RACE

ジロ・デ・イタリアのワイルドカード獲得、3年ぶり3回目の出場へ!

2019年01月25日

イタリア最大のステージレース「ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)」を主催するRCSスポルト社が、1月25日に同レースへのワイルドカード(主催者招待枠)を発表し、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネが4枚ワイルドカードのうちの1枚を獲得。2015年、16年以来、3年ぶり3回目の出場が決まりました。ワイルドカードは、第二ディビジョンであるUCIプロコンチネンタルチームに与えられるもので、今年は3つのイタリア籍チーム、そして昨年に引き続きイスラエルサイクリングアカデミーが獲得しました。

ジロ・デ・イタリア2019 ワイルドカード獲得チーム
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ(イタリア)
アンドローニジョカトリ・シデルメク(イタリア)
バルディアーニCSF(イタリア)
イスラエルサイクリングアカデミー(イスラエル)

2019年のジロ・デ・イタリアは、5月11日(土)にイタリア中部のボローニャで開幕し、全21ステージで構成されます。3週間かけてイタリア全土を駆け抜けて、6月2日(日)にヴェローナにて最終ステージを迎えます。総走行距離は3,518.5km、厳しい山岳ステージは5つ設定されています。今年で102回目の開催となり、長い歴史と伝統をまとったイタリアが世界に誇る美しくも過酷なレースです。

また同時にRCSスポルト社は同社が主催する他のUCIワールドツアーレースへのワイルドカードを発表。NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネは3月9日に開催されるストラーデ・ビアンケ(イタリア/1.ワールドツアー)のワイルドカードも獲得しました。

チームはスペイン・カルペでのトレーニングキャンプを終え、シーズン初戦は南米アルゼンチンで1月27日から2月3日まで開催されるブエルタ・ア・サンフアン(UCIアメリカツアー2.1)となります。


大門宏チームマネージャーのコメント

まずは主催者であるRCSスポルト社に対し、お礼を申し上げたい。また同社には、NIPPO岩田会長の新年挨拶としての本社訪問を快く受け入れて頂き、心から感謝している。しかも訪問した翌日(1月12日)にガゼッタ・デロ・スポルトの紙面であれだけ大きな記事を掲載していただいたことは、この新聞の影響力(日本の四大スポーツ新聞をはるかに超える規模)を知る自分にとっては衝撃的な出来事だった。大変失礼で意地悪な言い方かもしれないが、大きく紙面を飾った記事を見て、「でもジロ・デ・イタリアへの招待は許してね」という意味合いがこもった大サービスなのかと内心感じていた。

2015、16年に続き、3年ぶりのジロ・デ・イタリアの出場が叶ったことで、ファルネーゼヴィーニ社、ファイザネ社、デローザ社をはじめイタリアのスポンサー各社が全社員を挙げて歓喜している姿が思い浮び、本当にホッとしている。

特にファルネーゼヴィーニ社CEOのヴァンレンティーノ・ショッティ氏にとって、この2年間、ジロ・デ・イタリアに参加しないチームをサポートし続けることは決して穏やかではなかったと思う。 チームマネージャーのフランチェスコ・ペロージにとっても、この2シーズンはスポンサー探しで苦悩に満ちた仕事を強いられていたので、個人的には改めてイタリアのスポンサーにとって、ジロ・デ・イタリアへの出場がどれだけ重要な位置付けで大切なことか、彼らの側でつくづく痛感させられていた。

ジロ・デ・イタリアは過去2度、チームスタッフとして帯同したが、選手を支える立場のスタッフにとって、キャリアを積む最高の現場だと実感した。21日間、8台のチーム車両の走行距離は車によっては5000kmを優に超える。ほぼ毎日街やホテルを転々と移動するチームに随行し、得られる実体験は、なにものにも代えがたい。監督、メカニック、マッサー、広報、スポンサー関係者の方々、チームに関わる1人でも多くの日本人を随行させ、彼らの将来の活動に役立たせ、それが日本の自転車競技界の発展に貢献できることを願いたい。

日本のロードレースファンが最も注目していることは、日本人選手のメンバー入りが叶うのか…? という点だと思うが、まだシーズンが始まっていない今の段階では、コメントを控えたい。 今シーズン所属している日本人選手にとってヨーロッパ、アジアでのUCIポイントの獲得はあらゆる意味で至上命令。 ジロ・デ・イタリアを走ることになれば準備期間、回復期間含めて最低でも4ヶ月を犠牲にする必要がある。そのあたりのバランスが非常に難しい。

RACE

【事前情報/サンフアン】アルゼンチンでの今季初戦に中根英登が出場!

2019年01月25日

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの新シーズンが南米アルゼンチンから開幕します! 初戦となるブエルタ・ア・サンフアン(UCIアメリカツアー2.1)はアルゼンチン北西部のサンフアンを起点にした7日間、全6ステージのステージレースで、個人タイムトライアル、平坦ステージ、厳しい山頂フィニッシュが設定された山岳ステージと、バリエーションに富んだステージで構成されています。

全27チームが出場しますが、6つのワールドツアーチーム、5つのプロコンチネンタルチームも含まれており、ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)、ナイロ・キンタナ(モビスター)、フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ)ら、ビッグネームがスタートリストに並びます。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネは、区間優勝、個人総合成績、どちらも狙うバランスの取れた布陣で挑みます。スプリントではイメリオ・チーマがエースを担い、大分アーバンクラシックで鎖骨骨折を負った兄のダミアーノ・チーマもレース復帰し、息のあった連携で弟を勝利へと導きます。

充実したオフシーズンを送り、シーズン序盤から非常に良い仕上がりをみせる中根英登は、クライマーのイヴァン・サンタロミータとともに個人総合成績を狙っていきます。重要になるのは、1級山岳山頂フィニッシュが組み込まれた第6ステージ(イラスト下)。同じく山岳を得意とするネオプロのコロンビア人選手二人とも力を合わせ、一つでも上の順位を目指して戦います。

出場選手
中根英登
イヴァン・サンタロミータ(イタリア)
ダミアーノ・チーマ(イタリア)
イメリオ・チーマ(イタリア)
ルーベン・アコスタ(コロンビア)
アレハンドロ・オソリオ(コロンビア)
監督 ヴァレリオ・テバルディ

 

中根英登のコメント

昨年の初戦となったバレンシア同様、今シーズンの初戦となるブエルタ・ア・サンフアンも多くのワールドツアーチームが参戦するハイレベルなレース。 オフシーズンにしっかりトレーニングを積めた成果が、スペインでのトレーニングキャンプで実感できたので、 この調子をレースで示していけるように頑張ってきます! 今シーズンもNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネへの応援よろしくお願いします!

ヴァレリオ・テバルディ監督のコメント

シーズン初戦に向けて、チームはしっかりと準備を重ねてきた。今回のチームは厳しい本レースにおいても、非常にバランスのとれたチームになっており、チーマ兄弟を軸にスプリントで勝負できる布陣になっている。二人のコロンビア人選手にとっては今回がプロ初戦となり、重要なレースになるだろう。経験のあるサンタロミータ、そして仕上がりのいい中根英登も新しいシーズンを迎えるにあたり、良い手応えをつかむレースにしたい。具体的には、個人総合成績トップ10という目標を掲げたい。

 

▶ レース情報
Vuelta a San Juan Internacional
ブエルタ・ア・サンフアン・インターナショナル

開催期間/2019年1月27日〜2月3日
カテゴリー/UCIアメリカツアー2.1
開催国/アルゼンチン
ホームページ  https://www.vueltaasanjuan.org
ツイッター  https://twitter.com/vueltasanjuanok
フェイスブック  https://www.facebook.com/vueltaasanjuanok/
ハッシュタグ #VueltaSJ2019

1月27日 第1ステージ San Juan – Pocito 159.1km
1月28日 第2ステージ Chimbas-Peri Lago – Punta Negra 160.2km
1月29日 第3ステージ Pocito – Pocito(個人TT) 12km
1月30日 第4ステージ San Jose Jachal – Valle Fertil 185.8km
1月31日 休息日
2月1日 第5ステージ San Martin – Alto Colorado 169.5km
2月2日 第6ステージ Autodromo El Villicum – Autodromo El Villicum 153.5km
2月3日 第7ステージ San Juan – San Juan 141.3km

今後のレーススケジュール(予定)

1月27日〜2月3日 Vuelta a San Juan Internacional アルゼンチン アメリカツアー2.1
2月6日〜10日 Volta a la Comunitat Valenciana スペイン ヨーロッパツアー2.1
2月17日 Trofeo Laigueglia イタリア UCIヨーロッパツアー1.HC
2月20日〜24日 Vuelta a Andalucia Ruta Ciclista Del Sol スペイン ヨーロッパツアー2.HC
2月21日〜24日 Tour of Antalya トルコ ヨーロッパツアー2.2

NEWS

NIPPO岩田会長インタビューがイタリア最大手スポーツ紙に掲載

2019年01月14日

2019年1月10日付のイタリア最大手スポーツ新聞、Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デッロ・スポルト)紙に、NIPPO ・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ の2019シーズンの展望やNIPPO代表取締役会長の岩田裕美氏のインタビューが掲載されました。

1月9日にNIPPO岩田会長、ヴィーニファンティーニ(ファルネーゼヴィーニ)CEOのヴァレンティーノ・ショッティ氏、デローザCEOのクリスティアーノ・デローザ氏、ファイザネCEOのマルティーノ・ダルサント氏、チームマネージャーのフランチェスコ・ペロージ、そして選手を代表としてマルコ・カノラ、モレノ・モゼール、初山翔が、ミラノに拠点を置くガゼッタ・デッロ・スポルトの発行元であるRCSメディアグループ本社を訪問。これは、NIPPOとしてイタリアの自転車競技関係への恒例の新年の表敬訪問の一環として実現しました。

ガゼッタ・デロ・スポルトのオフィスを訪問した(左から)フランチェスコ・ペロージチームマネージャー、ファイザネCEOマルティーノ・ダルサント氏、デローザCEO クリスティアーノ・デローザ氏、NIPPO会長 岩田裕美氏、ファルネーゼヴィーニCEO ヴァレンティーノ・ショッティ氏

ガゼッタ・デッロ・スポルト副社長であるピエル・ベルゴンズィ氏は岩田会長をはじめチームの表敬を温かく歓迎し、当日立ち会った記者は興味深く岩田会長に多くの質問を投げかけました。インタビューを終えた後は、ベルゴンズィ氏がオフィスを案内しました。

インタビューに答えるNIPPO岩田裕美会長

副社長ピエル・ベルゴンズィ氏のオフィスにて記念品を受け取る岩田会長。壁に飾られた写真やジャージから熱心な自転車競技ファンだということが一目でわかる

以下、ガゼッタ・デッロ・スポルト記事の日本語訳

モゼールとカノラにおけるジャパンオペレーション

NIPPOのナンバーワンである岩田会長が、
イタリア人選手に「東京五輪で出場してほしい」とエールを送る。
記者:チロ・スコニャミリオ

 

建設、道路舗装会社のNIPPO。1万2000人の従業員(グループ会社を含む)を抱え、50億ドルの年商を誇る巨大企業の会長であっても世界選手権10連覇を果たした中野浩一の話になると感動を覚える。日本の中野浩一は、ベルナール・イノー、ヴィットリオ・アドルニ、ヴィンチェンツォ・ニバリと同じ11月14日生まれだ。岩田会長は「中野浩一が練習を始めた競輪場を設計したのがこの私です。そして(NIPPOは)30年以上前から日本の競輪場の90%を作っている会社です」と話した。

 

目標;
昨日の午後、プロコンチネンタルチームとして5年目の活動を始めようとしているNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの “ミスター” NIPPO(岩田会長)とチームメンバー、チームマネージャーのフランチェスコ・ペロージがガゼッタ本社を訪問した。プロコンチネンタルチームとはワールドツアーのすぐ下のカテゴリーだ。このチームにマルコ・カノラと復活を願うモレノ・モゼールが所属している。

2018年、フアンホセ・ロバト(スペイン)が優勝したコッパ・サバティーニを含め、チームは11勝を飾った。さらにダミアーノ・クネゴが走る最後のクラシックレースとして、栄光あるアムステル・ゴールドレースへのワイルドカードを獲得した。モゼール(28)は「無理な目標を立ててはいない。1年のうち20日間で全部出し切り、5勝できれば、十分にいいシーズンだと言えるだろう」、一方のカノラは「シーズンが始まるし、とてもワクワクしている」と、シーズン開幕を控えた心境を語る。両選手はブエルタ・ア・バレンシアーナ(2月6〜10日)で初戦を迎え、イタリアでのトロフェオ・ライグエリア(17日)が続く。

 

発展;
日本人選手の初山翔、メーカーのクリスティアーノ・デローザ、(ロードレースの)熱烈なファンであるヴァレンティーノ・ショッティ(ファンティーニ)とマルティーノ・デル・サント(ファイザネ)の前で岩田会長は「2020年東京オリンピックに出るために、全身全霊をつぎ込んでください」と言った。東京オリンピックへの参加は、進化し続けたいこのチームの中心的な目標だ。

「日本はイタリアほど自転車競技の人気はないが、我々は自転車競技を広めるために長年にわたりこのスポーツを支援してきた。とても満足している。今後もチームに対し、(スポンサードを続ける)期限を設けていないし、やめるつもりもない。レースの結果は、とても重要だが、私の観点からすると、結果にたどり着くための “過程” こそ重要なもの。選手やスタッフ間のチームワーク、精神力が重要」と岩田会長は言う。「好きな選手? 正直に言うといない。私は基本的にクライマーが好き。自分は登山が好きなので、登っていくクライマーを見るといつも山を連想するから。このスポーツは輝かしい過去を誇ると思うが、私は現在の選手とこれから未来を担う選手のほうが興味がある」と岩田会長。

 

レース;
岩田会長は名古屋出身で、ベルギーと日本でレースを観戦した。NIPPOはトヨタ、日産のテストコースや高速道路を作っている。「このチームの協力関係が好き。イタリアと日本の関係は完璧にうまく機能している」と岩田会長が言う。もうすぐUCIルール改定が訪れるが、「2020年にチームは万全の体制で挑むつもりだ。ワールドツアーになることは考えていないが、プロコンチネンタル体制を強化し、予算を増幅させる(毎シーズン、年間300万ユーロの予算で動いているとマネージャーのペロージは説明)。競争力を高め、チーム順位を上げ、価値あるレースに招待されるために目立ちたい」と抱負を語る。

ミスター岩田はいつも微笑む。このような知性のあるパトロンがそばにいることは、いい出発点だと言えるだろう。