ついにツール・ド・スイスでステージ優勝を果たすことができた。とてもとても満足しているよ!
シュテファン・ビッセガー
シュテファン・ビッセガーは、母国でステージ優勝を果たしただけでなく、ドラマチックなスプリントフィニッシュの末に勝利を手にした。この勝利を、よりドラマチックに演出するには、アルプス山脈を通過する際に選手たちに降り注ぐ大雨が必要であり、スイスの天候はそれを実現させた。
チームメイトのニールソン・ポールスは、「彼が勝利の匂いを嗅ぎつけた途端、誰も彼を止めることはできなかった」と振り返る。このステージでは、アメリカチャンピオンのアレックス・ハウズや若手ドイツ人ライダーのヨナス・ルッチなど、何人かの選手が逃げに加わろうとしていた。そしてビッセガーが残り164kmでアタックを開始したことで、事態は好転。ビッセガーは突然、逃げと集団の間に単独で入り、先頭に追いつくことに成功する。
ビッセガーが加わると先頭集団は4人になり、メイン集団との差を拡げ続けた。ビッセガーは、逃げに乗った最後の選手だったが、その後下りで先頭に立ち、少しでも多くのタイム差を得るために懸命に戦った。

「シュテファンの働きで、リゴ(リゴベルト・ウラン)と僕は、最後の登りをイージーにこなすことができた。彼は本当に速くてハードな走りをした後、強力な逃げに入ることができた」とパウレスは語る。
その後、4人の先頭集団は3人になった。ベンジャミン・トーマス(グルパマFDJ)とジョーイ・ロスコップ(ラリーサイクリング)がビッセガーに挑み、3人はグシュタードの飛行場に向かって猛スピードで進んでいく。
そして、スプリントフィニッシュを迎えた。

「決して自信があるわけではないが、彼がとても速いことは誰もが知っている。そして彼はスプリントを完璧にこなした」とマッティ・ブレッシェル監督。
彼のスプリント能力の高さは、今年のビッセガーを見てきた人にとっては大きな驚きではない。彼の今シーズンのワールドツアーでの初勝利は、パリ~ニースのタイムトライアルステージだったが、今回はより特別な勝利だった。
「タイムトライアルステージはスペシャリスト向けだけど、今回は通常のロードレースステージ。どちらの勝利も素晴らしいが、(タイムトライアルスペシャリストである自分が)ロードレースで勝利できたことは嬉しいし、何よりも母国スイスでの勝利はさらに素晴らしい!」とビッセガーは喜びを語る。
チームにとっては、シュテファンのステージ優勝以外にも祝福すべきことがたくさんある。「今、チーム順位でトップに立っているし、私はまだ新人賞ジャージを保持している」とパウレス。
チームは今後の山岳レースに向けて準備を進めていますが、今はシュテファンの勝利を祝福している。
オリジナル記事 https://www.efprocycling.com/bissegger-wins-big-on-home-soil/
写真 Getty Images
