立てる作戦で、区間優勝だけでなく個人総合成績も意識してスタートしました。また明日からの平坦ステージに備えて、クライマーの吉田隼人は脚を温存することも大切なミッションでした。

レースは序盤よりコンチネンタルチームのみ、5名の逃げが形成されます。プロコンチネンタルチームが含まれていなかったことから、チームも容認し、中盤の山岳に備えました。中盤の3級山岳を前に逃げていた選手は吸収され、この登り区間を使っていくつものアタックかかりました。そして、そのなかから、西村大輝のアタックが成功し、マルコ・ティッツァ、ジョアン・ボウのチームメート3人を含む4選手で抜け出しに成功。その後、2名がメイン集団からブリッジを仕掛け、一時は6名の集団が先行しました。

しかし、1チームから3選手が含まれていることもあり、集団は警戒。タイム差は30秒以上には開かず、10KMほどで集団に吸収されました。またその間のハイペースにより、集団は約30〜40名ほどに人数を減らしました。

その後の2級山岳では、セルゲイ・ツヴェトコフ(ユナイテッドヘルスケア)ら、結果的に逃げ切りとなる4選手がリードを奪います。ティッツァもこの動きに反応しようとしましたが、脚が攣ってしまうアクシデントがあり、メイン集団に留まることに。

メイン集団に残る形となったボウはイスラエルサイクリングアカデミーらと強力に集団を牽引。しかし、脚の揃った先頭集団には追いつけず、1分38秒差でツヴェトコフが逃げ切り優勝を飾りました。ティッツァはメイン集団でのスプリントに参加し、区間11位の成績でレースを終えました。

リザルト
第3ステージ
1 TVETCOV Serghei UnitedHealthcare Pro Cycling Team 5:05:51
2 ASTAFYEV Stepan Vino – Astana Motors +0:18
3 BUSATO Matteo Wilier Triestina – Selle Italia

11 TIZZA MarcoNippo – Vini Fantini – Europa Ovini+1:38
12 BOU Joan Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
52 NISHIMURA Hiroki Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +17:23
54 UCHIMA KoheiNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
59 CIMA Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +35:22
83 YOSHIDA HayatoNippo – Vini Fantini – Europa Ovini

個人総合成績
1 TVETCOV Serghei UnitedHealthcare Pro Cycling Team 14:23:26
2 ASTAFYEV Stepan Vino – Astana Motors +0:28
3 BUSATO Matteo Wilier Triestina – Selle Italia +0:37

13 BOU Joan Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +2:00
14TIZZA MarcoNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
54 NISHIMURA Hiroki Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +27:14
56 UCHIMA Kohei Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +29:12
58 CIMA Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +35:45
80 YOSHIDA Hayato Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +45:13



内間康平のコメント
昨日のステージ終盤から左脚に違和感を感じ、前半は様子を見ながら走った。
逃げが決まった後、山を越える毎に人数を減らしていったメイングループ。
出来ることをしながら走っていたが、残り50k程で後退、グルペットでのゴールとなった。
昨日レース後、マッサージャーがすぐに対策を施してくれたので、脚の痛みはかなり軽減。
厳しいステージの今日、凄く助かった!
明日のステージはさらに良くなると思うので、最終日だと思って攻めていきたい。



吉田隼人のコメント
第4、第5ステージは自分が狙えるステージなので、
今の自分の調子を考え、今日は大きいグルペットでレースを走りきった。
今の状況を考え、僕がチームに貢献できることは、スプリントで結果を出すことなので、
明日からのレース、集中して狙っていきたい。



西村大輝のコメント
今大会で最も厳しいコース設定となる、第3ステージを終えた。
作戦は、ジョアンを逃げに乗せてレースを進めて行き、
何か助けが必要な時は、僕と内間さんでジョアンを助けるというものだった。
スタート前に、監督から「第1ステージからたくさん動きすぎているから、
リラックスして走って少し回復させるように」と言われ、
前半は、とにかく集団内で脚を回して、無駄に脚を使わない事に気をつけた。
3級山岳で集団のペースが上がり、集団も結構小さくなっていたが、余裕を持ちながら残ることができ、
頂上でティッツアからアタックの指示が出たので、アタックを仕掛けた。
すると、NIPPO3人(ジョアン、ティッツア、僕)、KSPOの4名で抜け出しに成功。
後に、UKYO1人、ユナイテッドヘルスケア1人が合流した。
途中、KSPOの選手が遅れて5人になり、このまま行くことができれば非常に良かったのだが、
結局、小さくなったプロトンに捕まってしまった。
吸収された後、集団内で細かいアタックが起こり、集団が割れかける事があったので、
ジョアンとティッツアが回復するまでは自分が粘らねばと思い、
何とかチームが後手に回らないように動く事ができた。
山岳ポイントは設定されていない上りだが、そこで、集団からバラバラと選手が遅れて、
小さくなって行き、そこでジョアンとティッツアの二人が前に残ったのを確認して、
僕も遅れ、あとは遅れた選手たちとゴールまで走った。
今日は、最初の二日間とは違い、前半に脚を温存しておけたおかけで、
とても調子良く山岳をこなすことができた。 特に、3級山岳の頂上でのアタックは、
チームメイトから、めちゃくちゃ強かったと言ってもらう事ができて、かなり嬉しかった。
明日も頑張りたい。




レース情報
Tour de Korea 2018
開催期間/2018年5月30日(水曜日)〜6月3日(日曜日)
カテゴリー/アジアツアー2. 1
開催国/韓国

5月30日 Stage 1 – Gunsan › Cheonan (184.6k)
5月31日 Stage 2 – Cheonan › Yeongju (202.6k)
6月1日 Stage 3 – Yeongju › Jeongseon (192.4k)
6月2日 Stage 4 – Jeongseon › Chungju (156k)
6月3日 Stage 5 – Seoul › Seoul (65k)

公式サイト http://www.tourdekorea.or.kr/tdk2018/elite_eng/index.asp
フェイスブック https://www.facebook.com/TourdeKorea


今後のレーススケジュール(予定)
5月30日〜6月3日 Tour de Korea 韓国 アジアツアー2.1
6月1日〜3日 Hammer Sportzone Limburg オランダ ヨーロッパツアー2.1
6月3日 Gran Premio Città di Lugano スイス ヨーロッパツアー1.HC
6月7日 GP du canton d’Argovie スイス ヨーロッパツアー1.HC
6月9日〜17日 Tour de Swiss スイス 2.ワールドツアー
6月13日〜17日 Tour of Slovenia スロベニア ヨーロッパツアー2.1