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【U19】南仏U19チームで活動する17歳の関口拓真「他の人が経験できないような人生にしたい」

U19

昨年5月にTEAM NIPPO – S.U.A プロジェクトにて、南仏マルセイユを拠点にするU19 Academy La Pomme Marseilleに3週間所属、フランスのレースや同世代選手との強化キャンプに参加した現在17歳の関口拓真。今季は高校卒業と同時に再び欧州へと渡り、シーズンを通して、同チームでの活動を予定しています。

U19 Academy La Pomme Marseilleは、U19/ジュニアカテゴリー選手のためのチームで、地元フランス人選手だけでなく門戸をいかなる国の選手にも開き、今季はオーストラリア、アイルライド、スペインなどを含めた6カ国の16選手が所属。これまでに数多くのプロ選手を輩出したフランス名門アマチュアチームLa Pomme Marseilleを母体とし、UCIレース出場を念頭に結成されたチームです。

2月中旬にスペイン北部リヨット・デル・マールで実施されたチームキャンプに参加した関口拓真に話を聞きました。

自転車競技は始めたいきさつは?

高校1年生の夏に始めました。中学時代は陸上をやっていて、自転車競技に興味はありましたが、機材が高額なこともあり、やる機会はありませんでした。高校でアルバイトをしながら、お店や親の協力も得て、自転車を買って、自分で部活を作って競技を始めました。最初は難しいことも多かったですが、自転車屋さん(K-BASE/神奈川県藤沢本町)のサポートもあり、高校2年生の春から部活としての形が整い、活動を始めることができました。高校1年生のときに「誰にも負けないように」と練習していたこともあり、競技経験は短くてもすぐに結果が出始めました。

昨年5月に欧州にくることになったきっかけは?

大門監督から3月下旬の選抜大会でお話をいただきました。そこから「すぐに行こう!」ということになりました。ちょうど、進学するのか、海外に行ってみるのか、進路に悩んでいる時期で、進路を決める前に一度ヨーロッパに行ってみたいと思っていました。その気持ちを伝えて、実現しました。

昨年はどのような経験をしましたか?

とにかく驚くことばかりでした。現地まですべて一人で行き、経由でウィーンに1泊しました。そのときの景色が自分の人生において衝撃的なものでした。そこからチームに合流し、チームメンバーとして活動するようになって、レースの内容や勢いにも、言葉で表現することができないような衝撃を受け、大きな魅力を感じました。

ヨーロッパの生活には慣れましたか?

カルチャーショックは感じています。不便さなどを感じる瞬間もあります。でも、そこまで苦痛に思うことはなく、それよりも楽しいと思うことが勝っています。ここにいると、ちゃんと自転車競技をやっている感があり、とても楽しいと感じます。また監督は、いろいろなことを直接言ってくれるので、自分にとって課題が見つかるのでありがたいと感じています。

ホームステイは?

楽しめています。前回は食に対してのストレスがあったけど、なんとか自分なりに克服して、いまは問題なくなりました。前回は「遠慮は美徳」という日本人的な考えで、嫌に思うことを伝えることができませんでした。今回ははっきりと伝えることができ、そうすると次第に楽しくなってきました。

今季、高校卒業後の進路として、また欧州と来よう思った理由は?

誰も見れないような景色を見て、他の人が経験できないような人生にしたいと強く思いました。大学に行きたい気持ちはありましたが、優先順位として、こっちで本格的に自転車をやりたいと思う気持ちが強かった。ヨーロッパの景色が好きで、日本にはないような景色があって、街も山もすべてを新鮮に感じます。言葉をうまく話せなくても、一緒にいるとチームメートや関係者たちの性格がだんだんとわかってきて、いろいろな人がいて面白いと感じます。

今季の目標は?

ネーションズカップと世界選手権で結果を残したいです。今年はジュニア2年目のシーズン。まだナショナルチームの経験はないけど、ジュニア2年目で欧州を拠点にする選手は少ないので、その強みを活かして、今年は頑張っていきたいです。

その先の目標は?

まずはUCIワールドチームに入りたいです。そのためには言葉を習得したい。コミュニケーション取れるようになれば、どのチームに入ってもやっていけると思います。


2023シーズンもTEAM NIPPO – S.U.A プロジェクトは、U19、U21世代複数名の欧州派遣を予定しています。

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