6月3日、4日に三重県と和歌山県で開催される「ツール・ド・熊野(UCI2.2)」の第1ステージで、区間15位でフィニッシュした留目夕陽が、U23最上位選手に贈られる新人賞を獲得しました。
台風2号接近に伴う悪天候、河川の増水等により、6月2日に開催予定だったワンディレース「古座川国際ロードレース(UCI1.2)」はキャンセルとなり、翌3日の「ツール・ド・熊野」第1ステージも、札立峠を含む山岳区間の道路状況が悪くコースから除外。観光名所である“丸山千枚田”の登りを2回繰り返し、フィニッシュへと戻る63.7kmのステージとして実施されました。
1回目の千枚田を登り終えると、TEAM JCL UKYOの2選手が先行する展開となり、後続のメイン集団は、前を追いながら、アタックを繰り返し、ペースアップしていきました。そして2回目の千枚田の登りを終える頃には、メイン集団は数十名ほどに絞られ、そこにEFエデュケーション・NIPPOは、留目夕陽、山田拓海、織田聖、橋川丈の4選手が残ります。一時は先頭まで20秒ほどに迫るものの、決定的な動きは見られず、先頭2名は36秒のアドバンテージをもって逃げ切り、同チームによるワンツーフィニッシュとなりました。
3位以下は登坂基調のスプリントに持ち込まれましたが、EF・NIPPOの4選手は連携がうまく取れず、留目の区間15位が最高位でした。狙っていた順位には届きませんでしたが、U23カテゴリーでは最高位となり、新人賞ジャージを獲得、明日の第2ステージではジャージを守りながらも、良い成績を残すべく力を合わせて戦っていきます。
留目夕陽のコメント
今日は調子が良かったので、優勝も狙えるかなと思いましたが、1周目の登りを終わって二人が飛び出す展開となってしまい、他のチームと協力しながら追ったんですが、追いつくことができませんでした。2回目の千枚田でも追いつこうと頑張ったんですが、それもうまくいかず、3位以下の集団で、最後、スプリント勝負に臨むことになりました。チームはそこに4人残っていたので、事前に作戦を練っていれば、(メイン集団の先頭である)3位も取れたかなって思います。僕らはあまり経験がないので、ここから学んで、改善する部分があると思いました。
新人賞を獲得できたことは嬉しいですが、全体の順位はまったく良くないので、世界を戦うのであれば、スプリンターではないとはいえ、このレベルのレースではしっかりと結果を出さないといけないと思っています。一人でも勝てるくらいの脚がないといけないので、今日の反省を生かしていきたいと思います。