RESULT

【ツール・ド・北海道/第3ステージ】函館山決戦で選手全員がベストを尽くしてチーム総合優勝を獲得

2017年09月10日

9月10日、3日間にわたり開催されていたツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2)の最終日となる第3ステージが函館市内で開催されました。

コースは函館競輪場をスタートし、函館空港横を通り3級山岳を越えて西方向へ折り返して市街地を抜け、ラスト4kmで函館山を一気に駆け上がってフィニッシュを迎える77km。距離は短いものの、厳しい登坂区間が続く2級山岳での山頂フィニッシュが組み込まれ、総合成績を決定づける非常に重要なステージでした。

NIPPOヴィーニファンティーニは第2ステージを終えて、ピエールパオロ・デネグリが総合2位につけており、他にもジャコモ・ベルラート、ニコラ・バジョーリ、中根英登が逆転優勝圏内の総合上位につけていました。最終ステージでは、総合成績の逆転優勝を最重要ミッションとしてスタート。大きな差のつく逃げを作らず、最後の登りでは麓からチームが集団の主導権を握る作戦でした。

スタート後から僅差につける山岳賞争いの影響もあり、頻繁にアタックが繰り返され、速いペースでレースは進んでいきます。43.6km地点の中間スプリントポイントをすぎて、日本人選手2名が先行し、わずかなリードを保ちながら進んでいきましたが、登坂区間が近づいた残り10km地点付近にて集団に吸収され、大きな集団で登坂区間へと入りました。

序盤の傾斜のある区間で先頭集団は20名ほどに絞られ、NIPPOヴィーニファンティーニは作戦どおりに集団前方でレースを展開。残り2km地点付近で勝者となるリカルド・ガリシア(スペイン、キナンサイクリング)が単独でアタック。それに中根が反応して吸収。その後も中根が先頭を引きながら進んでいきました。そして今度は同じキナンサイクリングのトマ・ルバ(フランス)がアタックするなど、各チーム攻撃を仕掛け、クライマーである中根は区間優勝のみをめざし懸命に前を追い、残り300mでは自ら渾身のアタックを仕掛けましたが、残り100mで失速。その後、追いついたベルラートが中根を交わして区間5位でフィニッシュしました。そして中根も区間7位に続きました。

ゴール後、勝利を逃したことに大きく肩を落とした中根。レースに “たられば” はありませんが、非常に好調だったため勝利を強く意識するあまり、仕掛けるタイミングが良くなかったのかもしれません。けれど、全選手がベストを尽くし挑んだ結果であることは事実。今回の反省や悔しさを今後に生かしていきます。

また今日の成績を受けて、チームの上位3選手の合計タイムで競うチーム総合成績では、NIPPOヴィーニファンティーニが2位を引き離して優勝する形に。悔しさの残るステージでしたが、最後は函館山山頂に設置された見晴らしの良い表彰台に5選手が笑顔で立ちました。

●リザルト
第3ステージ 区間成績
1 GARCIA Marcos Kinan Cycling Team 1:43:47
2 NISHIZONO Ryota Bridgestone Anchor Cycling Team +0:02
3 TORIBIO José Vicente Matrix Powertag +0:06
5 BERLATO Giacomo NIPPO – Vini Fantini  +0:06
7 NAKANE Hideto NIPPO – Vini Fantini +0:11
10 DE NEGRI Pier Paolo NIPPO – Vini Fantini +0:25
12 BAGIOLI Nicola NIPPO – Vini Fantini +0:31
19 KOBAYASHI Marino NIPPO – Vini Fantini +1:01

個人総合成績
1 GARCIA Marcos Kinan Cycling Team 9:44:28
2 NISHIZONO Ryota Bridgestone Anchor Cycling Team +0:06
3 TORIBIO José Vicente Matrix Powertag +0:12
4 BERLATO Giacomo NIPPO – Vini Fantini +0:16
8 DE NEGRI Pier Paolo NIPPO – Vini Fantini +0:25
9 NAKANE Hideto NIPPO – Vini Fantini +0:26
12 BAGIOLI Nicola NIPPO – Vini Fantini +0:41
73 KOBAYASHI Marino NIPPO – Vini Fantini +18:21

チーム総合成績
1 NIPPO – Vini Fantini 29:14:36
2 Kinan Cycling Team +1:17
3 Team UKYO +1:33


中根英登のコメント
4kmの上り頂上ゴールの最終日。チームは総合優勝圏内に4人残しているのでかなり有利な展開。最初のアタック合戦にマリノが対応してくれて、上手く切り抜けて最後の勝負所へ。残り4kmあたりから始まる上りに向けて位置取りが激しくなるが、先頭付近で上りに突入。 最初はマトリックスが牽いていたがすぐに離脱したので、そこからはNIPPOヴィーニファンティーニ全員で集団先頭で牽き始める。マリノが良いペースを刻み、残り2kmでキナンのマルコスがアタック。ここでミスをしてしまう。時間をかけて追えば良かったのを自分が素早く反応してしまった。マルコス選手をキャッチして、そのまま先頭を牽く。次はキナンのトマ選手がアタックしてきたが、これも吸収してそのまま先頭を牽き続けて残り1km通過。西薗選手のアタックにベルラートが反応。2人に残り500m過ぎで追いつき、そのままアタック。しかし残り100mで脚が止まってしまい、優勝を逃してしまった。残り2kmまでは上手くレースを進められていたのに、自分のミスでチームとしても個人としても個人総合優勝&ステージ優勝を逃すことになってしまった。


小林海のコメント
今日もスタートからできるだけ僕以外のみんなが脚を溜めまれるように、しかしレースの最後まで役に立つためにしっかり考えて動いた。結局大集団で最後の登りに入ったが、マトリックスが少しだけ引いた後から残り2km切るまで牽引。最後はチームメイト4人に託した。結果的に勝利を逃してしまい悔しいが、チームみんなが全力を尽くし、3日間良いレースが出来たと思う。

●NIPPOヴィーニファンティーニ 出場選手
中根 英登
小林 海

ピエールパオロ・デネグリ(イタリア)
ジャコモ・ベルラート(イタリア)
ニコラ・バジョーリ(イタリア)
監督:大門 宏

●レース情報
ツール・ド・北海道
開催期間/2017年9月8日(金曜日)〜10日(日曜日)
カテゴリー/UCIアジアツアー2.2
開催国/日本(北海道)

公式サイト  http://www.tour-de-hokkaido.or.jp/2017/index.html
フェイスブック https://www.facebook.com/TDH-165150436899809/
ツイッター  https://twitter.com/TDHkd
ハッシュタグ  #TDHkd2017

9月8日(金)第1ステージ 函館市函館競輪場前 〜 北斗市運動公園前 162km
9月9日(土)第2ステージ 北斗市運動公園前 〜 木古内町JR木古内駅前 185km
9月10日(日)第3ステージ 函館市函館競輪場前 〜 函館市函館山山頂 77km

 

 

RESULT

【ツール・ド・北海道/第1ステージ】17名に絞られた集団ゴールスプリントでデネグリが2位入賞!

2017年09月08日

9月8日(金曜日)に開幕した3日間のツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2)。第1ステージは函館市函館競輪場前から北斗市運動公園までの162kmのステージで、前半は海岸線が多くコースに組み込まれ、終盤に2つのカテゴリー山岳を越えるコースレイアウトでした。

序盤に4名の逃げが決まりましたが、メイン集団に吸収され、その後、大学生が多く含まれた6名の集団が先行する展開となりました。メイン集団を積極的に牽引するチームは現れず、タイム差は最大で8分近くまで開きました。

その後、中間地点を過ぎて主要チームが集団前方に選手を送り、本格的な牽引が開始されました。NIPPOヴィーニファンティーニも小林海が長時間先頭でコントロールを行い、逃げとのタイム差を詰めていきました。終盤の山岳エリアに入ると先頭から選手が脱落し始め、目立ったアタックがなかったこともあり、2つめの山岳では麓からNIPPOヴィーニファンティーニが速いテンポを刻みながら集団を牽引しました。

3名となった先頭集団を登坂区間で射程圏内におさめ、下りで吸収。15名ほどの集団となり、そこにNIPPOヴィーニファンティーニは小林以外の4名が先頭集団を残しました。そこから逃げ切りを狙うアタックも見られましたが、最終的にはその集団でのゴールスプリントの展開となり、中根英登、ニコラ・バジョーリ、ジャコモ・ベルラートと抜群の連携をみせたデネグリが絶好のタイミングでスプリントに挑みましたが、向かい風の影響もあり、勝者と僅差の2位でフィニッシュしました。

区間優勝争いで敗れはしたものの、最後の登坂区間でのハイペースな牽引により、NIPPOヴィーニファンティーニはライバル選手の振り落としに成功。チーム総合成績で首位に立つとともに、明日からの総合優勝争いを見据えた上で有利な立場に立ちました。


●リザルト
第1ステージ 区間成績
1 SUZUKI Ryu Bridgestone Anchor Cycling Team 3:36:03
2 DE NEGRI Pier Paolo NIPPO – Vini Fantini
3 OKAMOTO Hayato Aisan Racing Team
4 BERLATO Giacomo NIPPO – Vini Fantini
16 BAGIOLI Nicola NIPPO – Vini Fantini
17 NAKANE Hideto NIPPO – Vini Fantini   +0:05
78 KOBAYASHI Marino NIPPO – Vini Fantini   +16:00

個人総合成績
1 SUZUKI Ryu Bridgestone Anchor Cycling Team   3:35:53
2 DE NEGRI Pier PaoloNIPPO – Vini Fantini   +0:04
3 OKAMOTO Hayato Aisan Racing Team   +0:06
5 BERLATO Giacomo NIPPO – Vini Fantini   +0:10
16 BAGIOLI Nicola NIPPO – Vini Fantini
18 NAKANE Hideto NIPPO – Vini Fantini   +0:15
78 KOBAYASHI Marino NIPPO – Vini Fantini   +16:10


中根英登のコメント
第1ステージの最初は海沿いの平坦。後半にKOM設定されてる上りが2つ。 海沿いで、特に危険ではない逃げが形成され、メイン集団を引くチームが出てこなくて7分程の差になる。 NIPPOヴィーニファンティーニからはマリノが集団牽引に加わってくれて、大きな差を安全圏内まで詰めてくれた。

最後の上りで集団1つだったらアタックしようと思っていたが、それよりもデネグリを消耗させないようにペースで上ろうということになり、アタックを潰しながらバジョ、ベルラ、自分で良いペースを作って上りを越えた。 テクニカルな下りもみんなで固まって先頭で下りきり、残り10kmから残り1km切るまでこの3人でそのまま集団牽引。 最後はデネグリが勝ったと思ったが僅差の2位。

自分はレースが1ヶ月空いたので、どこまでいけるか少し不安もあったが、かなり調子良く走れた。 みんなの調子も良い。 明日のステージは勝てるように頑張ります!


小林海のコメント
序盤は危険なメンバーを行かせないことと、人数が多い場合は自分も逃げに入るように動きながらレースを進めた。 後半は開き過ぎたタイム差を集団牽引に加わり、縮めた。 明日はチームが勝利できるよう、もっと良い働きをしたい。

大門宏監督のコメント
今日は前半から比較的冷静にレース運びを見守ることができた。後半に入って日本のコンチネンタルチームの間で協調して追い上げる雰囲気を感じたので、キャプテンのデネグリに指示してメイングループの牽引に修行僧筆頭の小林を送り込み、ライバルチームの動きを伺った。状況が厳しければベルラートも送り込む予定だったが、大会無線からの情報を聞く限り複数のチームが積極的にアシストを送り込み急速に差を詰めて行っている状況だったので、最後の山岳まで待機させることができた。

最後の登りの麓からライバルチームのアタックを警戒しながら抜け出す予定だったが、強烈なアタック合戦が起こらなかったのは意外だった。結果的に4名でコントロールしながら山頂を通過し、15名以上のグループでゴールを目指した。 後続グループも迫っていたが、ゴールまで4名で牽引しゴール勝負。

結果的に写真判定で敗れたが、ブリジストンアンカーも後半2分差まで詰めた立役者であり、チームプレーが結果に結びついたと言えるので、今日は勝者を讃えたい。点数を付けるとすれば満点ではない100点。勝ってれば120点。そのくらい後半はチームの凄まじい勢いが伝わってきた。

勝負所で王道な走りができただけでも今日は彼らを讃えたい。もし我々がライバルチームに勝利をプレゼントすることを恐れて、攻め続けなければ今日は結果的に後続にも追い付かれ、50人弱の選手によるゴール勝負になり、明日以降の作戦が非常に混沌となる可能性があったと思う。そういう意味での100点評価。

●NIPPOヴィーニファンティーニ 出場選手
中根 英登
小林 海

ピエールパオロ・デネグリ(イタリア)
ジャコモ・ベルラート(イタリア)
ニコラ・バジョーリ(イタリア)
監督:大門 宏

●レース情報
ツール・ド・北海道
開催期間/2017年9月8日(金曜日)〜10日(日曜日)
カテゴリー/UCIアジアツアー2.2
開催国/日本(北海道)

公式サイト  http://www.tour-de-hokkaido.or.jp/2017/index.html
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9月8日(金)第1ステージ 函館市函館競輪場前 〜 北斗市運動公園前 162km
9月9日(土)第2ステージ 北斗市運動公園前 〜 木古内町JR木古内駅前 185km
9月10日(日)第3ステージ 函館市函館競輪場前 〜 函館市函館山山頂 77km

RACE

【ツール・ド・北海道/事前情報】函館を舞台にした3日間のレースに中根と小林が出場

2017年09月07日

9月8日(金曜日)から3日間に渡り、北の大地を舞台に開催される第31回目の「ツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2)」に、今年もNIPPOヴィーニファンティーニが出場します。

チームのキャプテンを務めるのは、昨年の同大会で区間優勝を挙げ、ポイント賞、総合成績2位の好成績を残し、日本のレースとも相性のよいピエールパオロ・デネグリ。登りのエースは今季好調な中根英登が担います。そして小林海、ジャコモ・ベルラート、ニコラ・バジョーリの3名の若手オールラウンダーでチームはバランスよく編成され、どのような展開においても貪欲に勝利を狙います。

今年のツール・ド・北海道は道南地域、観光地としても人気のある函館を拠点に開催されます。またツール・ド・北海道は、国内レースでは数少ない一般道を使用したラインレースとなっており、今年は総走行距離464kmを駆け抜けます。

今年のコースでもっとも注目を集めているのは、最終日に組み込まれた函館山山頂でのゴール。登山口から頂上まで4.2kmと距離は短いものの、獲得標高は約300mとなっており、総合成績に影響するタイム差がつくことは必須。最後の最後まで気を抜けず、白熱した戦いが展開されます。

また函館屈指の観光地である函館山がツール・ド・北海道のコースに組み込まれたのは今回が初めて。そして山頂フィニッシュも久しぶりに組み込まれました。

図 : 第3ステージのコースプロフィール
●NIPPOヴィーニファンティーニ 出場選手
中根 英登
小林 海

ピエールパオロ・デネグリ(イタリア)
ジャコモ・ベルラート(イタリア)
ニコラ・バジョーリ(イタリア)
監督:大門 宏


中根英登のコメント
1ヶ月ぶりのレース。指のケガは完全ではないが、かなり回復している。
チームがスケジュールを変更してくれたおかげで、
治療に専念しながらしっかりトレーニングができた。脚の調子はとても良い。
3日間頑張りますので、応援よろしくお願いします!


小林海のコメント
初めてツール・ド・北海道に出場します!
そして全日本選手権以外で、日本のレースを走るのは約4年ぶりなので、楽しみです。

大門宏監督のコメント
久しぶりに函館を舞台に戦うツール・ド・北海道。函館は個人的にも好きな街で、チームにとっても相性がいい。今年のコースレイアウトもチームメンバーのキャラクターにマッチしており、中根や小林にとっても得意なコース。

ただし、登りで勝負が決まるレースはいつも楽観視できない。どのステージも最終的な勝負はタイミングとパワーの差で決まると思うので、イタリア人メンバーと共にライバルチームを警戒しながらレースの流れを鋭く見極めていきたい。

最終日はついに函館山の頂上ゴール。このステージが “実現” したことは、長年この大会を見守ってきた関係者の方々にとっても、念願が叶い、喜ばしいことだと思う。標高300mとは言え、登りは麓から険しく登り始めの位置どりも大きく勝負に関わってくることが予想される。 試走ができないのは残念だが、チームメンバーにはベストコンディションでチャレンジさせ、悔いのない走りで締め括らせたい。

●レース情報
ツール・ド・北海道
開催期間/2017年9月8日(金曜日)〜10日(日曜日)
カテゴリー/UCIアジアツアー2.2
開催国/日本(北海道)

公式サイト  http://www.tour-de-hokkaido.or.jp/2017/index.html
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9月8日(金)第1ステージ 函館市函館競輪場前 〜 北斗市運動公園前 162km
9月9日(土)第2ステージ 北斗市運動公園前 〜 木古内町JR木古内駅前 185km
9月10日(日)第3ステージ 函館市函館競輪場前 〜 函館市函館山山頂 77km