📸 Gruber Images
5月8日にイタリア・トリノにて開幕を迎える世界三大ツアーの1戦目、ジロ・デ・イタリア。レースの見どころとEFエデュケーション・NIPPOの出場選手を紹介します。
EFエデュケーション・NIPPO 出場選手
101 CARTHY Hugh(ヒュー・カーシー/イギリス)
個人総合成績を狙うエースを務める26歳、193cmの長身ピュアクライマー。
昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでは、超難関山岳アングリルでの第12ステージを制し、個人総合成績3位で表彰台に立ち、次世代のグランツールレーサーとして一躍脚光を浴びている。2014年のツアー・オブ・ジャパンでは19歳にして新人賞と山岳賞をダブル獲得し、ポテンシャルの高さを示した。ジロ・デ・イタリア参戦は4回目。
チームを成功へと導くチャレンジを楽しみにしている。また、自分自身その過程も楽しみたい。
良い選手であることだけでなく、3週間の過酷なレースを通して、人として成長することも目標にしたい。
102 CAICEDO Jonathan Klever(ヨナタン・カイセド/エクアドル)
南米エクアドルのナショナルチャンピオン(ロードレース、個人タイムトライアル)。昨年のジロ・デ・イタリアではシチリア島のエトナ火山山頂にフィニッシュする山岳ステージで区間優勝。今年も山岳ステージでの活躍が期待されている。
ジロ・デ・イタリアはいつも特別なレースだけど、今年は例年以上に特別。とても厳しく、難しいコース設定が用意されているが、1日1日、ベストを尽くして戦いたい。ジロ出場は自分にとって大きなチャンスであるし、いつもジロを走ることを夢見ているんだ。
103 CARR Simon(サイモン・カー/イギリス・フランス)
今季、初めてワールドチームに加入した22歳の新人。
シーズン序盤から非常に好調で、才能を開花させた。ビッグレースでのまったく物怖じしない果敢なアタックが持ち味。未舗装路をゆくストラーデビアンケ(イタリア、ワールドツアー)では、チーム内最高位の11位でフィニッシュした。今大会が生まれて初めて出場するグランツール。3週間の長く過酷なステージレースでどのような走りを見せるのか注目される。
初めてのグランツール、そして今年のジロ・デ・イタリアに出場できることに興奮している。次のステップに向けて、何が起こっても思い出深いレースになると思う。
ヒューが個人総合リーダーになると考えられ、自分たちは彼のためにベストを尽くしていくだろう。経験豊富なティージェイから学ぶことはたくさんあるし、ルーベンとヨナタンはすでに昨年のジロで素晴らしい成績を残している。彼らとともにとても素晴らしいチームになると確信している。
104 GUERREIRO Ruben(ルーベン・ゲレイロ/ポルトガル)
2020年ジロ・デ・イタリアで山岳賞を獲得した26歳のポルトガル人クライマー。
今季もボルタ・ア・カタルーニャ(ワールドツアー)の山岳ステージで2位、ツアー・オブ・アルプス(プロシリーズ)で個人総合8位など、ジロに向けて調子を上げている。
高いモチベーションと大きな目標をもって今年のジロ・デ・イタリアに挑む。去年のジロを走り終え、再びこの美しくも過酷なレースに向けて準備を重ねてきた。とくに厳しい山岳ステージを楽しみにしている。身体の限界に挑み、区間優勝をめざして戦いたい。
今年のジロを非常に強いチームの一員として戦えることを誇りに思う。応援してくれるファンのために、またEFエデュケーション・NIPPOというチームをより多くの人に知ってもらえるよう、素晴らしいレースにしたい。
105 KEUKELEIRE Jens(イェンス・クークレール/ベルギー)
プロ12シーズン目、通算11勝の経歴をもつ32歳の優れたオールラウンダー。
ジロ出場は2013年ぶりながら、昨年はカーシーとともにクリテリウム・ドゥ・ドーフィネやツール・ド・フランス(ともにワールドツアー、フランス)に出場した。今大会でも個人総合成績を狙うカーシーを支えるキーライダーを務める。
106 VAN DEN BERG Julius(ジュリアス・ファンデンベルフ/オランダ)
ジロ・デ・イタリア初出場、クラシックレースを得意とする若手24歳のスプリンター。
昨年はブエルタ・ア・エスパーニャに初出場し、完走。今大会ではチームの強力なクライマー、そして経験豊富なベテラン選手とともに、チームの勝利をめざす。
107 BETTIOL Alberto(アルベルト・ベッティオル/イタリア)
母国でのビッグレースに挑む、チーム唯一のイタリア人選手。
2019年ロンド・ファン・フラーンデレン優勝など、クラシックレースを得意とする28歳の中堅オールラウンダー。今大会では逃げに乗り、逃げ切りでの区間優勝をめざす。
ジロは世界で最も美しい国での最も美しいレース。私がイタリア人だから、そう言っているわけではなく、心からそう思う。イタリア人としてジロに出場できることは、いつの時代もとても名誉なこと。家族や友人たちの近くで、素晴らしい雰囲気のなかで走れることを本当に楽しみにしている。
109 VAN GARDEREN Tejay(ティージェイ・ヴァンガーデレン/アメリカ)
グランツール出場17回、チームのキャプテンを務める32歳のアメリカ人選手。
2017年のジロでは区間優勝、また以前にイタリアに住んでいた経緯もあり、ジロは大きな思い入れがある大会。チームの若きエース、カーシーを支えるべく、チームの大黒柱を担う。
2021年、ジロ・デ・イタリア コース
トリノからミラノまで、総走行距離3474.9km
イタリア北部のトリノでの個人タイムトライアルで幕開けし、その後、イタリアを南下していく。今年は第4ステージから山岳ステージが登場し、前半戦のクライマックスとなるのは、第9ステージの1級山岳カンポ・フェリーチェでの山頂決戦。フィニッシュ前は未舗装路となり勾配も最大14%と非常に厳しいもの。そして、大会終盤は例年どおりアルプス&ドロミテ山脈での厳しい山岳ステージが用意される。第14ステージのモンテゾンコラン(標高1730m)、獲得標高5700mというドロミテでの第16ステージ、スイスを通過する最後の山岳ステージとなる第20ステージなどが、とくに過酷さを極めるステージだ。
コース詳細(Cyclowired)
https://www.cyclowired.jp/news/node/345337
https://www.cyclowired.jp/news/node/345338