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ツール・ド・フランス2021/EFエデュケーション・NIPPO 出場選手

6月26日、フランス西部のブルターニュ地方のさらに西端、ブレストにて開幕を迎えた108回目のツール・ド・フランス。世界最大規模、そして自転車競技界でもっとも高いステータスを誇るステージレースだ。今年のレースの見所と、EFエデュケーション・NIPPOの出場メンバーを紹介しよう。

EFエデュケーション・NIPPO 出場選手

111 URÁN Rigoberto (リゴベルト・ウラン/コロンビア)

チームのエースを担う34歳のベテランオールラウンダー。
ツール・ド・フランスでの最高位は2017年の準優勝。ジロ・デ・イタリアでも2度、準優勝している。
前哨戦のツール・ド・スイスでは山岳個人タイムトライアルを制し、山岳ステージでも積極的に走り総合2位。
これまではグランツール出場回数は20回!豊富な経験を活かし、悲願のグランツール初優勝をめざす。

ツールへは8回目の出場になる。素晴らしいチームとともにベストを尽くしたいと思う。

ツール・ド・スイスでは、期待以上の結果を出すことができた。勝利はモチベーションを高め、やっていることがうまくいっていることを意味する。なので、とてもいい状態でツール・ド・フランスを迎えることができた。一日一日を大切にしたい。ツール・ド・フランスはとても長いレースなので、何が起こっても不思議ではない。健康状態が良く、すべてがうまくいくことを願っている。

112 BISSEGGER Stefan(シュテファン・ビッセガー/スイス)

今季、パリ〜ニースの個人タイムトライアルステージを制し、ワールドツアー初優勝を挙げた弱冠22歳の新星。
直前に開催されたツール・ド・スイスでは、悪天候下のステージで逃げ切りを決め、
少人数でのスプリントを制しロードレースステージでも優勝し、高いポテンシャルを世界にアピールした。
グランツール初参戦となるが、フレッシュながらも確かな実力で躍進が期待される。

プロになって1年目でツールに出場できることは、大きな名誉であり、とても意味のあることだと思う。タイムトライアルステージで良い結果を出し、3週間で何ができるかを見極めたい。強力なチームなので、可能なかぎり彼らをサポートしたい。

113 GUERREIRO Ruben(ルーベン・ゲレイロ/ポルトガル)

2020年ジロ・デ・イタリアで山岳賞を獲得した26歳のポルトガル人クライマー。
今季はジロ・デ・イタリアに次ぐグランツール参戦、ジロでは体調不良により第15ステージでリアイアとなったが、
初出場となるツール・ド・フランスで、ジロの悔しさを晴らしたい。

ツールは、私がプロ選手になるためのモチベーションを常に与えてくれるレースで、7歳からいつも見ていた。今回、初めてその場に立つことができ、子どもの頃からの夢が叶った。良いレースにしたい。

114 HIGUITA Sergio(セルヒオ・イギータ/コロンビア)

23歳のコロンビア人クライマー。2019年のブエルタ・ア・エスパーニャで区間優勝した経歴をもつ。
ツール・ド・フランスは2回目の出場。
同じコロンビア出身のウランを山岳ステージで支える役目だが、状況次第では区間優勝もアグレッシブに狙いたい。

ツール・ド・フランスへの出場は、とても重要なチャンス。チームのために自分のベストを尽くし、自分の可能性をすべて見せたい。特に大きなチャンスを得たリゴベルト・ウランをサポートしたい。チームのために貢献し、大きな成果を上げることができる人間になりたい。

115 VALGREN Michael(ミケル・ヴァルグレン/デンマーク)

29歳のクラシックレースを得意とするオールラウンダー。ツール・ド・フランスは7回目の出場で、アシストの要となる。

素晴らしいチームと一緒にレースができることを嬉しく思う。リゴをはじめ、ステージで活躍できる選手たちが大きな目標を持っている。一生懸命働いてくれるチームのため、そしてファンのために、しっかりと戦いたい。

116 CORT Magnus(マグナス・コルト/デンマーク)

すでに今季2勝しているプロ通算18勝のスプリンター。プロ7年目の28歳。
直前に開催されたルート・ド・オクシタニーでは登坂フィニッシュを制し、登れるスプリンターとして確かな実力を発揮。

ツール・ド・フランスに出場することは、常に大きな意味を持っている。初めてではなくても、子供の夢が叶ったような気分だよ。

117 POWLESS Neilson(ニールソン・ポーレス/アメリカ)

登りを得意とする24歳のアメリカ人オールラウンダー。直前のツール・ド・スイスでは調子を上げて見せ場を作り新人賞2位。オールマイティな走りをみせるが、とくに山岳でのアシストとして活躍が期待されている。

再びツール・ド・フランスに戻れることに超興奮している。去年よりも経験と自信を持って今年のツアーに臨む。この1年で学んだことを実践していきたい。ツールで最も楽しみにしていることを一つに絞るのは難しいけど、私が最も楽しみにしていることは、一緒にレースを走るチームについて。リゴはスイスで素晴らしい走りをし、私はそれを直接目の当たりにすることができた。大きな目標を成し遂げるチームの一員になりたい。

118 RUTSCH Jonas(ヨナス・ルッチ/ドイツ)

グランツール初参戦、23歳のフレッシュなドイツ人オールラウンダー。
クラシックレースを得意とするが、3週間の過酷なレースは未知の領域となる。

幼い頃からツール・ド・フランスを見ていた私にとって、スタートラインに立つことは夢だった。当時、父がマイヨジョーヌを買ってくれ、いつも自分がビッグライダーの一人であるかのように遊んでいた。プロになって2年目の今年は、プロとして初めての本格的なシーズン。今年のツールチームに入れたことは、純粋にとても嬉しい。チームのためにベストを尽くしたい。スポーツディレクターの指示があれば、150%の力を発揮するつもり。

2021年、ツール・ド・フランス コース

ブレストで開幕したのち、フランスを西から東へと横断し、その後アルプスからピレネーと厳しい山岳ステージが連続する。そして最終日前日にボルドー郊外で今大会最後の個人タイムトライアルが行われたのち、パリでの最終日を迎える3414kmの道のり。

なかでも注目は、プロヴァンスの巨人”モン・ヴァントゥー“を2回登る第11ステージ、全部で3つの山頂フィニッシュ(第9、第17、第18ステージ)、そして2013年以来となる2つの個人タイムトライアルステージ(第5、第20ステージ)。そして最終日のシャンゼリゼ通りで行われる壮大なフィナーレも見逃せない。

例年に比べ、山岳ステージの数は少ないが、アルプスでは2日間、ピレネーでは5日間の山岳ステージが組みこまれている。また、南仏のナルボンヌ、ニーム、カルカッソンヌなどの地域では、横風が強く吹くため、いつも以上に波乱が予想される。

今回のコースは、最近のツールで見慣れたものとはやや異なり、海外でのグランデパール等の演出がないが、そのぶんフランスの美しい風景を楽しめる、エンターテインメント性の高い伝統的なコース。走るのも(もちろん見るのも)楽しい。

📸 Gruber Images, Getty Images

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