PRESS RELEASE

イタリアにて2018シーズンに向けた第一次キャンプを実施

2017年11月25日

写真: 監督やトレーナーとともに2018シーズンのレーススケジュールや目標について話し合う中根英登

11月20日から24日までの日程で、2018シーズンに向けたNIPPOヴィーニファンティーニ・ユーロッパオヴィーニのミーティングキャンプがイタリア中部のアブルッツォ州にて実施されました。キャンプには来季の所属が決まっている19選手が参加。日本からも新規加入の初山翔(チームブリヂストンアンカー)、吉田隼人(マトリックスパワータグ)、西村大輝(シマノレーシング)を含めた7選手が参加しました。

キャンプでは、メディカルチェックやバイクフィッティングをはじめ、5名の監督、2名のトレーナーとともに選手が一人ずつ面談を行い、しっかりと時間を取って来季のレーススケジュールや目標、トレーニングプランを話し合いました。12月にもトレーニングキャンプが予定されていますが、そのキャンプに先駆けて、11月という早い時期から、充実したプログラムのキャンプを行ったことで、各選手が来季へのより具体的なイメージをもって準備を進めていきます。

写真: メディカルチェックは例年同様にキエーティスポーツ医学大学にて行い、負荷心電図や骨のスキャン、肺活量測定などのほか、栄養指導も行われた

写真: 登坂区間を利用したテストでは、負荷を上げていきトレーナーたちが何度も乳酸値を測定

写真: 理学療法士が選手一人一人の身体をチェックし、歪みなどを改善させていく


初山翔のコメント
キャンプに参加して、スタッフの多さなどからプロコンチネンタルチームの規模の大きさを感じました。今回、監督やトレーナーとのミーティングで、シーズンの初戦や年間レーススケジュールについて話ができて良かったです。来季はテレビやインターネットで観ていたレースに自分が出場することができるので、それがモチベーションに繋がっています。またイタリアのレースでは、アマチュア時代に観に行ったレースに10年経ってプロとして参加できるのは本当に嬉しいこと。長いシーズンになると思うので、このオフにしっかりと準備をしていきたいと思います。

これまでは特定のレースに絞って、そこで結果を出すことを目標にしていましたが、シーズンを通して自分にとってもチームにとっても大事なレースが続くので、コンディションを落とすことなく、最初から最後まで良い走りをして、活躍することが目標です。もちろんクライマーとしてチームに期待をしてもらっているので、アジアのレースでは自らUCIポイントを獲得する走りを、そしてヨーロッパの厳しい山岳レースでは、勝負所まで残って、そこからチームのエースを助ける走りができるようになりたいと思います。

写真: 理学療法士がペダリングから身体のバランスなどをチェックする


吉田隼人のコメント
来る前は長いと思っていたキャンプでしたが、じっさいに来てみると充実した内容で、あっという間に終わってしまった印象です。とにかく環境の良さに驚きました。それぞれの分野のプロフェッショナルなスタッフがたくさんいて、選手は自転車に乗ることに集中できて、強くなれる環境があると感じました。たとえばフィッティングにしても、これまでは見てもらっても、馴染みのフォームに戻してもらうこともありましたが、今回はとてもフィーリングが良いです。来季は自転車だけでなくペダル等も変わりますが、不安な気持ちはなく、問題なくやっていけそうです。

日本で走っていると、年間数えられるだけのUCIレースしかありませんが、来季、出場するレースはすべてUCIレースであるし、ヨーロッパでは1クラス以上になります。この環境が当たり前だと思わないように、チャンスを生かすように頑張りたいと思います。

自分に与えられた目標は明確なもの。チームはUCIポイント獲得を期待していますが、これまで今の体制になって勝った日本人選手はいないので、自分がNIPPOのジャージを着て勝つ最初の日本人選手になりたいと思っています。とくに3月に出場予定のツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)では、区間優勝した経験があり、いままで以上に強いチーム力もあるので、必ず勝利を狙いたいと思います。

写真: 多くのプロ選手が通うトスカーナのバイクフィッターを訪問。これまで自己流でやってきた吉田隼人に専門家からアドバイスを受ける


福島晋一監督のコメント
選手の入れ替えが多く、チームが大きく変わりましたが、チームとして上をめざしていくためには、このような入れ替えは必要なことで、今年は11月という早い段階でミーティングや計測を目的としたキャンプが実施できて良かったと思います。選手たちは明確に与えられた役割や目標を理解して、イメージをもって来シーズンを迎えてほしいです。

新しく加入する日本人メンバーたちは高い目標を持っている反面、不安もあります。彼らを目標に向かって軌道に乗せるのが自分の仕事。全員が生き残れる世界ではないので、まずはここに留まること、そして上に上がっていくことをめざしてほしいと思います。

また、チームはまだ日本人選手による勝利がありません。新加入の吉田や初山には、UCIポイント獲得だけでなく、勝てる選手としての期待もかかっています。来年は日本人選手だけをみてもバランスのとれたチームになると思います。それぞれに修羅場をくぐり抜け、苦労や努力を重ねてきた選手たちだと思うので、協力し合い、いい結果を出してほしい。すべての選手にとって、大きなチャンスに満ちたシーズンになると思うので、良いシーズンになるように支えていきたいと思います。

写真: チームの第3スポンサーに加わったアブルッツォ州の精肉加工会社「ヨーロッパオヴィーニ」のアロステチーニ(羊肉の串焼きでアブルッツォ州の名産品)が夕食に振る舞われた

写真: アブルッォ州ファーラ サンマルティーノに工場を構える高級パスタメーカーとして日本でも有名な「DE CECCO」を表敬訪問

写真: キャンプはU23チームと合同で行い25名の選手が参加。イタリアらしい賑やかなキャンプとなった

 

RACE

【2018シーズン情報】内間康平、伊藤雅和、中根英登と契約更新

2017年11月20日

写真: ツール・ド・ランカウイの最終ステージ、アジアンリーダーとしてスタートラインに並んだ中根英登

NIPPOヴィーニファンティーニ(2018チーム名 NIPPOヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)は、内間康平、伊藤雅和、中根英登と契約を更新。3選手は2018シーズンもヨーロッパを拠点に世界ランキングへの挑戦を続けます。

リオ五輪ロードレース日本代表の内間康平はオールラウンダーとして、レース中はおもにチームワークの基礎を担うアシストとして活躍。イタリア人監督やチームのエースであるマルコ・カノラからも絶大な信頼を得ました。3月に開催された291km、世界最長距離で競われるイタリア最高峰のクラシックレース、ミラノ〜サンレモ(UCIワールドツアー)を見事走破しました。6月の全日本選手権では序盤に落車し肋骨骨折し、シーズン中盤は思うようなパフォーマンスを発揮できませんでしたが、2018シーズンも日本人選手をまとめるキャプテン格選手として活躍を誓います。

日本人選手の中でもっとも多くのUCIポイントを獲得したクライマーの中根英登は、主戦場をアジアからヨーロッパに移し、飛躍的なシーズンを過ごしました。2月のツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)では、アクシデントに見舞われながらもクイーンステージであるキャメロンハイランドへの登坂ステージで健闘し、総合成績12位でベストアジアンライダー賞を獲得。その後も5月のツアー・オブ・アゼルバイジャン(UCI2.1)で総合8位に入賞するなど活躍を続け、マルコ・カノラが区間3勝を挙げたツアー・オブ・ジャパン(UCI2.1)や、カノラが勝利したジャパンカップサイクルロードレース(UCI1.HC)ではアシストの要として、勝利に大きく貢献しました。

写真: ツアー・オブ・ジャパン いなべステージにて区間優勝の喜びを分かち合う伊藤雅和とマルコ・カノラ

伊藤雅和は5月のツアー・オブ・ジャパンにて大腿骨骨折の大ケガを負い、約5ヶ月間戦線から離脱し、治療、リハビリに専念しました。負傷前は抜群の登坂力を活かして、ツール・ド・ランカウイ、ツアー・オブ・ジャパンなどで活躍。復帰後には自身初となるUCIワールドツアーカテゴリーのツアー・オブ・江西に出場し、貴重な経験を積みました。2017シーズンは負傷により思うようなシーズンを過ごすことはできませんでしたが、このオフシーズンはリハビリ、トレーニングを入念に重ね、2018シーズンは今季の悔しさを晴らすべく、再び世界のトップレースに挑みます。

写真: レース中にボトルを運ぶ内間康平。チーム全体の動きをみて自らを犠牲にしてエースのために尽す

なお、2017シーズンに2年契約を結んだ小林海もプロ2年目のシーズンをNIPPOヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニととも活動。来季所属する日本人選手は上記4名と新規加入(初山翔、吉田隼人、西村大輝)の7名となります。



内間康平のコメント
2018シーズンをNIPPOヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニと契約できたことを心から喜んでいます。今シーズン、ティレーノ〜アドリアティコやミラノ〜サンレモといった伝統あるクラシックレースを走り、自分自身とても成長できたシーズンでした。

今シーズンの途中、ケガをしてしまいましたが、チームの対応も良くしっかり治すことができました。自転車ロードレースにはケガは付き物ですが、来シーズンはケガをしないように、そしてヨーロッパの厳しいレースを耐え、自分自身をさらに成長させたいと思います。

写真: 世界五大クラシックの一つ、UCIワールドツアーのミラノ〜サンレモを走破した内間康平


伊藤雅和のコメント
今シーズンは初めてのチーム移籍、そして初めての海外チームと、初めてのことだらけで正直戸惑ってばかりでした。しかし、ずっとこのクラスのチームで走りたかったので、ずっとワクワクもしていました。強いチームメートから学ぶこともたくさんあり、自分自身とても有意義な1年でした。

レースにおいてはレベルの高いレースを走れたことが良かったことです。特に最終戦の中国のワールドツアーはとても刺激を受けました。しかし自分の走りとしては結果を残す機会もチームからもらいましたが、かなり落車が続き、満足できるレースは1つもなく悔しい思いをしてばっかりでした。

来シーズンもこのチームで走るチャンスをいただいたので、結果を残せるようにしっかり準備していきたいと思います。今年で少しリズムを掴めた感覚もあるので、変な緊張なく来シーズンに挑めると思います。毎年感じることですが、今年もたくさんの方々の支援、応援をいただいて感謝の気持ちでいっぱいです。来シーズンはそのような方々を満足させられるように、ひたすら努力していきたいと思います。

写真: ツール・ド・ランカウイのクイーンステージでエースを担う中根英登のために力走した伊藤雅和


中根英登のコメント
2018シーズンも欧州での世界トップクラスのレースはじめ、各国のレースにNIPPOヴィーニファンティーニ・ユーロッパオヴィーニの一員として、チャレンジできることをとても嬉しく思っています。

今シーズンは移籍して、このチームで走れる嬉しさとともに、自分がどこまでやれるか不安でした。しかし監督・コーチ陣が考えてくれたトレーニングプログラムとレーススケジュールで、確実に自分自身のレベルがアップ。そのおかげでワールドツアーのレースにチャレンジさせてもらえたり、ツール・ド・ランカウイでのアジアンリーダー獲得や、ツアー・オブ・アゼルバイジャンでの自身初となるUCIヨーロッパツアーポイント獲得など、好成績に繋がりました。また、カノラのツアー・オブ・ジャパンやジャパンカップでの勝利は一緒に走るなかで多くのことを学ばせてもらいました。

自分はまだまだ強くなれるとも思えた今シーズン。来シー ズンもどれだけ成長できるか、今からワクワクしてます。このオフシーズンもトレーニングをしっかり積み、2018シーズンはさらに強くなってチームの勝利に多く貢献できるように、自分自身の成績もさらなる上を目指して頑張ります!

写真: ジャパンカップサイクルロードレースをプロコンチネンタルチームとして初めて制したマルコ・カノラ。中根英登ら強力なチームメートたちの素晴らしいアシストも光った

 

PRESS RELEASE

【2018シーズン情報】国内屈指のスプリンター、吉田隼人(マトリックスパワータグ所属)と選手契約

2017年11月17日

写真: 2017年3月に開催されたJBCF Jプロツアー開幕戦・宇都宮クリテリウムを制した吉田隼人 (C) 高木秀彰

NIPPOヴィーニファンティーニ(2018年チーム名 NIPPOヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)は、現在28歳のスプリンター、吉田隼人(マトリックスパワータグ所属)と2018年の契約を締結しました。新規契約は初山翔(ブリヂストンアンカー所属)、西村大輝(シマノレーシング所属)に続く3選手目となります。

吉田隼人は高校時代より自転車選手としての頭角を現し、高校時代に参戦した2007年のアジア選手権ロードレース・ジュニアカテゴリーで優勝。自転車競技の名門校として知られる鹿屋体育大学進学後は、ナショナルチームの一員として参加したUCIレース、ツール・ド・イランにて、1年生ながら区間優勝する快挙を成し遂げました。

鹿屋体育大学卒業後は国内コンチネンタルチームにて活躍。特に今季はJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)国内最高カテゴリーとなるJプロツアーで3勝を挙げ、8月に開催されたシマノ鈴鹿国際ロードレースでもスプリントを制して勝利するなど、勝ち星に恵まれ、大きな飛躍のシーズンとなりました。

来季からはNIPPOヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニとともに、アジアやヨーロッパのUCIレースを転戦します。とくにアジアのレースでは日本のUCIポイント獲得に向けた即戦力として大きな期待がかかっています。

吉田隼人のプロフィール
1989年5月19日生まれ、奈良県出身、鹿屋体育大学卒業
身長/体重  174cm/65kg

●戦歴
2007年 アジア選手権ロードレース(ジュニアカテゴリー)優勝
2008年 ツール・ド・イラン(UCI2.2) 区間優勝
2009年 東アジア大会チームタイムトライアル 優勝
2011年 全日本選手権タイムトライアル(U23カテゴリー)優勝
2013年 ツール・ド・台湾(UCI2.1) 区間優勝

2017年 JBCF Jプロツアー3勝
(宇都宮クリテリウム、みやだクリテリウム、まえばしクリテリウム)
シマノ鈴鹿ロードレース 優勝

●所属チーム
2012年 チームブリヂストンアンカー(日本・UCIコンチネンタル)
2013年、2014年 シマノレーシング(日本・UCIコンチネンタル)
2015年〜2017年 マトリックスパワータグ(日本・UCIコンチネンタル)


吉田隼人のコメント
世界の大舞台で走らせていただけることは、僕自身にとって最高の時間、経験になることは間違いありません。それは小学生からの“夢”だったからです。ヨーロッパでのプロのレースが厳しいのは言うまでもありません。しっかり覚悟して、自分史上最高のパフォーマンスを出せるように準備を進めていきます。

これから僕が挑戦する世界は、自分一人の力で到達することは不可能でした。ここまで数チームにお世話になり、どのチームにも大変感謝していますが、なかでも直近のマトリックスパワータグには感謝しても感謝しきれません。

毎年パフォーマンスを上げることには成功していましたが、結果を出しにくい時期もありました。マトリックスパワータグではチームメイトとスタッフにも恵まれ、安原監督には自転車レースを楽しむこと、そして勝負することの意義を再認識させていただけました。

このような舞台まで来るには少し時間がかかりましたが、数年前にはなかった今の考えや経験を武器に、自分の全てを掛けて挑戦させていただきます。引き続き応援よろしくお願いいたします。

大門宏監督のコメント
西村、初山に続き国内のコンチネンタルチームからチームを代表するトップ選手を受け入れることを嬉しく思い、彼らを歓迎している。イタリアのチーム監督、首脳陣も、彼のスピード、スプリント力を活かしたキャラクターと実績で、近年急増したアジアでのUCIレースのポイントゲッターとして貢献してくれることをとても期待している。

彼のスピードを活かしたトラック、ロードレースを通した目覚ましい活躍ぶりは高校、大学時代から注目していたが、ヨーロッパに戦場を移した途端、国内のUCIレースでも伸び悩み、苦しんでいた姿は自分の目から見ても痛々しかった。

我々のチームで2シーズン目を迎えた窪木もそうだが、ジュニアからトラック競技が盛んな日本人選手の場合、ナショナルチームクラスのトラック競技からの転向組が、世界ランキングで勝負できる鍵を握ってるという概念は、ワールドツアーで活躍するオーストラリア人選手が実証している。来シーズン、まずはアジアで勝って、世界ランキングに向けて成長の足掛かりになれば良いと思う。

マトリックスパワータグの安原監督は自分と現役時代一緒に戦った仲だが、今シーズンの彼のチームの勢い、躍進ぶりは素晴らしかった。国内を代表するスプリンターとして復活を遂げた彼を、今回我々のチームに送り出すことで、マトリックスパワータグの将来にとってもさらなる飛躍に繋がることを願っている。

イタリアにてミーティングキャンプを実施
2018シーズンに向けた最初のキャンプが、来週11月20日より24日までの5日間、イタリアのアブルッツォ州にて実施されます。来季所属する選手が集まり、チームの親睦を深めるとともに、メディカルチェックや来季のレーススケジュールを話し合う重要なプログラムが組まれており、所属する全ての日本人選手が参加します(写真は昨年の様子)。