RACE

【ジャパンカップ・サイクルロードレース】雨のなかのサバイバルレースを制しマルコ・カノラがW優勝達成!

2017年10月22日

10月22日(日)栃木県の宇都宮森林公園で開催された「ジャパンカップ・サイクルロードレース(UCIアジアツアー1.HC)」で、昨日の「ジャパンカップ・クリテリウム」に引き続いて、マルコ・カノラが5選手のスプリントを制して優勝。ジャパンカップ両日のレースを同一選手が制するのは史上初の快挙です。

10.3kmの周回コースを14周回する144.2kmのレースでしたが、台風21号接近による悪天候により、レース距離が10周回、103kmに短縮されてのスタートとなりました。スタート時点から雨足は強く、レースが進むにつれて、山頂付近では風も吹き荒れる荒天となりました。

スタートよりレースはハイペースで進み、1周回を終えると3選手が先行し、その後ろにはアラン・マランゴーニを含む追走集団が形成され、中盤にはメイン集団からブリッジがかかり、追走集団は最大で16名ほどとなりました。

しかし、その後、人数を増やした追走集団は失速。ディフェンディングチームであるキャノンデール・ドラパックによってコントロールされるメイン集団に吸収されました。そして7周回目ではイヴァン・サンタロミータとともにマルコ・カノラが追走を開始し、一時は4選手がメイン集団から飛び出すシーンもありましたが、吸収とアタックを繰り返し、最終周回ではカノラを含む6選手が先行する展開となりました。ホームストレートを抜けて、古賀志林道での登坂区間でカノラとベンジャミン・プラディス(チーム右京)がアタックを仕掛けましたが、下り区間にて追走する選手が追い上げ、最後は5選手によるスプリントでのフィニッシュを迎えました。

そしてスプリント力には自信のあるカノラが危なげないスプリントを披露し、第26回ジャパンカップ・サイクルロードレースの勝者に輝きました。NIPPOがスポンサードするチームによるジャパンカップ優勝は初めてのこと。またクリテリウムとのダブル優勝はジャパンカップ史上初となります。


●リザルト
1位 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
2位 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(スペイン、チーム右京)
3位 雨澤穀明(宇都宮ブリッツェン)
4位 アントワン・トルーク(オランダ、ロットNLユンボ)
5位 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)
6位 ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)
7位 ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタッキ・チーム・グスト)
8位 エンリーコ・バッタリン(イタリア、チーム・ロットNL・ユンボ)
9位 ダニロ・ヴィス(スイス、BMCレーシング・チーム)
10位 畑中勇介(チーム右京)

17位 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+0:34
19位 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+0:34
25位 ダミアーノ・クネゴ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+1:22
43位 アラン・マランゴーニ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+7:15


マルコ・カノラのコメント
勝利することができて本当に嬉しく思っている。チームにとっても、自分にとっても大きな価値のある勝利。自分たちはイタリアと日本の共同チームという形で活動しており、多くの日本のスポンサーに支えられている。今日の勝利は自分たちを信じて応援してくれる日本のスポンサーやファンの皆さまへの贈り物になればいいと思う。そして体調を崩していた母親にもこの勝利を捧げたい。


中根英登のコメント
自分はとにかくカノラやサンタロミータの近くで走ることが役割だった。雨だったので寒さ対策を万全にしてスタートし、最初のアタック合戦でマランゴーニが前に乗っていく。毎周回古賀志の上りはカノラたちと一緒になるべく前でクリアしていった。残り6周回のときに早くもキャノンデールが古賀志でアタック気味にペースを上げた。ダミアーノや自分が前との差を詰めるように走る。毎周回の勢いで古賀志でペースが上がるがしっかり対応しで前で越えてく。1度下りで前の選手が壁に突っ込んだのに吊られて自分も突っ込んでしまったがすぐに復帰。ラスト3周でも上りでアタックが掛かかかった。上りを前でクリアして下りきってからカノラの指示でアタックした選手らをキャッチし、その後の古賀志でカノラ含む数名が飛び出す。自分はこの動きでかなり脚を使い苦しくなるが、とにかく粘ってサンタロミータと同じ集団でゴール。 そのままカノラの集団は逃げ切り、優勝! 最高に嬉しい結果となった。応援ありがとうございました!

●NIPPOヴィーニファンティーニ出場選手
中根英登
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
アラン・マランゴーニ(イタリア)
マルコ・カノラ(イタリア)
イヴァン・サンタロミータ(イタリア)
監督:マリオ・マンゾーニ

●レース情報
2017 Japan Cup Cycle Road Race(2017 ジャパンカップサイクルロードレース)
開催期間/2017年10月22日(日曜日)
カテゴリー/UCIアジアツアー1. HC
開催国/日本 栃木県宇都宮市

公式サイト http://www.japancup.gr.jp/
公式ツイッター https://twitter.com/Japancup_ofc
公式フェイスブックhttps://www.facebook.com/JapancupOfficial/

RESULT

【ジャパンカップ・クリテリウム】雨のなかのスプリントをマルコ・カノラが制す!

2017年10月21日

10月21日(土)に宇都宮市大通り周回コースにて「ジャパンカップ・クリテリウム」が開催され、雨のなかのスプリントとなりましたが、マルコ・カノラが残り300mでロングスパートを仕掛けて後続を引き離すことに成功。リードをフィニッシュラインまで守りきり、嬉しい勝利を掴みました。

今年で8回目の開催を迎えた「ジャパンカップ・クリテリウム」は、宇都宮駅につながる目抜き通りを使用して開催される人気のレースで、2.25kmの周回コースを15周する38.25kmのレースで、ストレートとUターンが組み合わされた平坦基調のコースとなっています。生憎の悪天候となりましたが、例年どおり多くの観客で沿道は埋まり、大きな声援を受けてのレースとなりました。

レースは序盤より昨年の優勝者である別府史之擁するトレック・セガフレードのコントロールで進んで行きました。途中3箇所に設定された中間スプリントポイントに向けて、何度か選手が先行する展開もありましたが、メイン集団は逃げを許さず、最後は大集団でのスプリントとなりました。

カノラは集団前方で最後のUターンを曲がり、その後、トレック・セガフレードが列車を組むなか、単独でアタックを仕掛けて先行しました。後続では落車も発生したこともあり、そのままリードを守りきってフィニッシュラインに先着、両手を大きく掲げました。

カノラはレース中に機材の不調によりスペアバイクに乗り換えており、そのなかで今季6勝目となる嬉しい勝利を掴み、明日の「ジャパンカップ・サイクルロードレース」に向けて、NIPPOヴィーニファンティーニは良い勢いをつけました。

●リザルト
1位    マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)    43:57:00
2位    フアンホセ・ロバト(スペイン、ロットNLユンボ)
3位    ブラム・ヴェルテン(オランダ、BMCレーシング)
4位    雨乞竜己(キナンサイクリングチーム)
5位    ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタッキ・チームグスト)
6位    ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)
7位    下島将輝(那須ブラーゼン)
8位    阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)


マルコ・カノラのコメント
機材トラブルがあり、スペアバイクに乗り換えるアクシデントもあったが、無事に集団に復帰することができ、最終コーナーを4番手で曲がった。そのあと外側からアタックを仕掛けたが、最初はタイミングが少し早すぎた、とも思ったが、結果的に先着する十分な脚があり、本当に良かった。チームにとって特別な日本でのレースで再び勝てたことを嬉しく思う。調子は良いので、明日のレースでもベストを尽くしたい。

●NIPPOヴィーニファンティーニ出場選手
中根英登
小林海
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
アラン・マランゴーニ(イタリア)
マルコ・カノラ(イタリア)
監督:マリオ・マンゾーニ

●レース情報
2017 Japan Cup Cycle Criterium(2017 ジャパンカップ・クリテリウム)
開催期間/2017年10月21日(土曜日)
カテゴリー/非UCIレース
開催国/日本 栃木県宇都宮市
距離/宇都宮市大通り周回コース 2.25km x 15周   38.75km

公式サイト http://www.japancup.gr.jp/
公式ツイッター https://twitter.com/Japancup_ofc
公式フェイスブックhttps://www.facebook.com/JapancupOfficial/

PRESS RELEASE

【2018シーズン情報】2016年全日本チャンピオン、初山翔と選手契約を締結

2017年10月20日

ブリヂストンアンカー所属の初山翔とNIPPOヴィーニファンティーニは、2018年の選手契約を締結しました。現在、初山は29歳、U23時代にNIPPOのサポートによりイタリアのアマチュアチームに所属し、その後は国内コンチネンタルチームで活躍しました。2016年には全日本選手権ロードレースで優勝し、今年はツアー・オブ・ジャパンでの毎ステージ逃げに乗り、山岳賞を獲得する積極的な走りに大きな注目が集まりました。

写真: 2016年に東京都大島町で開催された全日本選手権ロードレースを制した初山翔

来季はNIPPOヴィーニファンティーニとともに、ヨーロッパを拠点に世界中のトップレースを転戦します。初山にとって、再びイタリアに戻る形になりますが、所属チームはアマチュアからプロコンチネンタルチームに大きくステップアップし、レースの厳しさも大きく増すなかで、今まで以上の強い意志をもって世界ランキングへの挑戦を始めます。

初山翔のプロフィール
1988年8月17日生まれ、神奈川県出身
身長/体重  175cm/59kg
2013年 ツール・ド・おきなわ 優勝
2015年 ツール・ド・シンカラ 第9ステージ優勝
2016年 全日本選手権ロードレース優勝
2017年 ツアー・オブ・ジャパン 山岳賞

●所属チーム
2008年〜2009年 A.S.D CICLISTICA MALMANTILE(イタリア・アマチュア)
2010年 CENE VALLE SERIANA(イタリア・アマチュア)
2011年〜2012年 宇都宮ブリッツェン(日本・UCIコンチネンタル)
2013年〜2017年 チームブリヂストンアンカー(日本・UCIコンチネンタル)



初山翔のコメント
高校生のときからヨーロッパプロを目指してきました。かなり遠回りしましたが、曲がりなりにも到達できて率直に嬉しく思います。U23時代にNIPPOからのサポートを受けてイタリアアマチュアチームに所属していましたので、ヨーロッパでのプロ入りの厳しさは心得ているつもりです。来年は今まで以上に厳しい環境に身を投じ、成長スピードに拍車をかけたいと思っております。もう多くの時間は残されていませんので、後悔することのないよう選手活動を行うつもりです。

また5年間ブリヂストンアンカーにお世話になりましたが、入団当初は主にアシストとしてレースを走り、多くのことを勉強させていただきました。ここ数年はエースを任されるレースもあり、勝つことの難しさと責任を教えていただき、様々な面で成長させていただきました。5年間のチームメイト、スタッフ、ブリヂストンサイクルの皆様、並びにスポンサー各社様に大変感謝しております。

引き続きご声援のほどよろしくお願いします。

大門宏監督のコメント
初山も西村同様にU23カテゴリー1年目から注目していた選手の1人。イタリアでアマチュア時代を過ごしたのち宇都宮ブリッツェンに在籍。もうヨーロッパへの挑戦は懲りたのか、まだ気持ちのなかで “世界ランキングへの挑戦” に興味があるのか、と久しぶりに連絡を取り合ったことがあったが、まだ魂にみなぎるモノを感じ、ホッとしたことを覚えている。

その後、ブリジストンアンカーに移籍したので、その ”狼煙”は再挑戦の証とも見受けられ、陰ながら見守っていた。昨年、全日本チャンピオンになったシーズン後半に打診を受けたが、タイミング的に遅かったので止むなく見送ったが、今シーズンは春からツアー・オブ・ジャパンにかけ、決して 全日本チャンピオン”に慢心することなく「さらに上を目指したい」と言う強い意志が彼の走りから伝わってきた。

実力はあるが結果には恵まれなかった選手に良くあることだが、全日本チャンピオンのタイトルを取ったということより、世間から注目されている大会で勝てたことで、周りからの評価されたことが彼にとって大きな自信になったのだと思う。

ツアー・オブ・ジャパンで3勝を挙げたカノラが初山の積極的な走りと結果(山岳賞獲得)を高く評価したことも決め手となった。もちろん20代前半、イタリアで試行錯誤を重ね苦労していたころ必死に覚えたであろうイタリア語で、彼とコミュニケーションが取れたこともプラスに作用したことは言うまでもない。

日本人のUCIポイントの獲得状況によっては、誰が勝ってもポイントが日本に加点される全日本選手権への出場をあえてキャンセルして、前後のレースを優先させることも容赦しないというチームオーダーの極端なシフト、スケジュールの割り当てもありえることを説明したときは、さすがに本人も戸惑っていたが、来季は、レースの数、レベル、転戦の移動距離、与えられるミッション等、これまでとは全く別世界だと言うことは、彼にはクドいくらい再確認した。他のメンバーと共に少しでも世界との距離を縮め、日本のレベルアップに貢献できる選手に成長してくれることを願っている。

写真: ツアー・オブ・ジャパンで山岳賞を獲得した初山(右)、ポイント賞のマルコ・カノラ(左から2番目)とともに表彰台に上がった