地元デンマークでの開幕ステージで山岳賞ジャージを獲得したマグナス・コルトが、ツール・ド・フランス第10ステージで完璧なタイミングでスプリントを決めて勝利しました。
アルプス山岳連戦の初日となった148.1kmのステージは序盤から25名の大きな先頭集団が形成され、コルトとともに先頭集団に入ったアルベルト・ベッティオールが果敢にアタックを仕掛けるなど活躍。最後はその集団から絞られた9選手によるスプリント勝負となり、コルトが見事に先着しました。今季好調なコルトはツールでは2018年に次ぐ区間2勝目、通算勝利数を23まで伸ばしました。
「とても偉大なことだ。僕のようなタイプの選手にとって、これ以上に大きな意味をもつ勝利はないだろう。ツール・ド・フランスはまさに最大のレースです。フィニッシュラインまでの“滑走路”に入ったとき、表彰台とツール・ド・フランスの看板が見えて、『これは僕のものだ』と自分に言い聞かせたんだ。代価はともかく、勝ち取るしかなかったんだ。そしてスプリントで勝利することができたんだ」
EFエデュケーション・イージーポストのスポーツディレクター、トム・サウザムは恍惚の表情を浮かべてこう語りました。
「1週目は本当に危険なシーンが多かったなか、選手たちは本当によくやってくれた。彼らは最高の仲間と一緒にいて、できることはすべてやってきた。だから、今、目標を成し遂げることはとても重要なことなんだ。マグナスが今日のような展開に持ち込めれば、もう勝利は手中にある。たとえ集団が迫り、残り1kmでタイム差が15秒差になったとしても、彼なら勝つことはできるし、巻き返すこともできる。そして、彼は確かに勝者になったんだ」