育成チームである「EFエデュケーション・NIPPOディベロップメントチーム」に所属する留目夕陽が、UCIワールドチーム「EFエデュケーション・イージーポスト」のメンバーとして、10月11日から18日のツール・ド・ランカウイ(マレーシア/UCIプロシリーズ)に出場しています。また10月16日に栃木県宇都宮市で開催されるジャパンカップサイクルロードレース(日本/UCIプロシリーズ)にも育成チームに所属する日本人選手が出場する予定です。
これはワールドチームとその直下のディベロップメントチーム(育成チーム)間に定められているルールによるもので、一定条件下で、両チームに所属する選手たちが、それぞれチームを入れ替えて、レースを走ることができます。ディベロップメントチームの選手は、世界トップのチームに合流し、ハイレベルなレースから多くの経験を得ること、またワールドチームの選手をディベロップメントチームに迎えた場合も、格上選手から多くのことを学ぶことができ、このシステムのポテンシャルはとても大きいものと期待されています。
今季、日本人メンバーはシーズン最終盤でワールドチーム合流の機会を得ましたが、9月にはスイス人選手のフェリックス・ステッリがEFエデュケーション・イージーポストのメンバーとして、アメリカとカナダのレースに出場しました。
ツール・ド・北海道で山岳賞、世界選手権個人タイムトライアルU23で21位と成長がめざましい20歳の留目夕陽が出場するツール・ド・ランカウイはアジアの最高峰ステージレースとして位置づけられています。今季はコロナ禍の影響などから10月の開催となりましたが、例年は春先に開催されており、シーズン序盤の調整レースとして、多くのトップチームが参戦してきた歴史をもちます。チームNIPPOは2013年大会でジュリアン・アレドンド(コロンビア)が個人総合優勝を果たし、そこでの活躍をもって翌年ワールドチームに移籍しました。
今年は13日の第3ステージがゲンティンハイランド、最終ステージの18日にも山頂フィニッシュが用意され、EFエデュケーション・イージーポストはヒュー・カーシー(イギリス)とエスデバン・チャベス(コロンビア)、グランツールでも活躍する世界屈指のクライマーを総合エースに戦います。
留目夕陽のコメント
「UCIプロシリーズのカテゴリーも、8日間のステージレースも初めての経験。チームメイトも実績の素晴らしいメンバーばかりでスタート前から緊張しています。チームから与えられるミッション次第ですが、アシストはもちろん、逃げに乗ったり少しでも目立ってチームから評価される走りがしたいです」
一方、ジャパンカップサイクルロードレースは、日本でおなじみ、宇都宮で開催されるワンディレースで、厳しい古賀志林道を何度も越え、毎年名勝負が繰り広げられています。今年はコロナ禍以来3年ぶりの開催となり、日本のファンが待ち望んだ大会です。EFエデュケーション・イージーポストからは中根英登の出場も予定されています。
参考 :: UCIディベロップメントチーム ルール概要
・ディベロップメントチームに登録された選手は、以下の制限のもと、関連するUCIワールドチームまたはUCIプロチームとともにUCIプロシリーズ、またはクラス1の大会に参加することができる。
UCIプロシリーズ/最大2名
クラス1 /最大4名
・UCIワールドチームまたはUCIプロチームに登録された選手は、以下の制限のもと、関連するディベロップメントチームとともにクラス1またはクラス2の大会に参加することができる。
クラス1/最大2名
クラス2/最大1名