9月16日に開催されたジロ・デッラ・トスカーナ、そして翌17日のコッパ・サバティーニ。イタリア・トスカーナを舞台にしたワンディレース二連戦で素晴らしいチームワークのすえ、ミケル・ヴァルグレンがどちらのレースも制した。
トスカーナに2日間滞在することは、誰にとっても魅力的。そんな絵画のように美しいイタリアの地で、ミケル・ヴァルグレンは二連勝したが、フィニッシュラインでチームメートのルーベン・ゲレイロが「1つの勝利では足りなかっただろう?」と言った。
確かにそうだった。ニールソン・ポーレスとジェームス・ウィーランは、コッパ・サバティーニのフィニッシュ地点となるピサでヴァルグレンが最初にゴールすることを強く望んでいた。
ウィーランは「再び自転車のうえで笑顔を取り戻し、勝利に貢献できたことに満足している」と語った。
昨年、2度の大クラッシュに見舞われたウィーランにとって、この勝利は特別なもの。ニールソン・ポールスが何度もアタックを仕掛け、最終的にはヴァルグレンと一緒に逃げ集団を形成するなか、ウィーランは見事にチームをまとめ上げた。
「チームメイトのニールソン・ポーレスが助けてくれたので、向かい風の中でも冷静に力を温存しながら走ることができた。自分が強いことはわかっていたので、上りではできる限りの努力をした。そして幸運にも誰よりも前でフィニッシュすることができた」とヴァルグレンは語った。
ウィーランは、チームが成功するための3つの秘訣をこう語る。脚力、レースセンス、そしてモチベーション。
正直なところ、この2日間は信じられないような日々だった。ヴァルグレンは観客の記憶に残るような素晴らしい上り坂でのスプリントフィニッシュを見せてくれた。彼はジロ・デッラ・トスカーナでの表彰台に続き、コッパ・サバティーニの堂々たる勝者として誇らしげに表彰台に立った。
「コッパ・サバティーニでも、ミケルが一番強かった。勝利のチャンスがあると確信していた。逃げに乗った自分もトライを重ねたが、最終的にはミケルが勝利してくれたことが素晴らしかった」とポールスは語った。
さらに素晴らしいことに、我らのデンマーク人選手は、ヨーロッパの新チャンピオンであり、優勝候補であるソニー・コルブレリ(バーレーン・ヴィクトリアス)を破った。さらに今回の前、最後の勝利は、2018年のアムステル・ゴールド・レースだった。
「勝ったのは久しぶりだね。気分はいいよ。あの勝利の感覚を再び味わうことができた。この勝利はチーム全員に捧げたい。私たちは素晴らしい走りをした。すべてのサポートに感謝している」とヴァルグレン。
今回のレースでは、3名の選手がトップ10にランクインする結果となった。ニールソン・ポーレスは最終ラップで強力なソロ・アタックを仕掛け6位でゴールし、ルーベン・ゲレイロは10位でフィニッシュ。この上ない素晴らしい結果を残し、チームはトスカーナをあとにした。