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【イストリアン・スプリング・トロフィー】クロアチアでの4日間のステージレース

イストリアン・スプリング・トロフィー(UCI2.2)

距離/442km
3月9日(木)〜12日(日)開催 ギリシア・ロードス
・3月9日 プロローグ | Vrsar – Vrsar (1.5k)
・3月10日 第1ステージ Poreč – Funtana (153k)
・3月11日 第2ステージ Novigrad – Motovun (173k)
・3月12日 第3ステージ Pazin – Umag (114k)

●結果(個人総合成績)
1 GRAAT Tijmen Jumbo-Visma Development 10:12:17
2 ŤOUPALÍK Adam Elkov – Kasper +0:04
3 VAN BEKKUM Darren Jumbo-Visma Development Team +0:08
57 アラン・ハスレー EF Education-NIPPO Development Team +3:07
86 ルカ・イェンニ EF Education-NIPPO Development Team +5:34
90 山田拓海 EF Education-NIPPO Development Team +5:50
DNF 橋川丈(第3ステージ)
DNF 仮屋和駿(第1ステージ)
DNF タイラー・ランゲ(第1ステージ)

クロアチア北西部イタリアに近いイストリア半島を舞台とした4日間のステージレース「イストリアン・スプリング・トロフィー(UCI2.2)」に今回のクロアチア遠征の最終戦として参戦しました。

初日は小さな飛行場を舞台とした1.5kmの個人タイムトライアルで、MTBクロスカントリーの世界トップ選手として活躍するアラン・ハスレーが区間10位の結果を出し、その確かな実力を発揮しました。

ロードレース初日となる第1ステージはスタート直後から降り出した雨が次第に雹を伴うような嵐へと変わり、真冬のような寒さが選手たちを襲います。そのなかで、仮屋和駿が低体温により身体が動かなくなり惜しくもリタイア。滑りやすい路面や視界不良なども重なり、非常に危険な条件下のステージとなりましたが、橋川丈、山田拓海を含め4名の選手がトラブルに巻き込まれることなく走破しました。

レースは折り返しを迎え、第2ステージは石畳が敷かれた丘の上のMotovunを目指す大会のアイコニックな最難関ステージでした。ハスレーが先頭集団にくらいつき、チーム内最高位の26位でフィニッシュ。残り3選手は後方集団に取り残される形となり、イェンニが85位、山田が89位、体調不良を抱えながら走る橋川が99位でフィニッシュラインを越えました。

最終ステージは集団ゴールスプリントの展開が予想された距離の短いステージ。スプリンター不在のチームは、スプリントの展開で上位入賞は難しいと考え、序盤より逃げに乗るべく、山田を中心に積極的な動きを見せます。スプリントに持ち込みたい集団はなかなか逃げを許さず、なかなか決定的な動きは生まれませんでしたが、中盤に一度、山田を含む逃げが先行。結果として集団に吸収されますが、果敢に挑んだ山田は大きな手応えを掴みます。

第3ステージの途中、機材トラブルのため橋川はリタイア。チーム内半数の選手のみが完走する結果になり、目立った成績は残りませんでしたが、選手を引退したばかりのナヴァルダウスカス監督のもと、若い選手たちは多くの経験を積みました。

「自分たちの選手の多くはジュニアカテゴリーから上がってきたばかり、日本からヨーロッパに来たばかりという状態。ヨーロッパで戦えるようになるにはまだ数年かかると思う。彼らは日々、チャレンジングなコースや状況を前に、うまくいかなくても自転車選手として正しいことを学んでいきました、次のレースではよりよく走れるでしょう」とナヴァルダウスカス監督は大会を振り返ります。

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