2月12日に開催された南米エクアドルでのナショナル選手権ロードレースで、東京五輪ロードレース金メダリストのリチャル・カラパスが初優勝しました。
前日のナショナル選手権タイムトライアルにはチームメイトのジェフェルソン・セペダとヨナタン・カイセドがに出場し、セペタが3位、カイセドが優勝し、自身3度目のタイトルを獲得しています。
コロンビア北部のトゥルカン市街を10周するこのロードレースは、総走行距離180km未満。最初の2周は平均時速43kmで、このレースの熾烈さを物語ります。開始20分で、カラパス、セペタ、カイセドの3人を含む先頭集団が形成されます。前日にタイムトライアルのナショナルチャンピオンに輝いたばかりのカイセドが序盤にアタックをかけ、後続との差を広げることができました。
「戦術は最初から明確でした。できるだけ多くの選手をレースから排除すること」とカイセド。「カラパスが勝つための戦術だったから、僕たちは大きな仕事をしたんだ。序盤からかなり速く、とてもハードなレースで、僕のパワーではライバルたちはついてこれなかった」。その後、仕事を終えたカイセドはリタイアします。
レース開始からわずか1時間で、先頭は後続のメイン集団がボロボロになるほど厳しいペースを作り出しました。周回を重ねるごとに、先頭は選手を減らしていき、7周目には、カラパスとセペタを含む3人の選手に絞られました。
そして最終ラップの10周目、残り数キロのところで、カラパスはアタックのタイミングを察知します。すでにペースを上げていたカラパスは加速し、逃げの2人を引き離し、一気に差を広げました。逃げ集団の1人がゴール直前でカラパスを猛追しましたが、カラパスは、ライバルを抑えて、1位でゴールし、エクアドルチャンピオンの称号を得て、拳をあげて喜びました。
「今日の勝利は、私たちが良い仕事をしている、ハードワークをこなしているというサインを与えてくれました。というのも、このオフシーズンは、いろいろなことが重なり、大変だったんです。扁桃腺の手術もあり、すべてのスタートが遅れました。今回の勝利は本当にうれしいです。このような美しいジャージを着て、世界中の人たちの前で走れることは、本当に特別なことです」とカラパス。