2024シーズン、UCIワールドチーム「EFエデュケーション・イージーポスト」に移籍した留目夕陽が1月24日から28日までスペイン・マヨルカ島で開催されたチャレンジ・マヨルカにて、シーズン初戦を迎えました。
5つのワンディレースが連続して行われる本大会は、ヨーロッパにシーズン開幕を告げる人気の大会で、留目夕陽は1月25日の「Trofeo Ses Salines-Felanitx(UCI1.1)」と28日の「Trofeo Palma(UCI1.1)」に出場。どちらも平坦基調のコースプロフィールとなっており、チームは若きスプリンター、マライン・ファンデンベルフ(オランダ)のゴールスプリントによる勝利をめざす作戦で、留目夕陽には集団内で風除けになるなどエースを守る役割が与えられました。
留目はプロ初戦とは思えないような落ち着いた走りで、チームメートとともに順調にレースを進めていましが、1戦目は残り20km地点付近で機材トラブルがあり後退、2戦目は終盤の激しい位置どり争いにも加わる力走を見せましたが、やはり残り10km地点で機材トラブルが発生。最後までチームとともに戦うことはできませんでしたが、そこまでの動きをティージェー監督は「トラブルはただ単に不運なだけ。残念だったけど、それまでの走りは良かった」と高評価しました。留目も「機材トラブルがあり残念です。でもエースを牽引するような場面では、自分のタイムトライアル能力が生かされたと思います。マヨルカ島での2戦は、最後まで力を出し切ることができなかったので、これから予定されている上りのレースでは、調子を合わせてしっかりと走りたい」とコメント。集団ゴールスプリントに挑んだファンデンベルフは「Trofeo Ses Salines-Felanitx」4位、「Trofeo Palma」では3位表彰台と好成績を残しました。
留目は2戦とも思うような結果にならず、ほろ苦いシーズン初戦となりましたが、その一方で「平坦も上りも余裕を感じることができた」と、良い手応えも得ました。次戦は2月10日にポルトガルで開催されるワンディレース「Figueira Champions Classic(UCI1.Pro)」で、終盤には2つの山岳区間を含む周回コースが設定されています。得意なコースでしっかりと力を発揮するべく、拠点となるスペイン北部ジローナにて、トレーニングを重ねます。