オランダで8月19日に開幕したブエルタ・ア・エスパーニャは3週目を迎えました。
9月7日に開催された第17ステージ、Aracenaから1級山岳山頂のMonasterio de Tentudíaへ向かう162kmのステージで、リゴベルト・ウランは信じられないという表情で、真っ先にゴールラインを通過しました。序盤に形成された13名の逃げに乗り、その集団での山頂スプリント勝負でした。この勝利は、コロンビア人選手を総合トップ10に押し上げただけでなく、3つのグランツールすべてでステージ優勝を果たした偉大な名選手への仲間入りを果たしました。
「ブエルタでの勝利は素晴らしいよ。ここで勝つことはとても特別なことなんだ。今年だけでなく、何年もこの勝利を探し求めていたんだ。だからとても嬉しいし、チームと家族に感謝したい」とウラン。
逃げに入るための戦いは大変で、スタートから40km近くアタックの攻防が続いていました。そして形成された逃げ集団は、クラシックライダーからピュアクライマーまで、13人のライダーで構成される強力なものでした。逃げ集団はステージを通してうまく機能し、メイン集団から7分のリードを築き、この日の最後の登りであるMonasterio de Tentudíaで、数人の選手が逃げ切り勝利にチャレンジしました。
ウランは忍耐強く、その豊富な経験を発揮しました。先行する選手を追いかけ、ギャップを縮め、彼が好調であることは明らかでした。Monasterio de Tentudíaに入ると、残り数百メートルで最後の先行していた選手を抜き去り、2位の選手と数メートル差でフィニッシュしたとき、ウランは信じられない思いで頭を下げました。
彼にとって、これは5年以上ぶりのグランツールでのステージ優勝。その過程では、前回2019年のブエルタ出走時にキャリアを脅かすようなクラッシュを経験するなど、数々のケガを乗り越えなくてはなりませんでした。今回の勝利はコロンビア人にとって大きなものであり、彼もそれをとてもよく理解しています。
「この勝利は、たとえ結果が遠く見える時があったとしても、常に信じて戦わなければならないことを示している。大切なのは、毎日起きて、良い姿勢で、幸せと希望を持って走ることなんだ」。
