RACE

【全日本選手権ロードレース】序盤の落車に巻き込まれた内間康平、精密検査にて肋骨骨折、肺挫傷の診断

2017年06月29日

6月25日(日曜日)に青森県階上町で開催された第86回全日本選手権ロードレースにて、1周回目の落車に巻き込まれ、左の脇腹を強打した内間康平ですが、地元・沖縄の病院にて精密検査を受け、肋骨骨折(一本)と軽度の肺挫傷との診断を受けました。

これに伴い、予定しておりました月末から開催されるイタリアでのチームキャンプへの参加を見送り、現在は8月初旬のレース復帰をめざして、治療、トレーニングに専念いたします。引き続き、応援よろしくお願いします。


内間康平のコメント
今回の落車で肋骨骨折、さらに外傷性肺挫傷というケガを負いましたが、ちょうどレースが空き、休める時期だったのが幸いしました。 今は自転車には乗れませんが、来週から室内トレーナーで練習を再開。 8月から始まる後半戦へ向けてしっかり治して、またファンの皆さんの前で力強い走りを見せれるよう頑張ります!

PRESS RELEASE

【9/3開催 嬬恋キャベツヒルクライム】ダミアーノ・クネゴのゲスト参加が決定!

2017年06月29日

9月3日に群馬県吾妻郡嬬恋村にて、自動車専用道路・万座ハイウェーを使用して「嬬恋キャベツヒルクライム2017」が開催されます。大勢のサイクリストが参加するヒルクライム大会ですが、このたびNIPPOヴィーニファンティーニのキャプテン、ダミアーノ・クネゴのゲスト参加が決定しました!

クネゴは2004年のジロ・デ・イタリア総合優勝者で、イタリアだけでなく日本など全世界に大勢のファンをもち、親日家としても知られています。今回はレースカレンダーの合間を縫っての参加となりますが、日本のサイクリストの皆様と一緒に19.8km、獲得標高1010mのヒルクライムに挑むことをクネゴ自身、とても楽しみにしています。

またNIPPOヴィーニファンティーニは、他にもツール・ド・北海道出場メンバーが5、6名ほど参加する予定となっており(他の出場メンバーは追ってご案内させていただきます!)、トークショーなどのサブイベントも予定されています。

本大会は19.8kmのロングコースだけでなく、小学生のお子様と保護者による親子ペアや中学生の参加を対象とした6.2kmのショートコースもあり、ご家族で楽しめるヒルクライム大会となっています。また参加者には、地元特産のキャベツや、キャベツを模ったオリジナルサイクルキャップがプレゼントされます。

現在もエントリー受け付け中で、宿泊付きプラン等も用意されています。大会詳細やお申し込み、お問い合わせ先は公式ページをご確認ください。※クネゴやその他選手のゲスト参加は、体調不良などやむを得ない理由により直前キャンセルの可能性もあります。その点をご了承ください。

●大会公式ホームページ
http://cabe-hill.net/


ダミアーノ・クネゴ プロフィール

1981年イタリア・ベネト州生まれ。
22歳にしてイタリア最大の自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリア総合優勝を達成し、一躍イタリアのスター選手に。その後も世界各国の名門クラシックレースなどで活躍し、日本でも2度のジャパンカップサイクルロードレース優勝など輝かしい経歴をもち、親日家としても知られている。2015年よりNIPPOヴィーニファンティーニに加入。現在までキャプテンとして伊日共同のプロコンチネンタルチームを率いる。

【略歴】
2004年 ジロ・デ・イタリア総合優勝(区間4勝)
2004年、2007年、2008年 ジロ・デ・ロンバルディア優勝
2004年、2006年、2007年 ジロ・デル・トレンティーノ総合優勝
2005年、2008年 ジャパンカップサイクルロードレース優勝
2006年 ツール・ド・フランス新人賞
2008年 アムステルゴールドレース優勝
2008年 世界選手権ロードレース2位
2016年 ジロ・デ・イタリア山岳賞ジャージ 13日間着用
グランツール(ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャ)出場回数 22回

●大会情報
嬬恋キャベツヒルクライム2017 (旧 嬬恋・万座ハイウェーヒルクライム大会)
開催日/2017年9月3日(日)※雨天決行
メイン会場/三原地区~万座ハイウェー特設コース
(群馬県吾妻郡嬬恋村三原地区 スタート:嬬恋村国民健康保険診療所前~フィニッシュ:同ハイウェー終点より約1km手前)

<ロングコース>計測距離:約19.8km・標高差:約1010m・平均勾配:約5.1%
<ショートコース>計測距離:約6.2Km・標高差:約350m・平均勾配:約5.6%

イベント詳細、参加お申し込みは公式サイトをご覧ください。
http://cabe-hill.net/

RACE

【ツアー・オブ・ジャパン】大門宏監督が振り返る、収穫の多かった8日間のレース

2017年06月02日

今年はチームの総合力を示すことを目標に掲げていたが、南信州ステージまでの内容を見るかぎりイタリア人選手と日本人選手の動き、判断、フォーメーションがじつに良く噛み合っていた。特にいなべと南信州ステージの歯車が噛み合ったプレーは多くのレースファンを魅了し、心に刻み込まれたことだと思う。今大会を通じて、日本人選手の成長が評価されたことは、今後を見据える意味でも大きな収穫となった。

特に窪木には今大会のミッションとしてチームメイト5名にとって必要なアシストをポイント、ポイントで確実に遂行することを求めていたのだが、自身の役割を良く自覚していた。ピンポイントで勝利に導くアシストのテクニックは簡単ではない。失敗と反省を繰り返してこそ習得できる技術なのだ。圧倒的に失敗する可能性も多いことを自覚しながら、経験を積み重ねることが大切。経験の浅い本人にはまだまだ疑問点や迷いもあると思うが、今回の経験は大きな収穫になったことだろう。窪木が目指すべき理想形 “登りも耐えられるスプリンター” のカノラからも大きな刺激を受けたと思う。

チームのミッションとして唯一心残りだったのが富士山ステージだった。もちろん個人総合リーダージャージを失ったことを残念がってるわけではないし、いまさらコースプロフィールに対して不満を感じてるわけではない。

イタリア人メンバーは “初登頂” だったので「アーすれば良かった、コーすればあと30秒から60秒はタイムを縮められた」と反省するのはわかるが、中根はある意味コースを知り尽くしており、また今シーズンの好調振りを加味してももう少しやれた、と思った。案の定、本人も富士山でのタイムには憮然としていた。富士山を除くステージでは明らかにパワーアップしたプレーができていただけに悔いが残ったのだろう。

富士山ステージは勝てないまでも、スペシャリストとのタイム差をいかに抑えるかが課題となる。サンタロミータもカノラも、今後、再びチャレンジする機会に恵まれたときのために、反省を生かすべく、しっかり対策を考えてるようだった。カノラは、体重70kgを超えてる典型的なオールラウンダーでスプリンターの体型だ。「自分向きじゃない。こんなコース設定ヨーロッパにはないからアホらしい、忘れたい」と考えていても不思議じゃないが、彼は悔しさを滲み出して、レース後に戦法、対策、彼なりの持論を唱えていたのは意外だった。今回彼に帯同し、自分自身も多くのことを学んだが、こういう彼の探究心、レースと真剣に向き合う姿勢に大物の片鱗を感じた。彼の勇気の正当性は、我々の日本人選手だけに留まらず多くの日本人に刺激を与えたに違いない。

伊藤の南信州ステージでの大ケガはチームと言うより本人にとって、本当に悔やまれるアクシデントであった。春から成長が著しくチームメイトとも信頼関係も築き上げられていたため、レースも終わった今はスポンサー、チームメイト、チームスタッフも心から復活を心待ちにする声が多く、温かく見守る雰囲気を幸いに感じている。

環境も大きく変わった1年目の彼にとって今シーズンは期待以上に不安も大きかったと思う。残念ながらこの世界は、誰もが「明日は我が身…」を避けられないことを自覚しなければならないある意味ツラい世界。トレーニングに誠心誠意打ち込むのと同じように、ケガと向き合い治すミッションも彼に課せられた使命だが、気持ちのうえでもリフレッシュして笑顔で胸を張って復帰してくれることを願っている。

最後に、今シーズンはチームがプロコンチネンタルへ昇格してから3年目にして、初めてのジロへの招待が得られないシーズンとなった。イタリアンワインのファルネーゼ社をはじめスポンサー運営陣も落胆の色が非常に濃く、雰囲気が暗い時期が続いた。自分はワイルドカードの定義を冷静に理解しているが、イタリア人のチーム関係者の間では、素直に受け止める雰囲気が皆無だったことには驚かされた。ジロへの参加も目標に掲げるチーム、スポンサーにとって、勝敗に関わらずジロへの熱い思いは特別なんだと実感した。

ジロに出場しないことで、レーススケジュールも大きく変わったのだが “成長” を第1目標に掲げる日本人メンバーにとっては、皮肉なことにイタリア人のベテランから学ぶ機会が一層増える結果となった。ジロの参加が決まっていたならジロに参加したであろうカノラや日本人選手のツアー・オブ・ジャパンでの活躍、積極的な姿勢を見て、改めて真の意味で “勝負、優勝争いに参加すること” の重要性を実感させられた。勝てると信じて挑戦するのと、ダメ元で挑戦する姿勢は全然違う。

誤解を恐れずに言うなら、たとえジロに参加できたとしても、ファンが注目する主役はあくまでもワールドチームのスター選手であり、ワイルドカードで参加する我々は “オマケ” でしかない。エスケープするか? テレビにどれだけ映るか? 完走するか? 上位に食い込むか? これらの “ワイルドカードで参加するチームの価値観” は、一般メディアでの報道で扱われることはほとんどない。自己満足的にチームからのリリースでしか独自の価値観を伝えられないのが現状だ。決してワイルドカードでのジロへの参加を真っ向から否定している訳ではないが、プロスポーツは勝負に参加してこそ学ぶことも多く意味があると実感した。

中根も昨年の山本と比べても実力的にジロに参加すれば、チームからもオーダー次第で完走くらいは果たせたと思うが、今回ツアー・オブ・ジャパンで実力を発揮できたことは反省材料を含めて、“ステップアップ” の視点から評価するなら、ジロで完走すること以上の価値があったに違いない。グランツールとツアー・オブ・ジャパンでは、世間からの関心度は明らかに違うが、周囲の評価に惑わされてはならない。問題は本人が今回の経験を将来にどう繋げるか? だろう。

今回、個性をいかんなく発揮したカノラは「ツアー・オブ・ジャパン(ジロではなく)に参加したことで得られた経験は、掛け替えのない自信になった」と語っていた。選手にとって一番の揮発剤は勝つこと。勝つことで得られる “自信” はアスリートを大きく成長させる。たとえレベルは低くても、勝つことでチーム(勝った選手と導いたチームメイト)は大きく躍進を遂げるのだ。

カノラには新たに発見した自身の実力をいかんなく発揮し、グランツールで勝利を重ねるような選手になって欲しいと心から願っているし、そういった彼の活躍、出世が、日本人選手の自信にも繋がりツアー・オブ・ジャパンの評価、価値そのものを高めることにも繋がると感じた。

そして、今回はこれまで以上に多くのファン、NIPPO社員やその家族の方々に会場で絶大な声援を頂いた。様々な立場で熱く応援して頂いたファンの 皆さまの前で期待に応え、3回勝てた意義は非常に大きかったと思う。

謹んで連日会場にお越し頂いた多くのファンの皆様にお礼を申し上げたい。引き続き、ヨーロッパの人々と連携を推し進めながら、日本人が成長するうえでさらに良い環境を目指していきたい。より多くの才能ある日本人にチャンスを与えていくためにも、チームを大きくしていくことはわれわれにとって緊急課題。1人でも多くのファンに応援していただけるチーム作りを心がけていきますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

●NIPPOヴィーニファンティーニ 出場選手
窪木一茂
中根英登

アラン・マランゴーニ
イヴァン・サンタロミータ
マルコ・カノラ
伊藤雅和  ※第5ステージでリタイア
監督:大門 宏

出場選手の経歴詳細はホームページをご覧ください。
http://teamnippo.jp/team/

●レース情報
NTN presents 20th Tour of Japan(NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン)
開催期間/2017年5月21日(日曜日)〜28日(日曜日)
カテゴリー/UCIアジアツアー 2.1
開催国/日本

公式サイト http://www.toj.co.jp/2017/
ツイッター  https://twitter.com/tourofjapan
フェイスブック https://www.facebook.com/tourofjapan/
ハッシュタグ #TOJ2017

5月21日(日)第1ステージ【堺】2.65km 個人タイムトライアル
5月22日(月)第2ステージ【京都】105km
5月23日(火)第3ステージ【いなべ】127km
5月24日(水)第4ステージ【美濃】139.4km
5月25日(木)第5ステージ【南信州】123.6km
5月26日(金)第6ステージ【富士山】11.4km ヒルクライム
5月27日(土)第7ステージ【伊豆】122km
5月28日(日)第8ステージ【東京】112.7km
総走行距離  743.75km  総獲得標高12,291m