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メカニック研修生・日本大学4回生小松定俊レポート「ツアー・オブ・チンハイレイクでの経験」

2017年08月02日

7月16日から29日まで、休息日を含む全14日間、前後の移動・準備期間を含めると3週間を超える長い遠征に、日本大学4回生の小松定俊がメカニック研修生として参加し、チームメカニックの西のもとプロメカニックの仕事を経験しました。標高3000mを超える高地での開催、またアジアツアーでは最長期間という特殊なレースでしたが、そのなかでチームは区間2勝の好成績を上げました。貴重な経験を積んだ小松から、帯同レポートが届きました。

ー今回の遠征でもっとも難しく感じたのは、ステージレースのためほぼ毎日、宿が変わると同時に作業をする環境が変わるのでそれに対応すること。僕はレース期間中、主に洗車を担当していました。宿によっては洗車場のスペースも広く高圧洗浄機が備え付けられていて作業しやすい環境もありましたが、場所によっては洗車場が狭いことや水道の水圧が低い所、また設備が高圧洗浄機しかなかったうえ、大元の電気がショートして高圧洗浄機が使えなくなったこともありました。そういった場所でもスピード、クオリティを落とさず、作業しなくてはいけないというのはとても難しく感じました。

逆に1番嬉しかったことは、やはりチームが勝ったときでした。チーム帯同は約2週間の短い期間でしたが、僕のことを気にかけて話しかけてくれる選手もいて、そんな選手たちと勝利を分かち合えたのはとても嬉しかったです。

現場で働くメカニックの仕事を見て、特に海外のレースでプロのメカニックとして仕事をするには技術も必要ですが、言葉の大切さも改めて実感しました。選手とのコミュニケーションをとることや無線を聞きとることもメカニックに求められているスキル。マッサーとの意思の疎通も同じチームで仕事をする上で必要だと感じました。

さらに他チームのメカニックとのコミュニケーションも大事なことでした。些細なことですが洗剤や道具などを貸し借りする場面も多くあり、困った時はメカニック同士で助け合って仕事をしているんだと感じました。その助け合いの中でもやはりコミュニケーション能力が重要でした。

また今回の2週間でプロのメカニックの効率的で正確な技術を知ることができました。スピードが速いにもかかわらず、作業は正確にできていることに驚きました。まだ教えていただいたことの全てできるようになったというわけではありませんが、知識を得ることはできたので、これから1つずつ実践していきたいと思います。そして2週間プロのメカニックの仕事を見て改めて自分もプロのメカニックになりたいと思いました。

最後に、今回の遠征にあたり、快く送り出してくださった日本大学自転車部にも感謝しています。この経験と教えていただいた知識を活かして、あと1ヶ月後に迫った最後のインカレで日本大学が総合優勝できるようにメカニックとして全力を尽くしていきたいと思います。


日本大学4年 小松定俊

OTHER

【2018シーズン情報】マルコ・カノラが2年間の契約更新、ヴィーニファンティーニもスポンサー契約を更新

2017年07月16日

2017シーズンより1年契約でNIPPOヴィーニファンティーニに加入したマルコ・カノラが選手契約を2年間延長し、2019シーズン末まで伊日共同チーム、NIPPOヴィーニファンティーニとともに世界を舞台に活動していきます。

カノラは1988年生まれのイタリア人選手。2012年にコルナゴCSFバルディアーニでプロデビューし、2014年のジロ・デ・イタリアでは3選手で逃げ切り、劇的な区間優勝を挙げました。その後、2015、2016年はアメリカ籍のユナイテッドヘルスケアで活躍。

今季はシーズン序盤より調子が良く、4月2日のヴォルタリンブルフクラシック(オランダ、UCI1.1)で優勝。2014年のジロ以来となる勝利を挙げ、その後は記憶にも新しいツアー・オブ・ジャパン(UCI2.1)京都、いなべ、南信州ステージで優勝する大活躍。終始積極的な走りでポイント賞ジャージも獲得しました。彼の強さや走り、そしてチームメートたちを率いるリーダーシップなどは、日本人選手たちに大きな影響を与えています。

また同時にチームのメインスポンサーであるヴィーニファンティーニ(ファルネーゼヴィーニ社)もスポンサー契約を2019シーズンまで更新。イタリアと日本の共同チームという世界的にユニークなコンセプトで、若手育成や日本人の強化を柱に活動するチームを力強く支えます。


マルコ・カノラのコメント
これまでの2017シーズンは自分のキャリアにおいて、ベストのうちの一つと言える素晴らしいシーズンだった。レース結果を見てもそうだし、自分自身の成長という意味でもそう思っており、NIPPOヴィーニファンティーニがこのチャンスを与えてくれた。

チームには自分がステップアップしていくために完璧な環境があり、この先の2シーズンもチームと一緒に目標に向かって歩んでいきたいと思う。この先の個人的な目標は、ミラノ〜サンレモやジロ・デ・イタリアでの区間優勝を狙っていきたい。また日本のレースもチームにとって重要になるため、多くのレースに出場して結果を残したい。

大門宏マネージャー/監督のコメント
チームにおける僕の立場で発言するのは配慮が必要かと思うが、正直彼がワールドツアーチームに移籍することになったとしても、気持ち良く送り出したいと考えていた。イタリアのナショナル選手権でも際立った走りを見せていたこともあり、移籍を引き止めるつもりは全くなかった。

ツアー・オブ・ジャパンの後に彼と来季以降のことで話をする機会があった。僕から「来季は念願のワールドツアーチームに移籍するチャンスが巡って来るかな?」と言うと、彼から意外な答えが返ってきた。僕も冷静に考えれば彼のキャラクター、実力なら、ワールドツアーへの挑戦は(今回の契約を違約金を払って破棄して)2018年からでも遅くないと彼にも話したが、イタリア人には珍しく、契約金にばかりこだわることを否定し、彼が2015年にアメリカのプロコンに移籍した経緯、理由を聞かされ、ついでにワールドツアーチームと焦って契約することのデメリットもすごく認識していたので、プロ選手の基本がワールドツアー選手と考えるイタリア人にしては変わったヤツだなぁ、と考えていた。彼の代理人からの様子を伺うかぎり、カノラとワールドツアーチームとの複数年の契約は何も問題がなかったと思っている。もちろん契約金に関しても…。

今回、彼はNIPPOサイドの僕とだけでなく、長年に渡って様々なスタイルでプロチーム、大会のサポートを続けている情熱家のファルネーゼヴィーニ社のショッティCEOにも、チームの体制をよりよいものにするために、いくつかの改革案を提示した。チームの運営陣にとって、選手からの意見をフィードバックしていき、そこから学ぶことに躊躇してはダメだと僕自身も座右の銘としている。彼からの申し出は、”チームの成長”を最優先に掲げるスポンサーのNIPPOにとっても願ったり叶ったりだった。彼の勇気に満ちた意思を好意的に受け止めている。

彼の独特な感性や強い意志に、若い日本人選手は気持ち的にもまだまだ追い付いているとは言い難いが、彼の存在感を活かして、今後も今シーズン以上の刺激を吸収して、成長してほしいと願っている。

ツアー・オブ・ジャパンいなべステージで区間優勝を挙げたマルコ・カノラ

OTHER

リハビリ中の伊藤雅和の近況

2017年07月10日

5月25日に開催されたツアー・オブ・ジャパン南信州ステージにて落車し、右大腿骨転子部骨折の重傷を負った伊藤雅和ですが、搬送先の病院で手術を受け、現在は日本国内で順調にリハビリを行なっています。

本人から近況が届きました。まだレース復帰には長い時間が必要となりますが、復帰に向けて前向きにリハビリを重ねていますので、引き続き、皆様のご支援をよろしくお願いします。

「先日レントゲンを取りまして、骨のずれもなく順調にくっついてきているとのことでした。手術をしているおかげで、完全に骨は付いていない状態ならがも、少しずつ歩けるようになってきています。まだびっこをひいてますが。今はまだふとしたときに思ってもいない方向などに体重がかかると痛いことがありますが、痛みはどんどん減っていってます。

リハビリは自宅の近くの整形外科で行っています。先生も理学療法士の先生も復帰に向けて考えてくれて前向きにリハビリを行えてるところです。あともう少ししたら室内で自転車にも乗れそうです」