RESULT

【ツアー・オブ・タイランド/第1ステージ】抜群のチームワークで掴み取った開幕勝利!

2019年04月01日

4月1日にタイ中部のピッサヌロークにて開幕した今年のツアー・オブ・タイランド(UCIアジアツアー2.1)。第1ステージはピッサヌロークから、遺跡で有名なスコータイを経由し、ウタラディットにゴールする166.8kmのステージでした。全6ステージ中、唯一山岳ポイントが設定されていないフラットなステージで、集団ゴールスプリントの展開が濃厚とされていました。

今大会唯一のプロコンチネンタルチームとして出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネは、スプリントの展開となった場合、エースを台湾からの連戦、そして現地での事前合宿にて調子を上げる吉田隼人、ジョバンニ・ロナルディとし、アジアツアー特有の不測の展開にも警戒していく作戦でした。そして、朝9時、ジリジリと照り始めた太陽のもと、117名の選手がスタートを切りました。

序盤のまっすぐ続く幅の広い道で激しいアタックの攻防が繰り広げられ、8名の先頭集団が形成されました。瞬く間にタイム差は大きくなり、 5分差となったところで、チームは西村大輝とルーベン・アコスタが集団牽引に参加。少しずつタイム差を縮めていきます。

メイン集団との距離が近くなると先頭集団からメイン集団に下がる選手やアタックを仕掛ける選手が出始め、残り20km地点でメイン集団は逃げを吸収。再びアタックが繰り広げられる展開となり、今度は伊藤雅和、西村、アコスタの乗る20名ほどの大きな先頭集団が形成されました。しかし、先頭は集団の人数も多いことからアタックが頻発したりと足並みは揃い切りません。そして、そのなかから西村とルーベンの動きにより温存できていた伊藤を含む4選手が抜け出しに成功。あとのメンバーはメイン集団に戻ります。

先頭の伊藤は逃げきりの展開を狙い懸命にペダルを踏み続け、メイン集団では伊藤が逃げに入っていることで優位に、ゴールスプリントの展開に向けてイメリオ・チーマがロナルディと吉田を引き連れ、位置どりを進めます。あいにく、伊藤の逃げは集団に吸収される結果となりましたが、チーマの完璧なリードアウトにより、残り250mからロナルディが先頭でスプリントに挑み、そのままフィニッシュラインに先着しました。

「何度かヒヤっとする場面はあったものの、自分たちにとって良いレース展開になり、チームワークが機能し、勝利できたことが良かった」と水谷監督。明日からも厳しいステージが続いていきますが、チーム全体のコンディション、そしてチームワークに大きな手応えを感じる幸先良いステージになりました。

今年プロ1年目のロナルディは、ツール・ド・台湾最終ステージに次ぐプロ2勝目をマークし、今日のステージを終えて個人総合成績でも首位に立ちました。第2ステージは、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネはリーダーチームとしてスタートします。また、終盤まで非常に良い感触だったスプリンターの吉田は、今日のステージで勝利を狙っており、またその自信もありましたが、終盤のコーナーで失速。この悔しさを明日からのステージにぶつけます。



結果
第1ステージ
1 LONARDI Giovanni Nippo Vini Fantini Faizanè 3:37:54
2 LAKASEK Irwandie Terengganu Cycling Team
3 PLOWRIGHT Jensen Drapac-Cannondale Holistic Development Team
4 CIMA Imerio Nippo Vini Fantini Faizanè
31 ACOSTA Ruben Dario Nippo Vini Fantini Faizanè
40 NISHIMURA Hiroki Nippo Vini Fantini Faizanè
54 ITO Masakazu Nippo Vini Fantini Faizanè
61 YOSHIDA Hayato Nippo Vini Fantini Faizanè

個人総合成績
1 LONARDI Giovanni Nippo Vini Fantini Faizanè 3:37:44
2 LAKASEK Irwandie Terengganu Cycling Team +0:04
3 PENG Yuan Tang Taiwan     +0:04
7 CIMA Imerio Nippo Vini Fantini Faizanè +0:10
32 ACOSTA Ruben Dario Nippo Vini Fantini Faizanè +0:10
41 NISHIMURA Hiroki Nippo Vini Fantini Faizanè +0:10
55 ITO Masakazu Nippo Vini Fantini Faizanè +0:10
61 YOSHIDA Hayato Nippo Vini Fantini Faizanè +0:10

ツアー・オブ・タイランド出場選手
伊藤雅和
吉田隼人
西村大輝
ルーベン・アコスタ(コロンビア)
ジョバンニ・ロナルディ(イタリア)
イメリオ・チーマ(イタリア)
監督 水谷壮宏

ジョバンニ・ロナルディのコメント

とっても暑い日だった。逃げとのタイム差が6分と開いていったが、とにかく暑いので無理をしないで少しずつ詰めていった。終盤も大きな集団が先行する展開となり、どうなるかと思ったが、スプリントする機会に恵まれ、イメリオの素晴らしいリードアウトにより勝つことができて嬉しく思っている。あまり暑いのは得意ではないが、初日にこのような成績を残すことができたので、今後、さらに期待したいと思う。

伊藤雅和のコメント

激しいアタック合戦の末に30キロくらいで8人の逃げができ、ここに自分たちのチームは乗れず、タイム差が5分になったところから西村、ルーベンが順番にコントロールに入った。この間に自分は皆のために補給を6~7回こなす。暑くて補給に行く回数も多くなる。 残り35キロくらいから後ろの集団もアタック合戦が激しくなり、残り20キロくらいで20人くらいの集団ができ、そこにルーベン、西村、自分で入る。 後ろの集団に脚を使わせるためにタイム差を広げるべく、皆がローテーションしたが、とくに西村とルーベンがたくさん引いてくれた。 残り10キロからさらにその集団でもアタック合戦が激しくなり反応し、残り5~6キロでは4人で飛び出したが、最後は集団に捕まり、集団でゴールした。 そしてロナルディが勝ってくれた! 今日は皆がいい仕事をしたことが結果になってくれて嬉しい。 明日からも暑いレースが続くが、チーム一丸となって戦いたい。

吉田隼人のコメント

早い段階でタイに入り、暑さに慣れることができていたので、今日はかなりチャンスがあると思っていた。 スタートしてからも最後のスプリントへ向けて、チームメイトに助けられながら準備ができた。 結果的にチームメイトのロナルディ選手が勝った。 ラスト10キロを切ってからはイメリオ選手・ロナルディ選手の並びを崩さなかったが、今日最大のポイントのラスト1.3〜4キロにある左コーナーの立ち上がりで、雑に踏んでしまい、チェーンが暴れて逸れてしまった。 チームメイトに申し訳ない気持ちと、一瞬頭が真っ白になった。 しかし、そのようなことがない限りスプリントへ向けての位置取りでは去年よりもずっといい感覚があるので、明日以降、結果で挽回したい。

西村大輝のコメント

スタート後からアタック合戦に参加し、決まりそうなグループに入ったりもしたが、結局集団に捕まった。 前の逃げに選手を送り込めなかったため、NIPPOからは自分とアコスタで交互に、途中から一緒に牽引して、逃げにメンバーを乗せていない他チームと協力しながら、逃げ集団とのタイム差を調整していった。 集団の牽引を続け、逃げとメイン集団との差が射程圏内と言えるタイム差になったところで、アタック合戦となり、約20人程の逃げが形成され、チームからは伊藤さん、ルーベン、自分が入った。 この逃げ集団は、ローテーションがギクシャクしてアタック合戦を繰り返す形となっていたが、3人で落ち着いて対処できたと思う。 そして、ラスト5キロほどで伊藤さんを含む4人が抜け出し、その後、最後は集団一つのスプリント勝負となり、ロナルディが優勝した。 皆んなで助け合って勝てたステージとなり、自分もチームメイトや監督から労って貰えたのが嬉しかった。 明日からも気を引き締めて頑張りたい。



▶ レース情報
The Princess Maha Chackri Sirindhorn’s Cup “Tour of Thailand”
シリントーン王女杯“ツアー・オブ・タイランド”

開催期間/2019年4月1日(月)〜6日(土)
カテゴリー/UCIアジアツアー2.1
開催国/タイ王国
ホームページ  http://tourofthailand.in.th
フェイスブック https://www.facebook.com/Tourofthailand2019/

4月1日 第1ステージ Phitsanuloke › Uttaradit
4月2日 第2ステージ Uttaradit › Nan
4月3日 第3ステージ Nan › Nan
4月4日 第4ステージ Nan › Phayao
4月5日 第5ステージ Phayao › Lampang
4月6日 第6ステージ Lampang › Chiang Mai

今後のレーススケジュール(予定)
4月1日〜6日 Tour of Thailand タイ アジアツアー2.1
4月3日〜6日 Giro di Sicilia – Tour of Sicily イタリア ヨーロッパツアー2.1

RACE

【ジロ・ディ・シチリア/事前情報】伝統の大会が4日間のステージレースとして復活

2019年04月01日

4月3日から6日まで、イタリア・シチリア島を駆け抜ける4日間のステージレース「ジロ・ディ・シチリア(UCIヨーロッパツアー2.1)」に参戦します。本大会の初開催は1907年、ジロ・デ・イタリアの初開催よりも2年前に始まった長い歴史をもち、イタリアの自転車競技人気の礎を築いた大会です。その後、しばし開催が中止され、最後に開催されたのは1977年でした。そして42年間のブランクを経て、今年ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトにより、24回目の大会が開催されることになりました。

4日間のレースは平坦と丘陵、山岳が組み合わされたステージ編成になっており、総走行距離は708km。クイーンステージは一目瞭然、最終ステージ。119kmとやや短距離ながら海岸線から標高1892m、現在も火山活動が続くエトナ火山中腹まで駆け上がります。個人総合成績を決定づけるステージになることは間違いなく、また5月に控えるジロ・デ・イタリアを意識する選手にとっては、登坂力の仕上がりをチェックする絶好の機会にもなります。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネは、モゼールをチームキャプテンに若手選手が多く出場します。南米連戦のあと体調を崩した中根英登ですが、ツール・ド・台湾を走り、完全復調。「史上最高のコンディション」と話す初山翔とともにヨーロッパのレースで活躍を誓います。


ジロ・ディ・シチリア出場選手
初山翔
中根英登
モレノ・モゼール(イタリア)
ダミアーノ・チーマ(イタリア)
フィリッポ・ザッカンティ(イタリア)
ジョアン・ボウ(スペイン)
アレハンドロ・オゾリオ(コロンビア)
監督 マリオ・マンゾーニ

初山翔のコメント

ここのところ練習では自分史上最高の走りができてるので、レースでも自分史上最高の走りができるように努めます。

中根英登のコメント

コンディションは順調に戻ってきているので、焦らずに自分の力をしっかり出し切れるように4日間頑張ってきます!

マリオ・マンゾーニ監督のコメント

チームのアジアでの活躍のニュースを受け、イタリアでも勝利をあげるべく、高いモチベーションをもって挑む。山岳でのエースは中根英登とアレハンドロ・オゾリオになるだろう。中根は再びコンディションを上げてきており、オゾリオもプロとしてヨーロッパ2戦目になるが、多くのことを学びながらベストを尽くして走っていく。チームで力を合わせて、よい結果を掴みたい。

▶ レース情報
Il Giro di Sicilia
ジロ・ディ・シチリア

開催期間/2019年4月3日(水)〜6日(土)
カテゴリー/UCIヨーロッパツアー2.1
開催国/イタリア

ホームページ  http://ilgirodisicilia.it/
ツイッター https://twitter.com/ilgirodisicilia
フェイスブック  https://www.facebook.com/IlGirodiSicilia/
ハッシュタグ #IlGirodiSicilia

4月3日 第1ステージ Catania › Milazzo (165k)
4月4日 第2ステージ Capo d’Orlando › Palermo (236k)
4月5日 第3ステージ Caltanissetta › Ragusa (188k)
4月6日 第4ステージ Giardini Naxos › Etna (119k)

今後のレーススケジュール(予定)
3月27日〜31日 Settimana Internazionale Coppi e Bartali イタリア ヨーロッパツアー2.1
4月1日〜6日 Tour of Thailand タイ アジアツアー2.1
4月3日〜6日 Giro di Sicilia – Tour of Sicily イタリア ヨーロッパツアー2.1