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【山田拓海インタビュー】クロアチア遠征を終えて「良い位置に残り、そこから勝負していきたい」

U23カテゴリー最終年「世界で勝負できるかチャレンジしたい!」その強い気持ちをもって、EFエデュケーション・NIPPOに所属し、これまで大学生活から環境を大きく変えて、渡欧する決断をした21歳の山田拓海。1月中旬のスペインでのトレーニングキャンプにてチームに合流し、1月末トルコでの初戦「Grand Prix Aspendos(UCI1.2)」では、フィニッシュライン直前の誘導ミスにより順位を落としたものの、チーム内最高位となる5位でフィニッシュ。UCIポイントも15点獲得しました。

その後、スペイン北部ジローナのチームハウスに戻り、トレーニングを重ね、3月上旬からクロアチア遠征に参加。遠征最終戦となるステージレース「Istrian Spring Trophy (UCI2.2)」では、同世代の選手が170名以上犇くなか、ステージを重ねるごとに積極的な走りが目立ち、最終ステージではチーム全体に課せられた目標 “アタックに応戦し、逃げに乗ること” を達成。成績には残らないものの、自らの課題を向き合い、一つずつ克服しようと奮闘を続ける山田に、今回のクロアチア遠征を振り返ってもらいました。

山田 拓海

日本(長野県)出身
2001年11月1日生まれ(21)
173cm/63kg ★U23
クライマー/アタッカー

2022年ツール・ド・熊野新人賞。U23最終シーズン、憧れの本場欧州でのレースに挑む。

https://www.procyclingstats.com/rider/takumi-yamada

最初のレースは課題が多かったです。そこで感じた課題を1レースごとに改善していき、最終日は逃げに乗るというのが目標だったんですが、自分のベストを尽くして、そこに近づけたことは良かったと思います。今回の一番大きな課題としては、勝負どころ前の位置どりでした。最後のレースでは、重要な場面では前に行くことができるようになりました。

これまで走っていた日本では周回コースが多く、ヨーロッパのようなラインレースは少ない。事前にコースの情報は仕入れていますが、日本では肌の感覚でできてしまうことが、こっちでは考えていかないとできない。イメージした走りを、恐怖心などに打ち勝ち、レースで実際にやっていくということに難しさを感じました。

それでも一戦ずつできることが増えていきました。これまでヨーロッパでは自分の実力を出す前に、集団から離れて終わってしまうことが多くありました。勝負どころ以外で力を出し尽くしてしまう。でも今日はちゃんと勝負どころで自分の力を出せたことに手応えを感じています。「今日はやるぞ!」という強い気持ちで挑んだこともよかったと思います。

自分は登りが苦手なほうではないので、登りでどれまで自分の力が通用するのか、勝負できる位置で勝負をしていくことが目標です。スプリントが得意ではないので、逃げに乗るか、登りで絞られて前に残るという展開などからチャンスが生まれると思います。そのような展開になったときに、いい位置に残って勝負していきたいです。自分の実力が大きく劣っているとは感じていないので、勝負どころでの位置どりを意識しながら、ヨーロッパの選手たちに挑んでいきたいと思います。

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