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【ツール・ド・フランス】スペイン・バスク地方にて開幕!初日にパウレスが山岳賞獲得

第110回目の開催となる世界最大のロードレース「ツール・ド・フランス」が、7月1日にスペイン北部バスク地方のビルバオにて開幕しました。今年はスペインからピレネーを超えてフランスに入り、フランス中部を西から東へと横断、アルプスでの山岳最終決戦を経て、7月23日にパリ・シャンゼリゼ大通りにフィニッシュする全21ステージ、総走行距離は3,406kmです。

EFエデュケーション・イージーポスト出場選手

41 リチャル・カラパス(エクアドル) (#第2ステージ未出走)
42 アンドレイ・アマドール(コスタリカ)
43 アルベルト・ベッティオル(イタリア)
44 エステバン・チャベス(コロンビア)
45 マグナス・コルト(デンマーク)
46 ニールソン・パウレス(アメリカ)
47 ジェームズ・ショー(イギリス)
48 リゴベルト・ウラン(コロンビア)

スペイン・ビルバオでの第1ステージから獲得標高約3,300mの起伏に富んだ激しいコースが設定され、個人総合優勝を狙う各チームのエースたちは気の抜けないナーバスな初日となりました。EFエデュケーション・イージーポストにとっては、美しくも残酷なステージでの幕開けとなりました。ニールソン・パウレスが山岳賞ジャージを獲得した一方で、チームの総合リーダーであったリチャード・カラパスは落車で負った左膝の小さな骨折により、残念ながら帰路につくことになりました。

パウエルは、終盤に設定されたこの日4つめのカテゴリー山岳ビベロ峠でロングスプリントを仕掛け、今大会最初の2級山岳を首位通過し、夢であったツール・ド・フランスでの山岳賞ジャージを手中に納めます。しかし、その数分後、カラパスが下りで転倒してしまうアクシデントが発生しました。カラパスは膝に傷を負いながら、フィニッシュラインまで走り切ったものの、その後の精密検査で膝蓋骨の小さな骨折が見つかり、数ヶ月間の準備も虚しく、レースを去ることとなりました。

そして第2ステージでは、パウエルは3名の逃げに乗り、山岳ポイントをさらに獲得して山岳賞ジャージを維持しました。山岳賞だけでなく区間優勝も射程に入れていたパウエルは、終盤に単独で先頭に立ちましたが、ボーナスタイムが設定されたフィニッシュまで16km地点の2級山岳ハイスキベルにて集団に吸収。果敢な走りで敢闘賞を獲得しましたが、区間優勝のチャンスは次回に持ち越されました。

「今日のステージは計画通りだった。僕でもチームメイトでも、逃げ集団に入りたかった。最終的に逃げ集団に入ったのは僕だったけど、その逃げ集団が小さすぎて、思った以上に体力を使ってしまった。路面が濡れてきてからは、フィニッシュまで行けるかもしれないと希望を持ち始めた。しかし残念ながら、逃げに乗っていた他の選手を早く失いすぎてしまった。みんな限界だった。ハイスキベルでは、私にできることは、自分の限界に挑戦し、ベストを祈ることだけだった。でも結果的に、メイン集団を寄せ付けないためには、上りで1分速く走る必要があった。今日は僕の日じゃなかったんだ」とパウレスはレース後に話しました。

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