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🏆ブルゴス最終ステージでカーシーが山頂フィニッシュを制す!

ヒュー・カーシー(イギリス)が、ブエルタ・ア・ブルゴス最終日に大会唯一の山頂フィニッシュを制して区間優勝! ブエルタ・ア・エスパーニャ参戦を1週間後に控え、士気を高める今季初勝利を挙げた。

8月7日に開催されたブエルタ・ア・ブルゴス(2. UCIプロシリーズ)の最終ステージでは、ローソン・クラドック(アメリカ)をはじめとする5人の選手が序盤の逃げに乗り、すぐに5分のリードを築いた。クラドックが順調に逃げに乗ったことで、レース序盤のプレッシャーはカーシーから消えた。イギリス人クライマーはこの日の優勝候補の一人だった。

次の140kmでは、様々なチームがクラドックたち先頭集団を捕らえようとしたため、集団は徐々にその優位性を失っていった。6人いた集団が3人に絞られると、クラドックはペースが上がっても激しい走りを続け、あらゆる攻撃に対抗して先頭集団にとどまった。

序盤、カーシーはこのステージがどうなるかわからなかった。「正直なところ、あまりいい気分ではなかった」と彼は言う。「今日はずっと後方にいて、終盤になって少しずつ順位を上げていった」。

レースが終盤、斜度10%のラグナス・デ・ネイラを上ったとき、集団はついに残りの3人を視界にとらえた。山頂まで残り1キロ地点を通過すると、有力選手が加速を始め、次々とアタックを仕掛けた。

残り600メートルの地点で、カーシーは数人と一緒に登っていることに気がついた。ゴールが近づいてきても、カーシーは粘り強く走り続けた。「最後の上りで、何かが変わり、彼らを驚かせることができた」。

ゴールまであと400メートルというところで最後の力を振り絞ったカーシーは、勝利の拳を上げて単独でゴールし、レースを終えた。

スポーツディレクターのファンマ・ガラテは、カーシーの上りだけでなく、チーム全体の作戦とお互いへの献身にも満足している。「ブエルタ・ア・ブルゴスを締めくくる最高の形であり、特にブエルタ・ア・エスパーニャに向けて準備をしているヒューにとっては最高の終わり方。ブエルタ・ア・ブルゴスのスタートは、あまり良いものではなかった。ブエルタに参加するメンバーとほぼ同じメンバーで参戦しているが、風の中でのレースやチームとしての作戦は良かったが、今日まで結果が出なかった」と語った。

ガラテはチームワークを重視し、「チームは全力で取り組んだ。最後の上りでヒューがいい位置につけるように助けようとした。最後の数百メートルまで少し待ってから仕掛けることで合意し、チームは作戦を完璧に実行した。チームのためにも、ヒューのためにも、そして彼がブエルタに持っていく士気のためにも、私はとても嬉しく思っている」。

本大会には中根英登も出場。6月のフランス連戦のあと一時帰国を挟み、シーズン後半戦の初戦として挑んだ。

「ヒューが最終ステージで勝った。毎日、どうやったらチームメートたちを助ける走りができるのだろうかと試行錯誤をしながら、それは難しいものであったけれど、最後にヒューが勝利しとても嬉しく思っている。またすべてのステージで良い経験を積むことができた。チームメートやチームみんなに感謝している。これから拠点のあるスペイン・ジローナに戻り、次のレースのためにしっかりとトレーニングを重ねたい」。

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