イタリア中部のアブルッツォ州ペスカーラを拠点としたワンディレース「トロフェオ・マッテオッティ(UCI1.1)」が9月23日に開催されました。アブルッツォ州はメインスポンサーのファルネーゼヴィーニ(ヴィーニファンティーニ)とヨーロッパオヴィーニが本社を構え、チームとは関係の深い土地。そこでの今年で71回目の開催となった伝統ある一線です。
コースはアドリア海に近いペスカーラ市街地をスタート/ゴールとする1周15kmの周回コースを13周回する195km。周回コースには高低差約150mの登坂区間が含まれていました。真夏を感じさせる厳しい暑さのなか、BBQをしながら思い思いにレースを楽しむ沿道の観客たちに見守られ、今年も厳しいレースがスタートしました。
スタート直後よりアタックの攻防が続き、レースはハイペースで進んでいきました。チームからバジョーリが先行するシーンもありましたが、結果的にはバジョーリ、ティッツァ、サンタロミータを含む約30名の先頭集団が形成され、後続も懸命に前を追いましたが、しだいにその差は広がり、レース中盤になると早くも中根英登やマルコ・カノラのメイン集団は足切りとなり全員リタイア。レースは30名ほどの先頭集団に絞られる展開となりました。
先頭集団もアタックが繰り返され、少しずつ人数を減らしていき、最後は15名ほどでの集団ゴールスプリントとなり、マルコ・ティッツァが3位、サンタロミータが11位でゴールしました。
結果
1 BALLERINI Davide Androni Giocattoli – Sidermec 4:42:47
2 VISCONTI GiovanniItaly
3 TIZZA MarcoNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
11 SANTAROMITA Ivan Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
24 BAGIOLI Nicola Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +3:40
DNF CANOLA MarcoNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
DNF LOBATO Juan JoséNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
DNF NAKANE HidetoNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
DNF PONZI SimoneNippo – Vini Fantini – Europa Ovini
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中根英登のコメント
1周目から、既にラスト周回なのかというくらい速いアタック合戦。
最初にバジョーリが逃げに乗るが、集団は見送る気配なく追走。
捕まった瞬間のアタックに自分が反応していくがこれも見逃してもらえず。
この前のレースの疲労が完全に抜けておらず、自分はこの動きでかなりキツくなる。
これが捕まった瞬間のアタックによってパラパラと抜け出したグループが大きくなり約30人。
NIPPOからはサンタロミータ、バジョーリ、ティッツァが前のグループへ。
先頭グループが大き過ぎるので後ろのグループも緩まずに常に速い。
前のグループに複数乗せていないチームが1分弱で追いかけるが、
牽引していくチームが少なく次第に力尽きていきタイム差が広がっていった。
完全にペースが落ちたので、補給地点の上りでカノラがアタックしていき、数名が追走。
自分の前にいたキンタナが飛び出すのに付いていき、
カノラのグループに合流したが、結局下りで1つになりペースは上がらず。
レースの半分を過ぎたあたりで後ろのグループは全員降ろされた。
切り替えて、世界選手権に向けてベストなコンディションで臨めるように準備していきます。
今後のレーススケジュール(予定)
10月6日〜13日 Tour of Taihu Lake 中国 アジアツアー2.1
10月6日 Giro dell’Emilia イタリア ヨーロッパツアー1.HC
10月7日 Gran Premio Bruno Beghelli イタリア ヨーロッパツアー1.HC
10月9日 Tre Valli Varesine イタリア ヨーロッパツアー1.HC
10月10日 Milano-Torino イタリア ヨーロッパツアー1.HC
10月13日 Il Lombardia イタリア 1.ワールドツアー